そばに聞きたくなるだけで
勝手に仕打ちを勘ぐったり
心にもあることで憎みだす
それが嫌でケイタイを開く
きみの写真を見つめる
ぜんぶ思い出している
自分で切なご ...
離陸が1時間遅れるとのことだった
ムシムシとする空港で
本を読んだりガムを噛んだりして過ごした
ぼくは異邦人だった
どこが?見た目が?
それは同じ日本人どうしでもそうだ
でも異なり方が違っ ...
ジャカルタ行きの便を2時間待っていた
雨雲だったが滑走路はまだ濡れてはいなかった
雷がごろごろ言っている
クアラルンプールの町の一角にも
たぶん親に見捨てられた姉と弟がいる
彼らはマレー語で ...
6時間の飛行も
ビジネスクラスなら自分の部屋のような快適さだ
がまんばかりの世の中だから
お金で解決出来ることは
全てわがままを通すようにしている
人間の最大の欲望は
人と心で交わりたい ...
わたしの胸のなかにはいつも音楽が眠っていて
ときどき鼻くそに丸めてはオブラートに包んでほじくり出してもいるんだ 。
泣いても叫んでも、できない算盤で直角に叩かれ過ぎたから
毛筆は真っ直ぐ ...
もさもさのイチョウを見ると思い出すビッグバードよ君は元気か
ぼくはもうはちねんまえにしにましてそのままずっとしんだままです
さらさらの砂を瞳にかけられたように溢れる星満ちる夜
...
いつも“未来ある子ども”という言い方がどうもしっくりこなくてむずがゆいので、その言葉の成り行きを考えたくなる。
たしかに年を重ねれば重ねるほど“あの頃はよかった”とか“ああしておけばよかった”と ...
今年も庭の柿がたくさん採れたから
喜ぶ顔思い浮かべて
孫のところに送ろうと思うの
若い頃のあなたは
荷造りが上手だったわね
どんな大きな荷物でも
まるで手品のように紐をかけた
でも、今は ...
私の中でなにかが優しく壊れ始めた
釣瓶落としの夜の中
独り佇みながら
メランコリーな果物を潰した
私の中でなにかが優しく壊れ始めた
写真をちぎり
独り凍えながら
写真を燃やし暖をとる ...
超自然的に増幅されたそれは重く、濡れた毛布の様に背中からのしかかり、脊髄の軋む音を体内中に響かせる。生物であれば当然、誰もが耳にするはずの音さ。安物のエアコンが説得力だけは十分な音 ...
ひらいたひらいた
みるみるうちに
吹き溜まり
欠けてゆく色
朝日をひとり
待ちながら
頭と体が調律されて
冷えてゆく
震えるのは
声にできない言葉
もういいかい
さあ、飛び越えよ ...
冷えた空を溶かすような、ほんのり柔らかい日差しを浴びて、通りすがりの駅のホームは、閑散とした微睡みの中にいた。緩やかに電車は走り続け、人々の頭も規則的に、右に左に動いている。
夏の濃い緑の匂 ...
傘立てには どんな色の傘が 似合うだろう
アスファルトに咲く 傘の花なら
雨に 似合う色を 連想しがちだけれど
そもそも 雨に 似合う色が どんなものなのかが
分からない
雨のイメー ...
あなたは、オートサリンジャーに近寄っていくお姉ちゃんが言ったんだとおもってくださいよ。それから彼女はあらゆることに意味があります、なんて言ったんだけど、ぼくはお父さんのつま先からくさいをくさいして ...
人間 きれいなものが好きで
手垢はきらいだし
跡がみえなくても
事実さえ 嫌われ者さ
大丈夫
君はきれいだよ
白い
狭くて
つまづく
大丈夫
君 ...
俺がなんで高校進学っていうものに十五歳の時に耐えられたかというと「TATOO」があったからである。人なんていなかったし詩なんてもっと無意味だった。みなさんみたく。
中三の三学期に試験勉強は一切せ ...
男の話
浅くなった眠りの中で
蹄の音がしていた
となりで眠っていると思った男が
雌の鹿だといった
森の
そんな においのする男だった
神さんの住むという深山の
山間 ...
大人になっても ぼくらは不器用なままだ
世渡りは覚えたけれど
いつだって精一杯 いつだってかっこ悪い
何か一つできたら 子どもみたいに喜んだりして
変わったことがあるとすれば 守る ...
午前中、買おうかどうか、
迷っているマンションへ、
日当りを見定めに行った。
小学校から坂道をくだって、
建設中のマンションの前に、
自転車で下りると、
真向かいの家の影が、
まだ、
...
ダンジョンから出られない
ぶっ壊しては再生し
再生してはぶっ壊して
...
母に盗られた心臓を
奪い返そうと
鋭い刃の青春を掴み
わなわなと震える声で
もう愛してください
もう愛してくださいと
猛暑日に冷たい汗を流して
泣きついている
その腕は簡単に解かれ
...
ご指名は ときかれて
いいえ 特にないですと答える
チェーン店の美容院は こんでいて
手の空いている人が 洗髪したり
髪を染めたり 切ったり の方が
私的には 早く終われて良い気がするの ...
ソーニャ・テエルク・ドウルネイ
あなたは回りますね
色とりどりに
撥ねますよね
色それぞれに
心のテクネー
おもちゃの科学
空間を飛んで
失われた時を求めて
ステップを踏まずに
...
Yの海馬の幾つかの
細胞に刻まれたひとこま
「また会おうね」と
Yが弟にかけた言葉
にっこり白い歯を見せた
会えたのか、呼ばれてみると
意識は無くて体中で息を求めていた
「〜彦ち ...
こんなにも焦がれた
秋の黄や茜や擦れた緑は
「それらに不必要な色なんだ」と
中学の頃 化学の教師が親切そうな顔で言っていたのを何故だか思い出していた
あんなにも愛でていた色は
命の光彩で ...
アハアハアハアハ
人間ったら
夏は暑い暑いって
毎年繰り返していやね
そのうちまた
冬は寒い寒いって
騒ぎ立てるのよ
飽きもせずに
繰り返し繰り返し
アハアハアハアハ
繰り返し ...
水 海がガラス越し燃え上がって落下している
silverland
風がひかりお前の鎖骨にけだるいキスの雨
飛んできえたギリシアの星にけぶる声
そいつらは大喜びしている
私 ...
おだやかな海
荒れ狂う、
海
語らない海
激昂の
海
揺りかごの海
黒い海
汚される海
奪う、
海
果てのない海
唯一の ...
晩秋の薔薇の逆光
僕らの無言が凝固する日時計
輪郭の綻びかけたモノリスの横貌
枯れた水盤の縁に小さくゆらめく追憶
猫を撫でたあとで
優しさは書かない
返信を待ち焦がれても
淋しさは書かない
軍鶏鍋を食ったからといって
美味しさは書かない
マニュアルをなぞったつもりで
愚かしさは書かな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
心にもあること
吉岡ペペロ
自由詩
3
11/11/24 7:39
視界
〃
携帯写真+...
1
11/11/24 7:39
クアラルンプールにて
〃
携帯写真+...
3
11/11/24 7:38
クアラルンプールまで
〃
携帯写真+...
1
11/11/24 7:37
への字も
アラガイs
自由詩
2*
11/11/24 6:25
日々の粒
木屋 亞万
短歌
3+*
11/11/24 1:45
サンタクロースの子
ゆうと
散文(批評...
1*
11/11/24 1:25
柿の木のある家
西天 龍
自由詩
4
11/11/24 0:12
私の中で
あやとり
自由詩
1*
11/11/23 23:47
どれもすべてたったひとつの生
ホロウ・シカ...
散文(批評...
2*
11/11/23 23:15
独白
杳
自由詩
0
11/11/23 23:15
改札
さつき
自由詩
4
11/11/23 23:06
たんぽぽ傘
藤鈴呼
自由詩
3*
11/11/23 22:57
意味と原因
ズー
自由詩
1*
11/11/23 22:50
跡
一酸化炭素
自由詩
0
11/11/23 22:41
彫師になりたい
榊 慧
散文(批評...
3
11/11/23 22:20
私ごと
月乃助
自由詩
7
11/11/23 21:48
終わりなき空
凪 ちひろ
自由詩
2
11/11/23 21:39
35年後の世界
はだいろ
自由詩
4
11/11/23 21:08
ダンジョン・ブルース
TAT
自由詩
1+*
11/11/23 21:04
二十一歳の夏
長押 新
自由詩
3*
11/11/23 20:48
愚痴です
砂木
自由詩
10*
11/11/23 20:29
ソーニャ・テエルク・ドウルネイ
m.qyi
自由詩
2
11/11/23 20:16
「また会おうね」
木原東子
自由詩
4*
11/11/23 19:40
理想は崩れ去る運命
徘徊メガネ
自由詩
4*
11/11/23 18:45
鈴虫の会話
長押 新
自由詩
0*
11/11/23 17:02
雨
マーブル
自由詩
2
11/11/23 15:38
姿なき海
千波 一也
自由詩
3*
11/11/23 14:37
午後小景
塔野夏子
自由詩
3*
11/11/23 11:23
嘘っぱち
nonya
自由詩
25*
11/11/23 10:52
3298
3299
3300
3301
3302
3303
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
3316
3317
3318
3319
3320
3321
3322
3323
3324
3325
3326
3327
3328
3329
3330
3331
3332
3333
3334
3335
3336
3337
3338
加筆訂正:
オッペのひと
/
恋月 ぴの
[11/11/23 18:43]
少し付け足しました
4.5sec.