人の足跡や足音が消えて行くのは
目に見えるように分っていた。
あの場所では
自分を疑うより、他人を疑ったほうが
人の居場所として適しているのかもしれなかった。
(汽車は鉄橋を渡る)という詩を読んだ時
僕の乗る列車はまさに鉄橋を加速して
大きな川を渡っていた
人生には時折、そんな
場面と場面の符合する
シンクロニシティがあらわれる
...
赤いべべ着た ちいさこべ
尼そぎ 黒髪 艶やかに
紅さす唇 白い肌
伏し目にひたり 宙を見つめて
自ら月と ほの白く
風にそよりと 髪が揺れ
ひた ...
今夜も、仕事から帰った家で
待っていてくれた嫁さんの
台所で、とんとん
野菜を刻む音がする
僕の安月給でやりくりする
我家の食卓
昨日炒めた野菜の残りでつくった
...
私は一匹の蜂
細長い巣穴で目を覚まし
風吹く際(きわ)へ這い出して
私は一匹の蜂
見上げる空は泥塗り付けたように
青く清げ(きよげ)に澄んでいる
...
朝の涼しい職員室で
担任の先生が亡くなっていた
若い女の先生だった
青白い横顔が見えた
海のように
とてもきれいだった
話は変わって
雲には感情がないと思う
感情があったら ...
最近自分の影を投げ捨てる人が多いと聞きます
一度投げたら最後、もう死ぬまで影はなくなるそうです
自分の体全体がぺりぺりかさぶたをとるような感覚であり
それはもう快感を越えたものである ...
一秒もたてば
抱きあったことなんか
うそと同じ
流行りの歌や
この部屋を通り抜ける
なまぬるい風と同じ
出会ったことなんか
...
1年前の夏
オモチャ箱を
抱えながら嬉しそうに
ピョンピョン跳ねる
チビッコ達をみて
【これだ!】と思った
将来の自分を
イメージして
やりたい事を上に
私なりにどんどん ...
夢の中で誰かの手が伸びてきて
グルグルグルグル
ねじまわしの音
目が覚めて
鞄を持ちながら
あっちの会社こっちの会社
くるくるくるくる
回って回ってときたま鞄を叩いてチャ ...
両親の法事にも出ず/確定申告
何ができる/何もできない
電車は相変わらず/余震の陰に沈んでいる。
空は青空/心は鈍色
地震は嫌いだ/自信家はもっと嫌いだ
安全が第1/完全が第1
落ち着かな ...
かり かりらん からん
鉦の響きが行列を先導する
満ちていく途中の
なまめいて誇らしげな月の下
馬の背には選ばれた幼子
金襴にくるまれて
視線を集める戸惑いを隠せず ...
無音
暗闇
上下の感覚もない
手を伸ばしても何も触れない
その手すら
存在するかもわからない
闇に溶ける 意識
静寂…
そんな中から ...
{画像=111013141539.jpg}
西日がやっと落ちた頃
東の空に淡い月
生まれたての赤ん坊の爪の様な
たよりない月が
ひっそりと昇る
まだ昼が支配する夜の入口
騒音と日常に ...
吐き出したこの煙で
あなたの肺が満ちればいい
何ひとつ/満足に与えられないわたしに
その肺を見せて欲しい
ふとした瞬間
君の声が…
聞こえる気がする
空耳?
そうだよね…
君の声が…
聞こえる訳ないよね
君はもう傍にいない…
だけど空耳でも
良いんだ♪
空耳でも…
幻 ...
111010
花電車がやってくる日に
チョー簡潔な祝いのお品
チョコレートのパイを焼く
暖かいうちに運ぶんだ
横断歩道の先にある
プラットフォームには人 ...
今何歳だっけ。
今は平成何年だっけ。
今日は何月だっけ。
約束は何日だったっけ。
何でもいいか。もういいか。
家族って最後の砦だと思います。
そこに帰れない私は崖っぷちですね。
...
静けさから始まる
一つの音、二つ目の音、三つ目の音、
旅、重なる、わをんの音、重なる、
黒い穴から吸い、引き上げられるように
そして男の声、ロボのような人の
そして女の声、それもまたロボのよ ...
彼女は残念な人
塩と砂糖を取り違えるとか
それならまだいいが
今日はイオと間違えた
イオとは木星の衛星であり
今この部屋を
星の軌道がゆくりなく通る
多くの言葉に意味はない
意味があるのは 私の中だけ
色々な言葉を失った
多くは つまらない 言葉だ
人はどこに向かうのだろう
そこで 一体 何を 語るのか
つぶやき「津波」
有名になってしまったね
こんなブランド名など誰もいらないだろう
大きな揺れが来て
あっという間に悲鳴まで飲み込まれた
あの日のことを
思い出すたびに心が騒ぐ
戻って ...
僕は限りなく透明にちかいSFファンでありますが、ビミョーにオカルトよりでもあります。
火星シリーズは僕のバイブルでありました。
スペースオペラは駄文扱いですが僕にとっては散文詩。
ス ...
いちばんかくじつな死を
おしえてくれましたね
無常を手に入れました
もともと孤独は得意ですが
愛の作法もちょっとは覚えました
闇の中で光るものを
見分けるす ...
涙が邪魔だから
瞳はもう必要ない
見ることは諦めて
耳をすます
そんな日々が転がり始め
ホワイトシチューの中に溶けていく
しばらくこれだけを食べて過ごそう
鍋をぼんやりと見つめながらそう ...
無数行列ファクシミリ白紙吐く四月
滔々と糖度計りの白亜紀子
林檎飛語次女長女化石化姉妹
跳ね車三女を斬首生まれながら老婆
カンカンと鐘打ち鳴らしゴルゴンの首
1
『もう、今日は沈んでいけ。』
同じ日々を僕がぬけた時
君がみせたのは笑顔だけだったね。
あの夜をこえないで
今も君はずっとそこにいる。
(君の、背中に、ひそむインソムニ ...
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ...
満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ
だいだい色の満月
あたたかさ ...
春も夏も秋も冬も
いつからか色をうしなって
ただ繰り返していた日々
遠すぎる空のむこうで
ぼくの声もぼくの体も
いまはもう誰のものでもなくて
誰のものでもないぼくを
まぁるい月が照ら ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
場所がつぶやけないなら
yuugao
自由詩
3*
11/10/13 20:49
シンクロニシティ
服部 剛
自由詩
2
11/10/13 19:53
人形
mortal...
自由詩
0
11/10/13 19:46
残りもの家族
服部 剛
自由詩
12
11/10/13 19:44
蜂
mortal...
自由詩
2
11/10/13 19:31
雲の話
たもつ
自由詩
8
11/10/13 19:11
影を投げ捨てる人
灰泥軽茶
自由詩
8*
11/10/13 19:07
一秒間
草野春心
自由詩
6*
11/10/13 18:44
少しずつ
ちゃんこ
自由詩
1
11/10/13 18:27
オレンジ色のゼンマイ仕掛け
乱太郎
自由詩
16*
11/10/13 17:04
苦境
……とある蛙
自由詩
6*
11/10/13 16:35
アニュアル
あまね
自由詩
16
11/10/13 16:23
無
菜穂
自由詩
1*
11/10/13 14:38
赤ん坊の爪の様な
wako
自由詩
1
11/10/13 14:12
喫煙者
つみき
自由詩
0
11/10/13 12:51
大好きだった声
清風三日月
自由詩
2
11/10/13 12:29
花電車
あおば
自由詩
9*
11/10/13 11:54
[22歳]
東雲 李葉
自由詩
3*
11/10/13 11:26
テキストガイドライン 『 変形 』
狩心
自由詩
3*
11/10/13 11:08
残念な人
春日線香
自由詩
4
11/10/13 10:37
箱の詩
番田
自由詩
2
11/10/13 9:32
つぶやき「津波」
花キリン
自由詩
0
11/10/13 7:27
とりとめもないSF論
梅昆布茶
散文(批評...
2
11/10/13 6:28
仏陀
〃
自由詩
2
11/10/13 5:32
ホワイト
健
自由詩
6*
11/10/13 3:06
首
高濱
俳句
2
11/10/13 3:05
ラブレターズ
昏(ヤッカ)
自由詩
2
11/10/13 2:41
女の子が産まれたら
はるな
自由詩
13
11/10/13 0:58
満月
たちばなまこ...
自由詩
23*
11/10/13 0:45
まぁるい
水中原動機
自由詩
2
11/10/13 0:39
3280
3281
3282
3283
3284
3285
3286
3287
3288
3289
3290
3291
3292
3293
3294
3295
3296
3297
3298
3299
3300
3301
3302
3303
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
3316
3317
3318
3319
3320
4.46sec.