夜の気を吸い取る森の闇の闇
いまは、両親の甘い海のなかで、ゆるやかに生きて、息をしている気がする。
ぽろり、と落ちた言霊が世界のすべてを変えてゆく
レモン
その向こうに夕日
そして
落ちていく坂道
海老の死体たちは
天ぷらになってしまった
昨晩、わたしが
指を怪我している間に
バスが停まる
駄菓子を買いに ...
草むしりをした。
みんな葉だけを取るので
根が太くなっている
抜くのが大変だ
親指の先に力をいれ
引っこ抜く
指先が痛い
後の人が苦労する。
草むしりは苦手だ
何時間も座って ...
初恋は中学の時だった。
ラブレターをもらい
マフラーをもらい
チョコをもらった
俺は何も上げなかった。
犬の散歩に来ても
出ていかず
もらった蝶のビーズも落とした。
唯一残った ...
コーヒーはモカがいい
酸っぱいキリマンジェロは苦手だ。
最後にすったタバコは
ラークマイルドだった。
牛乳を入れて
胃が荒れるのを防ぐ
私はドリップして
大量に飲む
トイレにも ...
しんしんと
雪のように眠っている
君の
シャツの
胸のあたりに光がにじみ
そこだけが
かわいた月面になる
白、
黄、
水色 ...
最愛の司書は
ある日いなくなり
こわれにくいおもちゃの列車に
かれ一人がすわっている
ところで
かれは9月の犬の
裸体の靴音が聞こえないほど ...
今夜の雨は
いつもより遠い
気がしたのです
たぶん
わたしが降って
いたのでしょう
だれにも
干渉されまいと
狭いわたしが
いたのでしょう
他人はそれを
ときどき ...
燃やせ 燃やせ
落ち葉の焚火をどんどん燃やせ
秋の木枯らし 凍えぬように
落ち葉の焚火をどんどん燃やせ
冬の迫った山裾の
赤い褐色 乾いた落ち葉
...
地獄の門から聞こえて来るよ
地獄の門から聞こえて来るよ
時を喰む音 病魔の寝息
望みを絶たれてなお消えぬ
虚ろな骸を引きずる足音
地獄の門から消えて来るよ
...
実のない貝殻、海の底
光の網が波に揺られていったりきたり
からめとられるものはなく
魚は魚に挑んで泳ぐ
光る貝殻、これは私の耳
まるい硝子のうすみどり、これ ...
石畳歩けば遠い過去になる刻み込まれた歴史の模様
酒を飲み心を緩くした後で君の引力受け入れている
たぶん君ここへ走って来たのかな「愛している」の言葉が熱い
コーヒーの渦に飲まれた ...
季節のかわりめには、どうしてこうも感傷的になってしまうのだろう。晴れていても、雨が降っていても涙が出てしまう。
あの人はわたしのことを忘れることにしたのだろう。来なくなった連絡と、日々と。忘れる ...
海辺のウニ
山にはキノコ
僕の闘争
とても 昔の 日本
魚を釣りたい
言葉ではない 本物を
車の中から
僕は 街を 眺めた
人が歩き回っている
今日も 黒い コーヒーが 湯気 ...
廃バスの窓に無数の烏瓜
血に滲む街を
ひとり見ていた
おんぼろトラックの
荷台に座って
泣いたらあかん
叫んだらあかん
奴等の思うつぼ
Hold me tight
トリポリベイブルース
「俺ってまだ権力者? ...
箱のなか人々が踊る 砂になる
音楽を絶やさず人の形を忘れて
夜の湿度を 完璧に奪いに行く
一滴の水分さえ拒んで踊り続け
かかとが少しずつ崩れて ポゴ
ダンスできない それでも踊る
ことを止 ...
嫌だったら、逃げればいいよ。
あの坂道を登って一人自分の体がどうなっているか聞きに行くのはこりごりだ。
今、生きているんだからそれだけでいいじゃないか。
嫌だったら逃げればいいよ。
街角ご ...
何者にもなりたく無かった僕は闇のなかでそっと生まれた
認識の外の世界で生成する螢のように浮遊する外惑星だ
新しい地平線は空っぽの世界に灯をともす微笑み
漆黒の壁さえもよじ登れる気 ...
彼らは 退屈している
何を楽しめるのかと尋ね そんなものはもう楽しめないという
退屈していることを 実は不安がっている
何かが退屈なら それが退屈だというだけ ただそれだけのこと
...
気がつくと こんなものが ここにある
いつのまにか
そして 分かち難く感じている
いつのまにか
過ぎていく時間を 小さな手で ギュッと握れる分だけ そばに置く
小さく握りしめられて きゅっと固まった綿あめのような そんな時間を
ぽこぽこと積み上げて。
ほのかに甘いにおいのする 綿あめを ...
絶対不変の法則発動人死なず
神意の賜物石胎星座十二車種
第三帝国脆弱な夢ナイチンゲール
瓦礫に染まり記憶を忘れ紐育の薔薇
灰色都市世紀初頭に頭打
緩慢な死へとあなたの炎の ...
それは突然浮いていた
偶然斜め左から眺めた
モネの睡蓮は左目に浮かびあがり
そのまま浮いていた
美術館を出ても
淡く小さな睡蓮は左斜めに浮遊し
それにだんだん焦点が合わさると
どこか ...
太陽が血を流し
邪悪な夢をばらまいている
裸の夜は孤独を空に
亡霊の昼は日陰で眠る
虚ろにみえる遠くの人影は
思い出の中とその外を行き来し
手を振る過去は泥の舌で
...
谷底にこがねの雨がわだかまり見るものは泣き見るものは去る
ゆうるりと暮れあおぎみてまわる虹うた連れてゆくひと連れてゆく
冬の木が冬の木を呼ぶあいだにも白 ...
悲しい顔をした岩が
森をのせてつづきゆく
触れると消える
左まわりの虹
指を握り返しそこねた朝に
ふたたび夜を見そめ 見そめる
崖の王国
響きはけして 返ることな ...
少しだけ昔のこと
日本は鉄腕アトムと手を携えて
まるで一体だった
今ではその肝心の心臓が病んでしまったようだ
科学に憧れた日本のダイナモは
脈打つリズムに変調をきたしている
鉄腕アトム ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
闇。
banan...
俳句
1
11/10/27 21:36
home
はなもとあお
自由詩
7*
11/10/27 21:32
言霊。
banan...
俳句
1
11/10/27 20:37
レモン
たもつ
自由詩
2
11/10/27 20:05
草むしりをする
ペポパンプ
自由詩
2*
11/10/27 19:18
初恋
〃
自由詩
6*
11/10/27 19:18
コーヒー
〃
自由詩
2*
11/10/27 19:18
胸に月
草野春心
自由詩
6*
11/10/27 18:11
詩的・ヴァカンス
甲斐マイク
自由詩
1*
11/10/27 17:50
合縁奇縁
千波 一也
自由詩
4*
11/10/27 16:49
焚火
mortal...
自由詩
1
11/10/27 16:48
イン ザ ラプソディー rondo scherzo
〃
自由詩
1
11/10/27 16:45
温かな海
〃
自由詩
3
11/10/27 16:42
石畳
夏川ゆう
短歌
0
11/10/27 13:51
シクラメンのこと
はるな
散文(批評...
1
11/10/27 13:30
現代詩の無い国 バラード
番田
自由詩
4
11/10/27 9:19
烏瓜
春日線香
俳句
3
11/10/27 8:17
カダフィ色やねん
花形新次
自由詩
4*
11/10/27 6:39
ポゴ
かいぶつ
自由詩
1
11/10/27 3:51
逃げる人
そよ風
自由詩
3*
11/10/27 3:42
ふりそそぐ陽光のしたで
梅昆布茶
自由詩
2
11/10/27 3:10
寄る辺のない人々
やーぶらか
自由詩
3
11/10/27 2:53
ある秋の気づき
〃
短歌
1
11/10/27 2:32
時がふる
〃
自由詩
6
11/10/27 2:21
醒めない夢
高濱
俳句
1
11/10/27 1:58
左目に可視化された睡蓮
灰泥軽茶
自由詩
4
11/10/27 0:41
夜の始まり、昼の終わり
空中分解
自由詩
2
11/10/27 0:32
骨を見る私
木立 悟
短歌
2
11/10/27 0:03
夜 いない夜
〃
自由詩
2
11/10/27 0:00
2011年8月日本ではないアジアにて鉄腕アトムを弔う
N.K.
自由詩
7*
11/10/26 23:40
3261
3262
3263
3264
3265
3266
3267
3268
3269
3270
3271
3272
3273
3274
3275
3276
3277
3278
3279
3280
3281
3282
3283
3284
3285
3286
3287
3288
3289
3290
3291
3292
3293
3294
3295
3296
3297
3298
3299
3300
3301
加筆訂正:
醒めない夢
/
高濱
[11/10/27 17:48]
知なず→死なずに訂正致しました。
5.05sec.