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しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....
空のかなたで消し忘れたファンのように独楽がまわっている

地上から見れば小さな欠片のチカチカする煌めきでしかない

花嫁の消えたぬけがらの白い衣装が独楽の近くをたゆたって

さまよえるその ....
九十年も連れ添ったなら
死ぬ日も一緒 どうせなら
あんたは言った 猛暑日に
「こんな暑さはどこふく風よ
エアコンなんてやめてくれ」
あたしは火照ってしかたない
あんたの強気に惚れたのね
 ....
   ついにわたしの頭から木こりは離れなかった
   そこでわたしは木にいった
   「切ってしまうぞ」と
   しかしそれはわたしのもっともお気に入りの四季であり
   秋だった
     ....
神に祈りを捧げてみても

祈りのなかにも神がおり

神は透ける祈りを楽器にこめて

あたかも空気が氷と化すように

不変の裸像を音色でかたどる

かくして私がいつも祈るは

心 ....
おぼろんさんの菊西 夕座さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しぼ虫- 菊西 夕 ...自由詩7*24-4-6
雲の披露宴Ⅱ- 菊西 夕 ...自由詩6*23-9-3
よみ人しらず―死因は「熱中症」とだけー- 菊西 夕 ...自由詩4*23-8-15
きこりとスゥイーパー- 菊西 夕 ...自由詩3*23-7-29
ガラスの外れたあばら窓- 菊西 夕 ...自由詩3*23-2-25

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