プッチンプリンを私はなぜプッチンしないのか
ということを
私は考える
そこにあるもの
望まれるものを
なぜ私は享受しないのか
もちろん
それなりの理由はある
プ ....
一週間も社会にでていれば金曜の夜には心がカチカチなので
硬くなった心をすこしでも揉み解そうと長くお風呂に入って
みる。電気を消してずずっと湯船につかって口と鼻との間に
水面がくるよう ....
こん
こん
こん
こん ....
盗んだ自転車で
きみに会いにいこう
道端のタンポポを摘んで
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい
僕が彼女を忘れていないように
それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。
あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
他の女と遊んでるとすぐに怒って
そのくせ
中指を突っ込んでやると
悲しそうな声をあげながら
すぐに抱きついてきた
寄ってくる女を全部食ってた頃の話
たぶん好きじゃなかったと思う
包丁 ....
有相無相に蹴っ飛ばされて
ひっくり返った夜の街
見上げる視界は新鮮で
意外と綺麗な古街灯
浮かれて呷った{ルビ毒薬=どくぐすり}
選んだオレの生き方だろと
冷めた顔していい気に嘔吐 ....
牧場は、今日も晴れるや。
山の向こうまで続く青空に
ポツリ、ポツリ 綿雲
良く乾いた干草が ホロホロと
風に浮かびそうな具合で
何となく 美味しそうだと思うのは
雑食動物の脳内変換 ゆえ
....
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅
きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏
きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月
....
<早朝のめまい>
無数の針が 雪の地平線に整列してゆく
朝日に小刻みに照らされて
瀬戸際の美しさを
告げている
銀色の予感はめまいの中で
怖れながら起立する
人肌の息を含んで 撚りをかけ ....
難病の子抱き締める親の写真 綺麗と魅入る我は何者
藻掻いても呼吸できず溺没 気がつけば唯安全な日常
五本指靴下くれた人想い 五本指靴下履いて脱ぐ
舗装された道路覆われた足 ....
自分ではない誰かに上げられた狼煙が
僕に対して上げられた合図だと
勘違いしてしまう
春
キラッと光って
すぐ消える
こんな奴に願いを叶える気なんてあるわけがない。
生気を吸い取る集煙機
立ち昇る煙は最後の声もあげず
おいしい匂いを残して消えてゆく
金網にしがみつきながら
お前がたらす肉汁は涙のようにきれいだ
虚しい抵抗の果てに
辛口 ....
「『』」
詩を読んだり批評書いたりするときの話。
その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
....
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない
ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
私と仕事
どちらが大事?って聞かれたら
腕組み するかな
まあ
どっちも大事です
じゃあ
セックスと詩の
どちらが大事?って聞かれたら
それはけっこう難しいよ
なにせ
突拍 ....
もーいーよー 許されたのはいつの日か
携帯の電源切って眠る夜
サクラチル 散った桜はゴミ箱へ
繰り返し言った所で手慰み
寂しいの そういう事は忘れたよ
公園で子どもの頃に ....
本文紹介より
{引用=
「肉球フェチ垂涎のこの1本!
家猫の柔らかい肉球、外猫の硬い肉球…!!
色とりどりの肉球の森へようこそ!」
}
http://chaos.oc.to/SON/n ....
幸福を抱きとめて静止するあなたは、蕾のすがた
胸に手をあててわずかにうつむくその、
長い祈りにも似た、沈黙
春を知る朝の、淡い喜び
風が冷たくても、
....
イチゴをすり潰し
白く若い四肢に塗り
舌を這わせる
そろり
そろりと
泣き叫ぶ自分の声をパンドラの箱に隠して
赤く熟れたイチゴを潰す
食いしばる口から流れた赤い糸が
知らず ....
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
ボクらは
透明な目で
寒いので
服を脱いで
まわりながら落ちてくるのは
薄い壁を
隔てた空で
世界は
昇ろうとしてるのに
ボクらはいつも
さかさま
距離を
うまくつ ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている
使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
チ ュ ー リ ッ プ 握 り つ ぶ し て 大 人 か な
山 笑 ふ 大 い に 鼻 孔 を 抜 け る 蟲
純 水 を 流 し つ づ け る 春 の 川
....
じゃあ ばいばい
そういって地球は
僕と海を
残して
太陽系を去っていきました
ざざあ
ざざあ
波打ち際で
地球が小さくなっていくのを見上げている
僕
…しょうがない
....
ねこ。
いつも
かえろうかな
という顔をしている
でも
うちにいる
うちにいるけど
かえろうかな
という顔をしている
わたしに気のない顔で
....
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