都会には「タテマエ」と書かれた
大きい看板に、ひとりの顔が
ニッコリ営業スマイルをする
そんな看板の全てを引っ剥がした
後に残る
(ほんとうの顔)と
一度、ゆっくり話してみた ...
金曜の休みに出かけた日
終電に近い電車で帰ったら
くたびれ果てたいくつもの寝顔が
ネクタイを緩めて、右に左に傾いていた
サラリーマンの皆様の顔を見て
(これがほんとの疲労だろう ...
半魚人
その海には半魚人がおりました。
彼は生まれた時からひとりぼっちでした。
生物学的にあり得ない以前に
遺伝学的にあり得なかったので
地球広しと言えども、同類がなかったのです。 ...
数日前にすっと切った
指の傷口を
ほうっておいたら
裂けた肉と肉の間を
細い血の糸が縫っていた
心の傷もきっと
体の傷とおんなじで
あれこれ{ルビ穿=ほじく}ってしまうよ ...
長いこと同棲を続けていた相手に
大切な話を切り出せずにいた
相変わらず雨は降り続いている
お互いの面倒を見てくれた先輩に
呼び出されて彼女は家を飛び出した
僕はなかなか重たい腰を上げられ ...
酸素を吸うと器官が千切れそうになって
吐き出すことしかできないでいる
冷たさ なんかじゃない
痛い 痛い
結露に起こされるようになった
雫の冷たさでなぞった
消えかけそうな意志 ...
世界が未だ夢を描いている頃
君は光を持たずに生まれた
憂いの色褪せた匂いと冷たさ
それだけを持って君は捨てられた
この砂漠
この砂漠に
指みたいな形の渇きと
庭中に植えられた灰色の花 ...
ホールインワンみたいに
あなたと出会って好きになるみたいに
月と地球と太陽が一直線になる
めずらしいことだから
自分が何かに上達したみたいに
あなたを最後思って死ねたみたいに
楽しいし嬉 ...
もういいや、全部、知ってる
へーほーえーそう。
恋は犯罪、犯罪だあ重罪だあ、すべてをダメにする。
あれもこれもそれも、積み上げたものもぜんぶだぜんぶ
左足の関節がいたい、いたい、痛い居 ...
君がいくつもの言葉を
ひとつの親指で
文字で刻んでいく頃
僕のいくつもの淋しさが
ひとつの羽となって
冬の凍った湖に帰って行く
鳴いているかい
僕が人差し指でなぞった
吐息混じ ...
少年の真摯
少女の勇気
中尾ミエのファドみたいな歌声
少年と少女の
不穏なノスタルジア
ユーロビートでしか吹き飛ばせない
遠い雷雲
強く吹き上げるビル風
暗鬱な影
めくり上げられる ...
豆乳に三色団子買い求めベンチに座り食べにけるかも
仕舞屋に吾ら三人今日もまた神の御顔を拝み見る日々
もし真理朝に尋ねて夕となり知りえるとせば死するとも良し
人の世の不幸の一つは
ロリコンが絶対に地球上から絶滅しないことである
どんなに
理性的で
文化的で
模範的で
善良な人間でも
ちょっとしたはずみで
「常識を守ること」より
「欲に ...
)捕まえるにはまず肩書きのある壺からはじめなければならない
(畑はうしろから前へと耕してゆく
)知らなかった!
それは、学歴を探さなければならない
(蛸)を堀当てる
たまに取り逃がさ ...
月の周りにくっきり星
あえかなオリオン
お腹にぽつり星ひかる
京浜東北線が
夜に明かりを走らせて
きみから離れて六年になる
中華太郎が夢に散る
神社の石の ...
光が
薄れ
空が
眠る
時が
凍り
心が
踊る
紅い
月に
私は
今よりももっと
陽の当たる場所を
目指して歩いてみる。
しかし歩くそばから
夕闇が背後から迫り
焦った僕は思わず
駆け出すんだ。
陽はまた上り繰り返す
それを知った僕は
暗闇 ...
一人で生きてくのに慣れて
手の届く範囲の宇宙で笑う
誰だって見ていた景色の中で
自分だけ心を離していた
君の顔を覆う
ガラスの球形が遮る温度感
僕は空気
それさえ無関心
...
自分が正論と 信じる気持ちは、
周囲の 全否定を 受ければ
脆くも 崩れ去る
自分は弱くないと 信じて居たのに
猜疑心の塊に なってしまうコトって
良く有ると 思うんです。
...
国民的アイドルのプロモ撮影のため
とあるアジアの国を訪れた
川でのダンスを踊るシーンは
流れが速く撮影は難航した
夜は打ち上げを兼ねて宿舎へ
アルコールが溜まり小便をしようと席を立つと
...
きのうの映画館でやってるよ
タイムマシンがあれば
そんなこと言って誘えそうだった
ハゲタカたちが
ぼくのすべてを蹂躙していた
ハゲタカとはひとの比喩のことではない
...
女子だけが視聴覚室冬の雨
奇術の日スリーサイズを当てましょう
お弁当冷やしますかと雪女(コンビニ店員)
結界の外に出られず冬籠もり
クリスマス前から除夜の鐘をつく
...
比較的に緩やかな様を
眺めている
それだけで言葉に出来なかったことが
伝わったような気がしている
新しいニュースが
平べったく流れていく
変わってしまった人
喉が鳴って一人
真 ...
十年も使い込んだ御飯茶碗を
呆気なく割られてしまった翌日
雑貨屋の食器売場の谷底を
額に不機嫌なしわを寄せながら
這いずり回っていた
掌と肘と腕に違和感を伝えない
丸みと厚みと高さ ...
いつかどこかの私立かなんかの学校で
自分達の可愛がって育てた子豚を子供達の給食で食べさせるシーンを見たような気がする
だいたいそういう番組の時間帯はてきとうに酔っ払ってしまっている ...
なにもつたえあわなくても
こころをよせあっている
なにもいわなくても
いきているおと かんじている
あなたの こころ ぬくもり
さみしさ
...
雲がゆっくり流れて
いつもより大きな満月が
空に浮かんでいる
淡い光で染まる心は
柔らかく膨らんでいき
空に浮かんでいる
こころなしか風があたたかいのは
生きているものがすべて起 ...
あなたのひとつめの死を現像するための暗室でいくつもの春を指折
り数えていた(宛先のしれない指示語が濫用されてしまう街の隅に
ちいさくうずくまったまま声を発さない亡霊たち(汲みあげる手つ
きで垂れ ...
求めると
ほどける
うつりこむ光をすくおうとした
てのひらに触れるのは
光でなく
影でなく
しずかな林檎
酔いどれが
月の真下を歩いてら
線路沿い
ふらつきながら歩いてら
ぜつぼうの
冬の星座がぽつってら
かじかむ手指になみだが凍る
噴き出す鼻血がすぐに乾いた
これ以上もない孤独のなかで ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
酒をつぐ
服部 剛
自由詩
3
11/12/10 23:45
東京動物園
〃
自由詩
4
11/12/10 23:28
十二月の童話
salco
自由詩
11*
11/12/10 23:24
自然治癒力
服部 剛
自由詩
2
11/12/10 23:17
DMC?
1486 1...
自由詩
1
11/12/10 22:08
酸素
AquAri...
自由詩
1*
11/12/10 22:03
言葉すら描けなくなったら、僕には何も残らない
智鶴
自由詩
2
11/12/10 21:58
皆既月食セレナーデ
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
11/12/10 21:45
リアル鉢巻き状態
小脳
散文(批評...
0
11/12/10 21:24
文字
乱太郎
自由詩
17*
11/12/10 21:14
不穏なノスタルジア
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1+
11/12/10 20:16
ある日に
生田 稔
短歌
0
11/12/10 19:44
絶対って存在するけど、お前は違う
一 二
自由詩
1
11/12/10 18:48
蛸よ、天高く
アラガイs
自由詩
5*
11/12/10 18:32
あえかな町にて
吉岡ペペロ
自由詩
0+
11/12/10 18:24
月
りり
自由詩
4*
11/12/10 17:19
汚れたスニーカー
清風三日月
自由詩
1
11/12/10 17:10
新しい宇宙に
こういった
自由詩
2
11/12/10 17:04
トグロ
藤鈴呼
自由詩
2*
11/12/10 16:09
女子トイレ
1486 1...
自由詩
1
11/12/10 14:27
統治せよ
吉岡ペペロ
自由詩
0+
11/12/10 12:36
俳句2011 冬3
北大路京介
俳句
10*
11/12/10 10:23
比較的に緩やかな坂道
竜門勇気
自由詩
2
11/12/10 9:48
愛着
nonya
自由詩
16*
11/12/10 9:01
給食になった子豚
梅昆布茶
自由詩
2
11/12/10 8:25
凍てつくよるに、あなたへ
唐草フウ
自由詩
10*
11/12/10 4:51
満月
灰泥軽茶
自由詩
3
11/12/10 2:48
glossolalia
雛鳥むく
自由詩
11
11/12/10 2:47
林檎
はるな
自由詩
3
11/12/10 1:42
金網越しの月
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4+
11/12/10 1:32
3279
3280
3281
3282
3283
3284
3285
3286
3287
3288
3289
3290
3291
3292
3293
3294
3295
3296
3297
3298
3299
3300
3301
3302
3303
3304
3305
3306
3307
3308
3309
3310
3311
3312
3313
3314
3315
3316
3317
3318
3319
5.63sec.