詩をよむ
襟をただして 向かい合い
掬いとられた言葉に耳を傾ける
駆けても丁寧にしても捕まえられない
のろまな自分をちょっとま棚に上げて
他人の世界に没頭すると
動き出すはずだ
...
育てる
花を育てる
愛しい我が子を抱くように
育てる
花を育てる
我が子の明日を夢見るように
※
よく見かけるひと
花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ...
奥琵琶湖周遊ドライブ
若き日々たちまちに過ぎ妻ととも湖畔を走る老年の日々
薄き陽の雲広ごりて平年の23℃の秋のドライブ
稲はみな刈入れは済み黄葉となり一年過ぎてまた歌を詠みいる
...
午後の大きな顔が公道の真ん中を通ってずんずんこちらに迫ってくる。何の躊躇も無いその目の色は鳶色だ。逃げ出すことも無く同じ方向に歩きだす。その顔は側面から夕日を受け端正な顔が陰を作って歪み出した。夕日は ...
恐ろしい文字が天井にへばりついている
この地球を彫り上げる彫刻家と
話をする機会があった
「初めまして。僕は日の光のように形を持たないのですが、日の光のように、物の形を影として作り上げます。ですが僕が作り上げるのは影です。影は光を ...
正解を求めて辿りつくのは 正解なんてない、という答
この厄介なことばを呑み込めた時 たぶん僕は自由になれる
自分を信じること
それは自信を
持つというより
自信がない自分も
受け入れるということ
そうすると結構
何が起きても
平気だったりするから
今日も無理をしないで
...
俺の意味は着走している
何度もフライングし、審議に掛けられる
目線はゴムのような地面を貫通し、聖者の
夜と乏しき月夜の夜の雪崩、吸着し、
太ももは痙攣し、就きに出る、栄者の
儚き焦燥未来。唾 ...
彼女は困ったように笑う
道化の僕は困ってしまう
声をたてて笑えばいいのに
必ず彼女は眉尻を下げて
困ったように笑う
どうしてそんなに
困った顔で笑うのかと問えば
人の心を傷つけるから ...
ある静かな夜 かすかな旋律が聞こえてくる
ささやいている美しい音色 何故だか夢を奏でている
いつもいつでも同じメロディ
心に流れるこの歌は どこから聞こえてくるんだろう
誰が奏でている ...
季節感のない親父にも
たまには愁いの時がある
無神経を絵にかいたような
ステレオタイプな日々の
粉を吹いてしまった五感が
たまには疼くのだ
無駄に過ごしてしまっ ...
ひとりより ふたりのあさが あったのに ふたりのほうが こどくだなんて
秋晴れが 心の隅まで 照らし出す なにもない部屋 太陽のにおい
降り止まぬ 秋の長雨 涙との 果てないときは いつ尽 ...
ある田舎町の町おこしとかで、1000ドルの賞金の懸かった
ルービック・キューブの大会が開かれた。
賞金が懸かっているとはいえ、ルービック・キューブの
存在すら怪しい田舎町でろくに色を揃えられる者 ...
生ハムのあぶらのようにこびりつく濁る合図とするどい刃物
明日にはしなびる青の予感抱き ちんげんさいとふたりでキッチン
まず
スープを作る
トマトともやしと固いウインナーのスープ
鯵のフライを揚げなおし
カット野菜の上に乗せる
解凍したご飯の上に納豆をかける
テレビを見ながら食事を摂るのはやめた ...
おやすみから はてははじまり
おやすみから はてなはうまれる
おはよう はてのはてな
黒い羽の眼鏡が
タクトを宇宙に投げる
バトンガールの腕の中
くるくるう
地球が回った
...
天使が翼を広げて
お前の戸を叩いている・・・
お前は眠っている
心を解放せよ
制限を突破し 人々の境を越えて
お前自身となれ
お前は一体何を怖れているのか? ...
昨日は小石を拾って歩き
そのいくつかを空き缶にしまい
いくつかで池の平和を乱し
残りにズボンのポケットをやぶられた
今朝は花を摘みとって歩き
少しを家の花瓶にさして
多くは風邪のあの子 ...
よしなさいよと言われても
夜な夜な無意味な逢瀬に応じ
しなしな軋む体は重く
由無い出会いはしだいによしな
加速する時間矢印多方向
拡散する宇宙不可思議赤緑
旧約収縮仮説エントロピーの低下遷移
創造主の仮定物理は罠だって
ニュートンの林檎から始める定理
引力がなければ衝突 ...
星月夜廊下は長くのびており
夕暮れの
赤い切り口 地平のところ
東(ひんがし)の
少し高くに昇った星を
闇に紛れた雲竜(くもりゅう)が
飲み込まんとば大顎(おおあぎと)
竜に左右 ...
ずいぶんと長く走ってきた
満月がようやく山の端にかかるのに
まだ夜が明ける気配はない
そういえば
後席でにぎやかだった
家族はどこへ行ったんだろう
愛しい顔がどうしても思い出せない
...
空間耕す
捏ねる時間
香りがいざなう虚空のしらべ
舌の根深く余韻がはためく
はためく蝶の歓びの燐粉
店主の眼差し豆一つ魂
店を出れば空が街が人々が
鈍色の光沢 ...
気が付けばまたルーターの点滅を凝視している
人の意見を覆す度量がないばかりに口癖が「確かに」
言うほど気にしてないことを人に言われてがっつり凹む
どうしても言いたいほどの ...
サツマイモ工場で火災が起きて
町中が秋の香りに包まれた
一週間、焼き芋祭りが繰り広げられた工場前の大通りには
今も皮や食べ残しが転がっていて
野良猫がその取り分を巡って抗争を繰り広げた
僕は ...
つき立てたスプーンは
さながら銀嶺
氷寒は、あまい
あまくて
ぬくい
だれかの失くした王冠と
つとめてしずかな
舌鼓
ありふれた脱ぎ捨て方で
癒しのすべが
...
例えるならば、高いところにたまった塵
例えさせて頂けるのであれば、
新しいのを買った途端に出てくるそれ
のような
見つけられた途端に、疎まれるような
見つかりさえしなけりゃ、ど ...
血液という海に守られている
骨という外壁に守られている
わかっていながら、
あたしはその中で平気で紛争を起こします
それを片や、狂気沙汰に批判します
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
詩をよむ
メチターチェ...
自由詩
7*
11/10/17 19:07
育てるひと
恋月 ぴの
自由詩
30
11/10/17 19:02
奥琵琶湖周遊ドライブ
生田 稔
短歌
7
11/10/17 17:39
顔 初級編
……とある蛙
自由詩
6*
11/10/17 16:19
目ゆゆゆゆ目
空中分解
自由詩
4*
11/10/17 13:03
彫刻家
葉leaf
自由詩
4*
11/10/17 12:28
みんな知ってる
さすらいのま...
自由詩
4*
11/10/17 12:27
受け入れる
ちゃんこ
自由詩
2
11/10/17 12:16
単順位に
狩心
自由詩
1
11/10/17 12:10
道化の盗んだ物
相差 遠波
自由詩
6*
11/10/17 11:25
時の彫刻
アヤメ
自由詩
1
11/10/17 9:18
哀愁の親父
梅昆布茶
自由詩
4
11/10/17 8:50
ひつじぐも
風音
短歌
5
11/10/17 8:49
全ての面を揃えよ
オノ
自由詩
2
11/10/17 8:41
キッチン
はるな
短歌
3
11/10/17 8:28
朝食
まんぼう2
自由詩
3
11/10/17 7:42
は てるな
砂木
自由詩
9*
11/10/17 7:16
起床
yamada...
自由詩
2
11/10/17 3:39
届けもの
つむ
自由詩
5*
11/10/17 2:46
しなしなよしな
はるな
自由詩
2
11/10/17 2:19
1995年と2012年
高濱
俳句
0
11/10/17 2:18
星月夜
春日線香
俳句
3
11/10/17 1:58
星
mortal...
自由詩
1
11/10/17 1:28
通行止
西天 龍
自由詩
2
11/10/17 1:27
珈琲一杯
灰泥軽茶
自由詩
4
11/10/17 0:40
「遂には雨まで降り出したわけで」自由律十伍篇
faik
短歌
6*
11/10/17 0:06
埋葬
haniwa
自由詩
5
11/10/16 23:06
モンブラン
千波 一也
自由詩
7*
11/10/16 23:06
茫洋、茫洋
faik
自由詩
1*
11/10/16 23:01
机上での自己解剖
〃
自由詩
5*
11/10/16 22:49
3275
3276
3277
3278
3279
3280
3281
3282
3283
3284
3285
3286
3287
3288
3289
3290
3291
3292
3293
3294
3295
3296
3297
3298
3299
3300
3301
3302
3303
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
4.35sec.