包丁が俎板をぶち割った午後
ゲームは終った
骨の砕ける音を聞きながら
排水溝の隙間に汚物を突っ込め
次々と店に行き輝く砂地に尿をぶちまけろ
栄養ってなんだ?
明るい青ってなんだ?
....
目の前には、闇が広がっていた
そばにした女
手を伸ばしながら
もう片方の手で電気を消すと
闇の中に君の顔が一瞬浮かび上がった
目の前には、闇が広がっていた
浮かび上がる白い肌
....
甘くない珈琲を
手の中で
大事そうにしていた
猫舌だと言って
大事そうにずっと
両手の中で
十二月に降る雪のように
ま ....
見えないところに
化石が出来た
柔らかかった
良い匂いがした
叩いても
撥ね返される
または
粉々に
割れる
水をかければ
ふやけたりせず
溶けて流れてしまう
....
かわいいね おはだ つやつやして いつにもまして きれいだよ かわらぬ
そのわかさ はんそくだぜ なんだか ぼくだけが としを とったみたいで
ずるいなあ で どうだい しばらく ごぶさた だった ....
試験管の中に
夕陽を詰めてみたりしている
幸せなときほど
言葉少なになって
おじいさん
人はみんな子供だったはず
だよね
聞こえなくてもいいけど
僕もそこまでたど ....
食卓にいて良い顔じゃない。
明らかに二、三人?ヤってる"顔だ。
僕は気づかれないようにそっとテーブルから離れて母に言った!!
「お母さん、し、醤油を!!!」
....
しんけんにいきるってなんだろう
しんけんにいきると
どこからかちぇんばろのおとといっしょに
てんしがむかえにきてくれるのかな
ばかにすんなよ
なめるんじゃねえぞ
てめえ
あなたに逢う前に
私はおまじない
今度は
おぼれませんように
こころに
青いウェットスーツ
ジッパーの
代わりにくちびる
きゅっと
結んで
あ ....
一.
夜
と
おなじ速度で落下する
きみと
きみ
の 心中しようか
亡命 なら
考えたかもしれない
二.
きみに似ているもの
・深夜のガソ ....
雨よ私の足あとを消せ
あなたのドアをノックして
小さく迎えるすき間から
私は体を忍ばせる
あなたはこんなところで
ビデオテープ
テニスシューズ
見てはいけない写真
コーヒーメー ....
甘噛みの
子犬のように
くちびる
じゃれあって
ゆきが
しんしん
窓のそと
回って
髪が
さらさらと
その場に
落ちて
時計
たいくつな
FMの
向こう
....
小さな頃、あたしはぶどうになりたかったらしい
でも、今は何にならなくても
あなたはそばにいてくれるのね。
眠り明け
耳鳴り低く響くので
夢のはしから余白を殺す
しゃらしゃらと林檎をむいてゆくひとの
まつげは綺羅とひかる音楽
唐突に遠さを知った花の色、あれは残響怖くないもの
....
女
愛しいあなたを抱きたくて
透明から青
青から碧へ
変色する
この静かな淀みの池で
禊(ミソギ) する
今夜の月は丸いから
お前、美しい女になるのでしょう ....
時々
私の手のひらから
生まれてくるもの
最初は小さな涙
ぬれてる感じがして
よく見ると
小さな水の欠片があふれていた
手のひらを拭いても次から次へと
出てきた
それを見ていた ....
のど笛を噛み切ると
人は
ひゅう、と啼くのだそうだ
だから
のど笛
無防備ということは
だから
セーターを脱ぐことじゃ
なく
それを
あなたにゆだねてしまう
....
折れてはじけた針の先
小さく鋭い小さな痛み
難しい言葉なんてほしくない
せめて 恋の証として
ただ一つ残された瞬間の
君の末梢を
いつでも
思い出せるように
いつからこんなに
あなたのことが気になるんだろう
アフタヌーンティーで
そんなことを考えている
少し大きめの手のひらで
私より温かい指先
いつも猫背でちいさくなって
でもわた ....
きみをみまう朝は
なんどもなんども顔を洗い
なんどもなんども歯磨きをし
ぼくのもっている
とびっきりの青空を
つれていこう
あののびやかな笑顔が
もどってくるように
すべてのものに ....
{引用=イェイ、イェイ、ぼくらはルーシーチャンスだ
イェイ、イェイ、今こそぼくらはルーシーチャンスさ
....
朝起きたら
郵便受けが手紙を{ルビ銜=くわ}えていた
切手はないのに消印はある
宛名はあるのに差出人がない
ちぐはぐな手紙
開けてみると光が入っていた
光はみるみるうちに封筒から出 ....
{引用=さぼりぐせのある小学生でした
うそつきでした
さんかくじょうぎが さみしくて
青の奥
散らかってゆく雲
君がつくえに立ってふざける
ちいさな教室
きいろい ....
おっきいの一つで250円
ちいさいのが一つ200円
「おばちゃーん、おっきいの一つちょうだい」
「あら、小さいのしかないみたい
2つで300円にするけどどう?」
「うーん、じゃあそれで ....
光のように
雨のように
ため息のように
降りしきるもののなかを
蔓のように絡みあい
いとおしみながら
天に昇ろうとする
心と にくたい
西風に流され
燦めくせせ ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる
涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感
雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
夜が明けると
私たちに
秋がやってきた
その意味が
私には
ようやくわかる
木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ
私たちは
あと
どれくら ....
(1) 予兆
パソコンがどうもいつもと違う音、カラカラカラと変な音を立てていたら
・パソコンの寿命が間近
・良くないことの前兆
・中のハムスターが暴れている
のどれか。ハムスター ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=54978
『淫猥ナース2〜深夜病棟二十四時〜』をレンタルする上で『風と
共に去りぬ』と『博士の異常な愛情』の間に挟 ....
鳴かぬ 小鳥は
口止めされたのでしょう
ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく
このくちばしで
守るのは
明日の 春では
ないのです
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