君の汗は苺ジャムの味がするのだろう。



君の後を一年と半年追いかけて
ようやくこの夏一瓶つくれそうだよ

きゅるきゅる

蓋を回す
ゆっくりと恥ずかしそうに

ぴんく色
 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
気が付けば

約半年ものあいだ

「未詩」

から離れている自分が居た


過去の作品を振り返ると

何とも不思議な感覚


本当にこれを自分が書いたのか


上 ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
「すいません、ペン貸して下さい」
今から俺の前でその言葉は禁物だ
俺にとってのペンは武士にとっての刀と一緒だぞ
舐めるな! 俺のシャープペンシル「正宗」を
こいつの切れ味はまさにシャープだぜ  ....
テレビが湿っている
ただで人からもらった
のだから仕方がないけれど
水分をたっぷりと含み
少し軟らかい感じがする
付属のリモコンも
ただで人からもらったから
同じように湿って
チャンネ ....
 
風が酷く騒がしくて、
見透かされたことに震える迷い星みたいですね、
胸が。
さらさらと、
触れた場所からさらさらと透過しながら、
やさしい粒子になって
零れてゆくこと出来るでしょうか ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる


そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ....
心なしか頼りない日差し
見上げる視界の右片隅、
夏に覚えた眩暈が
いつまでも居座る気配です。
鳩が不格好に歩く石畳、
高い高い螺旋の、
廻る、空
に、墜落する飛行機雲。

始ま ....
  
誰も聞いてなかったけど

私は聞いといて良かったです

退屈な授業の合間にしてくれた

教科書に載ってないお話し

今すごく役に立ってます


「ありがとね せんせ。 ....
網膜に映っていても見えていないそんなものは幾らでもある


見えなくて不安になっても本当は手放したくないものもあるから

早朝に裸眼のままで散歩する。眼鏡はどっかの鴉にあげた



 ....
りんご甘そうで、
きみは眠そうで。
とろり、とろり、
朝、だよ、って。
(ねぇ、おきてんの、)
あたし、上目づかい。
虎視眈々。
ほんとはきみも、甘そうで。

(おきて、る?) ....
   


歌島さん宅の庭先で
タロが吠えます


夕暮れ時
表を飛び交う蝙蝠を一心に見つめ
かれこれ
吠え始めてから十分は経ったでしょうか
たまりかね
お向かいの河上さんが席 ....
あとかたもなく
灰にするということだ

ひとりで
生きていくために

世界に
巣立ちをせよということだ

父を焼く

かたくなに
声を伝えぬおとがいを
持ち上げたなら
かさ ....
みちている
ろじょうに
ひと
もしくは
ひとにちかいものの
こえ


こうさてんに
まいにちあった
はなは
いつしか
おかれなく
なった

あのひとも
どこかで
は ....
仮説として。


一。



文体もとても難しいが、
会話もとっても難しい。


現実の会話であるような、
儀礼に満ち説明的で回りくどい、
こ ....
あなたにくっついてると

なんだかいつも眠くなるの


あなたの匂いは眠くなる匂い

とっても安心する匂い

私のいちばん好きな匂い
おいしいおいしい鱈の目
ほじくりかえす おしたしにするといいんだ
てんぷらもぜっぴんだね 鱈の目
先っぽだけまあるくつまんでみる
まえばでやさしくねぶってみるよ
鱈の目 酢みそであえよか ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす



信号が青に変わり
ひとなみは と ....
ひとが
ゆめを
みているの

それとも
ゆめが
ひとを
みているの

ふるい
ひょうしき
のようなものがあって
おとがしている
あのさきに
うみがあるの

ひのあたる
 ....
はざくらがきれいだった
るうとのけいさんはいつも
にがてだった
すしやにかくまわれてる
ごうとうのせんたくものにも
すずしいかぜがふいた

+

ははに
るびいをかってあげた
に ....
セーラー服着てみてとか
ブルマはいてとか
スク水着てとか

あきれてものも言えないけど

ひとつだけ聞いていい?

ずっと主張してるけど
それってホントに
『男のロマン ....
エレベーターの中は
どこまでもお花畑でした
見たことのあるような花ばかりだったけれど
すべての名前を言い当てることは出来ませんでした
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じて
中 ....
産まれて来たからには

そりゃあもう生きるしかないのよ


理由なんて特にないけれど


それでも死にたいなんて

レモンの酸っぱさ知ってからでも

遅くないと

 ....
 あなたの口癖が

「なんとかなる!」じゃなくて

「なんとかする!」で

 ホント良かったよ♪
すきとおったなつを
かんむりにして
あなたのひたいに ひやりと 付けると
ちゃんとかぶせて と
あなたは脹れた


ゆうだちがきて
あなたは
地面にあたる むすうの
流れ星のよ ....
私の中にある哀しみについて
いつか
あなたに届けたい

自慢するだけの
不幸もないので
私はいつも黙ってしまう

やさしいね

人はみな不安だ
東京にいくと
いつだってそれが見 ....
晴れた日に
ひばりの鳴き声を聞きながら
地雷を踏んで遊ぶ
僕らはまだ
子供のまま
誰が一番遠くまで脚を飛ばせるか
競い合って
ひばりの鳴き声を聞きながら
でも、もうちゃんは間違えて
 ....
 ....
とうどうせいらさんのおすすめリスト(2619)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苺ジャム- ki自由詩107-5-8
果て- たもつ自由詩14*07-5-6
ふりかえれば- おっとっ ...未詩・独白3*07-5-5
素数- umineko自由詩17*07-5-4
シャープペンシル正宗- 新守山ダ ...自由詩407-5-3
バケツ- たもつ自由詩1707-5-1
式日。- 紅魚自由詩307-5-1
Never_Give_Up- 新守山ダ ...自由詩907-4-29
空の刺繍- はな 自由詩19*07-4-28
夏葬/Allegro_assai- 紅魚自由詩1007-4-26
仰げば尊し- 優飛自由詩14*07-4-25
朝の風景- 士狼(銀)短歌6*07-4-24
- 紅魚自由詩407-4-24
タロは吠えます- 川口 掌自由詩9*07-4-21
明日に咲く花- umineko自由詩12*07-4-21
くんれん(こえ)- たもつ自由詩607-4-20
「_会話を書く。_-_前編。_-_」SATP.Vol.11,- PULL.散文(批評 ...2*07-4-20
ジャスミンティーよりも- 優飛自由詩9*07-4-20
鱈の目- 角田寿星自由詩5*07-4-20
回帰線- はな 自由詩20*07-4-19
くんれん(ゆめ)- たもつ自由詩11*07-4-15
春に過ごす- たもつ自由詩19*07-4-14
開いた口が…- 優飛自由詩4+*07-4-14
足元- たもつ自由詩1207-4-13
酸いも甘いも- 優飛自由詩6*07-4-13
口癖- 優飛自由詩3*07-4-12
記憶- はな 未詩・独白13*07-4-11
シェル- umineko自由詩15*07-4-10
ひばり- たもつ自由詩1607-4-9
本当に素晴らしい文章はまぶしすぎて見えない- 木棚環樹散文(批評 ...4+*07-4-6

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