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朝起きてカーテンを開けると
電線にわたしがいる
鳥の姿をしているが
見間違うわけはない
数十年かけて探し回って
こういうかたちで出会うとは
じっとこちらを見ているが
とくに興 ....
すっかり変わってしまった
十年前とも
二十年前とも
百年前とは
何も変わっていないかも
どうやらひとつの
物語を生きるらしい
月、日、星
月、日、星
二度と会えないこ ....
山賊を職業にした
この
AI普及真っ只中の世の中で
恥ずかしい話だが
いや、だからこそかもしれない
AIは追い剥ぎなんて
まさかしないだろうし
極めて人間的な職業といえよう
着物を着崩 ....
明日はなにをしようかな
そうだ、
生きよう
誰でもなくていい
幸せでなくたって
季節の風が吹いている
それなりに成長した木なので
横たわるとベッドからはみ出してしまいそうだ
実際、回診の時
医師は枝分かれした根っこの末端を
注意深くよけながら
ベッドの周りを移動しなければならなかった
根っ ....
人は変わる
かなしみか、よろこびか
雲の形が変わるように
誰かの声も変わる
その声で呼ばれても
きっと気が付かないだろう
わたしもまた
変わってしまった
にくしみか、いとおしさ ....
貨物列車は
北北東へ
思い出すのは
遠い国のお話
どうしてあのときあんなにも
どうやらこのごろすこしずつ
骸骨になって
自分の中を旅している
心が凪ぐ
のを待つ
青いかなしみ色のペンが
水平線をなぞるまで
名も無きジョンの
ままでいる
あさっての次はしあさって
その次はやのあさって
と言うのだそうだ
その話を聞いたときわたしは
山明後日
と聞き間違えてしまった
なんて素敵な言葉だろう
今日を越え明日を越えたその向こうに ....
こんなにも鳥が
渦巻いているのだ
疑いとか憎しみとか
そういうことではなくて
渦巻いているのだ
鳥が
昔の映画のように
ぎこちなく
けれども切実に
まったく容赦なく
どこか牧歌的に ....
さみしい思いをしていたら
母親がゾウを買ってきた
我が家は1DKだけど
ゾウ一頭くらい
生活する余地はある
問題はどうやって
ゾウを部屋の中に入れるかだが
販売業者はお手のもの
手際よ ....
絵を飾る
遠い砂浜
日が沈む五分前
遠くに人影が
犬の散歩だろうか
それとも
心の散歩だろうか
気がつけば
絵の中に立っている
橙色に染められて
描 ....
あの日の津波で
何万のペンが
流されたことだろう
たった一本
生き残ったペンは
誰かの胸のポケットに
しがみついていた
ペンはまもなく
もとの暮らしに
書くものは以前と同 ....
もっとくだらないものを
もっとたあいないものを
わたしのなかに鳥がいる
もっと止めどないものを
もっと果てしないものを
あなたのなかに海がある
もっとせつないものを
もっとはかな ....
愛が泥のようだ
見慣れた街が異国になって
まばたきをする
汚れつちまつた上着を羽織り
わたしは先天性ホームシック
幼い頃に盗まれた
大事なものを探すけれども
それ ....
本田憲嵩さんのやまうちあつしさんおすすめリスト
(15)
タイトル
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カテゴリ
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日付
にせもの
-
やまうち ...
自由詩
2
24-11-25
ものがたり
-
やまうち ...
自由詩
2
24-2-11
山賊2023
-
やまうち ...
自由詩
4*
23-9-17
明るい日
-
やまうち ...
自由詩
5*
23-7-9
誤診
-
やまうち ...
自由詩
1
23-7-1
光る虫
-
やまうち ...
自由詩
2
23-4-11
GK
-
やまうち ...
自由詩
4
23-1-6
船長
-
やまうち ...
自由詩
3*
22-12-31
作り話
-
やまうち ...
自由詩
4*
22-12-21
うずまき鳥クロニクル
-
やまうち ...
自由詩
1
21-12-10
カシマシ娘
-
やまうち ...
自由詩
3*
21-12-3
絵心
-
やまうち ...
自由詩
9*
21-12-1
This_is_a_pen
-
やまうち ...
自由詩
9*
21-11-16
ないものねだり
-
やまうち ...
自由詩
5
17-2-28
ホームシック
-
やまうち ...
自由詩
5*
17-2-12
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