雨上がり
秋空高く 舞うトンビ
のどかで いいねぇ

生き急ぐ勤め人が ふと見上げて立ち止まる
゛自然界の時刻表は ずいぶんスカスカだなぁ゛と
木の枝に止まってぼんやりするのに 口実なんて ...
  彼は生粋の道化師なので
  昼間の公園などで
  芝生の通訳をしている

  「小石」
  「カミキリムシ」
  「遠くの国の」
  「樽入りの葡萄酒」
  「もう私に尋ね ...
同じ音楽がループする
感性がスポイルされていく
鈍化するファッション性
何ににもなれないもどかしさ

あなたの腕の中にいたら
他になんにもいらないのに
あなたは自分の世界に帰っていく
...
『曲者!』と 座敷わらしを槍で刺し あれから彼女 音信不通

マンションの隣の部屋は家賃安 やたらめったら自殺ある部屋

驚いてもらえぬ私 幽霊をはじめて5年 まだ未熟者

気がつくと起き ...
ずっと張り裂けそうだった
胸はやっと張り裂けた
中身全部膿だ
僕の腐敗でしか無い
膿だ 膿だ
手のひらに掬って
口に運ぶその膿が
なぜなんだろ
青い 青い

aoi aoi
...
庭の木から飛び去った蝶が遠い外国のビルを倒した
思惑はTVの中できりきり回る
顔のない人たちがこっちを指さして笑うんだ

誰も気づかないうちに背後に忍び寄る真っ白い影
国土を狙った死神が鎌を振りかざし ...
おもいで、と呼ぶには
早すぎませんか

わたしの肩に
のしかかる時間を
不思議な重さに替えながら
にわかに雨は
零れはじめて

ゆるやかに、
空のとおさが
染みるのです
...
賛美歌の歌詞知らぬ我に光さす


バイク乗る男の肩に蟷螂が


車掌のズボンは真つ赤で水玉だ


揺りかご揺らす右手に皺は無い
高校生のスカートが
湿った風ではためいて
僕は地獄の底にいる

気持ちのいいことは
部屋の中にしか無くて
外にある
綺麗で頭がおかしくなりそうな風景は
僕とは関係のないことだと
...
けものみちちよつとけものになりたくて通ひ詰めたら娘ができた わたしのナーヴァスをあなたは知らない
胸の奥に巣食う腫瘍から
躯中に毒が廻る
身悶えするような熱情が
不完全なわたしに火を放つ

赫い林檎を食べた日から
この身に孕んだ
情欲という炎の ...
へそ曲がりが残してった
テレビがある
君のうちの近くの川

二人で歩いてたっけ
手をつないでたっけ

小さなよどみが
複雑に捨てられてる
君のうちの近くの川

手をつないでた ...
一回も会いたいとは思わなかった

それは意志のちからではなくて

自然なことだったのだ


理屈ではなかった

植物の蔓がはいのぼってゆくように

継ぎ接ぎだらけの方向性で

...
ドレスの裾から火をつけて

跳ねる音の隙間を縫って

一気に駆け上る

白い布が炎に包まれ

街の明かりを消してゆく

取り残された感覚が

遠くで聞こえるサイレンが

闇 ...
疲れの数々が
街に転がされている
それは 子供の頃の幻
あんたはどこに行くのだろう

東京の中の
いくつもの生存者が
今日も また 消えていく
夜の路地を さまよい歩く
くちかけ ...
通販で 可愛い男子 買おうかな ランチタイムに 妄想添えて 暗い部屋のすきまからこちらをみつめるもの
姿を変えた長い手足には大きな瞳が隠れて
混乱の意味を投げかける
魑魅魍魎と世界が炎に焼きつくされるとき
沸騰した逆流する赤い海の底
無意識に呼び ...
武蔵小杉から目黒線で武蔵小山にむかった

販売機のうえの路線地図に武蔵小山をみつけると

すぐそのしたには旗の台という駅があった

フレーフレーコールが聞こえる

だれかが旗を振りなが ...
さらさらとせせらぎ
さびれた散歩道

からからと風ぐるま
隠れた木の葉

深々とした静けさ
寂しく晒されるもの

こんこんと浮く言葉
濃く強く焦がれる

咲くものかはさてお ...
らんちゅうは不思議
盆栽の美意識を金魚に当てはめた姿

大きいような小さいような
硬いような柔らかいような
美しいような醜いような

初めてらんちゅうを見たとき
ざわざわ胸騒ぎがした
...
私の時間は一直線
貴方の時間も一直線
私たちは決して交わらない
そんな恋もあってもいい
ある時私は翼が傷つき
二度と飛べなくなってしまったが
水面に落ちたので死ぬことはなかった
でもその日から
私はカワセミの標的となってしまった

私を殺しに降下してくる
七色の体を持つ美し ...
あんなにも青い海に向かってきみは
何度もくりかえし名前を呼ぶ!

けれども 海は応えない
ただ 潮鳴りが満ちていくだけ


そんなにも青い石に向かってきみは
何度もくりかえし物語を ...
乱数とは
randomを文字って
取ったのである

嗚呼、そういうことだ
学術にせよ
産業の効率にせよ
性に基づく闘争心にせよ
(否、それは誇大)
我々の日々は
おこぼれの徒然と
...
額縁が
絵の一部かどうか
ピカソに問えば
立体がどうのこうの
つまり
分析すればわかるらしい
見れば
平面じゃないか
世界は
あのように三次元だと
定義づけるならば
映画館で流行 ...
やんやんやんちゃに のこのこゆきぐも
すてりんころげた おなかは ぐーぐー
ちいさなつめたい おてて と おてて
ほしのしたに おちちゃった

みつけて ゆきだるまあん いたいの ゆきだるま ...
少なからず、
迷いはあったから
今もまったく
そうだから
なるべく
人にはやさしくありたい、と
やさしくされたい
言葉はきょうも
眠る時間です

少なからず、
痛い思いは味わ ...
膝をついて
頭(こうべ)を垂れて
祈る姿勢で打ち拉がれて

水なんて飲んではだめ
小さなキスを送りましょう
乾いた土のような皮膚が、崩れない程度にそっと
お母さんが死んだからって ...
沈みゆく夕陽の
叫びにも似た紅緋色
世界を燃やし尽くすように染めていく

心の渇望は際限なく
乾いた土が水を欲しがるように
あなたの言葉に耳を傾ける

わたしの葛藤は……
ざわめく言 ...
わたしの生まれた国には
四季があります


春 桜舞う
人優しく笑い
肩にかかった 花びらはらりと払う
門出の時 別れの時
感極まって 涙する人よ


夏 蝉時雨
突然の夕立に ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
トンビさすらいのま...自由詩5*11/9/30 18:52
道化師草野春心自由詩211/9/30 18:36
愛と言うなの依存あやとり自由詩2*11/9/30 18:28
おかると北大路京介短歌27*11/9/30 18:02
aoi aoi竜門勇気自由詩311/9/30 17:12
終わる世界のサイエンスフィクションくろみつとう自由詩6*11/9/30 16:55
残暑千波 一也自由詩3*11/9/30 16:45
車掌のズボン冬野 凪俳句011/9/30 15:00
オーニソプター竜門勇気自由詩2*11/9/30 14:59
けものみち冬野 凪短歌1*11/9/30 14:52
【 イヴ 】泡沫恋歌自由詩5*11/9/30 14:50
旅行竜門勇気自由詩011/9/30 14:28
理屈ではなかった吉岡ペペロ自由詩211/9/30 12:56
もうそこには居ない空中分解自由詩111/9/30 12:45
ブロークン・ハート番田 自由詩011/9/30 9:34
通販生活あやとり短歌3*11/9/30 7:43
蟄告アラガイs自由詩2*11/9/30 6:18
フレーフレー吉岡ペペロ自由詩211/9/30 2:14
流れシホ.N自由詩211/9/30 2:07
蘭鋳シャドウ ウ...自由詩311/9/30 1:48
平行線あやとり自由詩1*11/9/29 23:51
カワセミの標的三条麗菜自由詩6+*11/9/29 23:38
幸せ輪橋 秀綺自由詩011/9/29 22:52
告白雪路自由詩011/9/29 22:38
一分の絵中川達矢自由詩511/9/29 22:34
びゅう砂木自由詩11*11/9/29 22:26
少なからず、千波 一也自由詩3*11/9/29 22:23
ブリキ色の種子ゆべし自由詩4*11/9/29 22:21
【 紅緋色 】泡沫恋歌自由詩8*11/9/29 22:19
【 愛でし國 】自由詩4*11/9/29 22:16

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