雪解けて清水は運ぶ春運ぶ
うたを謳うよ早春の賦を
言の葉の森で遊ぶよ妖精は
人見知りなりいたづらであり
薄青の空にひと刷け浅緋色
...
多様体の夢の本質は、おのおのの要素に対する距離を変更するということである。変化する距離は、増大することも減少することもなく相対的に不可分である。蜜蜂の大群は、しま模様のユニフォームのフットボール選 ...
石がひとつ
広くもない池の真ん中に投げられた
その落下点を中心に水の輪が
ひとつまたひとつと
同心円となって広がっていく
きみのこころの池に
石を投げ込んだのはぼくだった
そのぼ ...
午前の本当の始まりは
太陽が昇るより少し前
十分前の頭を振って
ほどく渋滞 闇夜は夜明け前
野良猫の目が光る
青ざめた側溝のなかで
十分前の憂鬱を振って
かきまぜる 闇夜は昼間で ...
猫には猫の言葉があり
犬には犬の言葉があり
鳥には鳥の
虫には虫の
花には花の
水には水の
苔には苔の
風には風の言葉があって
会話しているのだろう
地球と月も会話しているのだろ ...
冬の朝
まだ暗い
しずかな夜
上澄み液みたいな夜
冷たさが柔らかい
鼻先が
頭が肺が
きよめられてゆく
激しい闘争とは縁遠い
曲解への苛立ちとも縁遠い
あくびをすると目が冴える
...
今夜こうして詩を書くけれど
世界中にある様々な不条理や
悲しみや痛みを知らない訳ではない
この国を覆う様々な矛盾も
今こうしている時にどれだけ多くの人が
不安に慄いているかも
ただ今夜 ...
彼女はこっそりと
自分の部屋のクローゼットの中で
自分だけの神様を祀っていた
一般に、である
神だとか 宗教だとかは
全く馬鹿馬鹿しい物で
馬鹿馬鹿しい物を本気で信じる人間は
奇異の ...
愛国心がないことが全ての原因だよと君は言った
そうなのかもしれない
文化の中で 経済が ないがしろにされている
国会は 今 あるべき政治の姿を 提示しているのか
現代詩手帳はとうとう誇りを ...
ノエルギャラガーのアルバムを聴いて、寝た。喫茶店ではいつもこち亀を呼んでいる。ギターを弾く気力も最近はなくなっていた。俺にギターを弾く才能がないのはわかっていた。その音は、俺の感性からは遠かった。 ...
思いが成さないのには
何か意味があるんだろうか。
あなたに会えなくて
あなたの夢を見て
泣きながら目覚めた夜にも
何か意味があるんだろうか。
あなたに愛されないままに
生きて行く ...
暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑っているだけ
何も考えずに歩みを進めてみる
そのうちに僕は痛みがあることも忘れる
だんだんその ...
月はなに想う?
丸くなったりとがったり
それでも君を嫌う人はない
星はなに想う?
気まぐれに雲に隠れて
それでも願いをたくされる
空はなに想う?
いつもみつめられて重かろう
...
「寝てる姿と食べてる姿がかわいいってずるいよね。」
男友達が昔の彼女に そう言われたんだって
嬉しそうに話していた友達
今でも信じられない信じたくない
友達は たぶん 一生病院の中で暮 ...
子を宿す誇らしさと後悔を
ごちゃ混ぜて女は吐き出す
野原の上に建っている家はとてもよい紅色
とても満足
まんぞく
足デ満タサレルと読めてしまう滑稽さに
ほほえむ
想像を絶する痛みを想 ...
わたしはごみです
わたしにはひつようないから
ごみです
わたしはごみです
だれか
わたしをひつようとして
いみをください
かなわないなら
はやくかいしゅうして
...
長い時間働けば働くほど
お金が入ってくるような時代は
日本ではもうあらかた終わってしまったのだ
さて
これからはなにに長い時間をかけるとしようか
旅客機のひかりが遠く ...
ぼくらは自然をコントロールしたいのか
ひとのこころをコントロールしたいのか
じぶんの感情?
政治経済だろうか
それとも差し当たって原発だろうか
コントロールによる幸福へのシステムは
もう ...
脊中に板がはり付いて
逃げまどう毎日
疲れたなんて すぐ横になるキャンディーに
大丈夫ですかと
優しさまでをも あらわして
何もかも受け入れてしまう
何もかもを ゆるしてしまう ...
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための まぶたの先から
うみが 飛び出さないように
...
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてんてんと
血のように落ちている
家の鬼門には赤い色
魔除けに植えられた山茶花だった
色彩の ...
休んでる間に担当を変えられた
と嘆く彼女
突然だね というと
前から決まっていたらしい 一言もなく
休んでいるうちに外されたんだと激昂
おもしろくない と朝から大荒れ
だよね 嫌だねと ...
たとえば
想い出行きの列車の切符があったなら
僕は迷わず買っただろう
雷が鳴る雨の午後
胸のジッパーを握りしめて
心細さを振り切るように走った通学路
修学旅行の帰り道
玄関を開け ...
白いビニール袋を三角にたたむ
かんたんなお仕事
たくさんたくさんたくさんたたむ
かんたんなお仕事
そいつらの意思を無視して
尊厳を無視して
たたむだけの
かんたんなお仕事
透明なやつは ...
雪として残されるのは
なぜなんでしょう
花のように咲いて
ひとひらの暖かさだけにも
こぼれるしめりは
かすれていくだけなのに
白く つぶら なる
雪の香り
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている
不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
...
冬の夜 布団にもぐりこんできた君
冷たい肉球を 体の内側に折り込んで 目を閉じて なんの挨拶もない
真っ黒の顔に白いひげだけが ほうき星のように流れている
今夜はあまりに寒いから ...
私は組織に組み込まれている
書類の最後には自分の名前を書く
私は複製されて散らばってゆく
その様をありありと想像して目を閉じる
遠く離れた何処かの国の街並みを
おぼろげに仰ぎ見るような感覚
...
不埒な恋もそのままに
激しく呼吸を乱してる
私の左のくすり指には
約束が強く巻き付いて
それがきつく縛り付け
指先から腐り初めてる
純粋を誓ったのも今昔
最終章が扉を開くので
...
大丈夫だよって言った
飛び地を漂う気球の上で
ずっと考えていたこと
千切れ雲に重ねて
宇宙の浜辺に寄せて返す波
航路を遮る物もなくて
気体の存在だけを頼りに進む
死体とか根っことか笑 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
早春賦
そらの珊瑚
短歌
3
12/2/13 12:00
器官なき身体の覚書2
イリヤ
散文(批評...
4*
12/2/13 9:04
同心円
HAL
自由詩
3
12/2/13 8:51
ぜんぶひとりで
竜門勇気
自由詩
1*
12/2/13 8:41
小夜曲
そらの珊瑚
自由詩
8
12/2/13 8:04
朝の街角
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
12/2/13 6:17
すこし話しがしたいんだ
ただのみきや
自由詩
16+*
12/2/13 2:44
供物
水瀬游
自由詩
2
12/2/13 2:34
お歳暮を突き返す
番田
自由詩
0
12/2/13 1:10
つらつらと
〃
散文(批評...
2
12/2/13 1:06
決意する日
永乃ゆち
自由詩
5*
12/2/13 0:02
夜の淵
信咲
自由詩
7*
12/2/12 23:51
夜の想い
朧月
自由詩
3
12/2/12 23:28
かわいい
小川麻由美
自由詩
4+*
12/2/12 23:00
産み月
ふるる
自由詩
9*
12/2/12 22:08
_
るい
自由詩
1
12/2/12 22:07
長い時間
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/2/12 21:28
コントロール
〃
携帯写真+...
0
12/2/12 21:21
『がんばらないで』
座一
自由詩
2
12/2/12 20:21
『かける』
あおい満月
自由詩
6*
12/2/12 17:14
【 山茶花 】
泡沫恋歌
自由詩
11*
12/2/12 16:28
なるようになる
砂木
自由詩
13+*
12/2/12 16:12
列車に乗って
ささやま ひ...
自由詩
8*
12/2/12 16:09
仕事
かなりや
自由詩
1
12/2/12 15:31
端雪
砂木
自由詩
6*
12/2/12 15:17
わたしごと 冬の先
月乃助
自由詩
24*
12/2/12 14:49
気まぐれな 夜
いねむり猫
自由詩
3
12/2/12 14:33
訪れる明日はまだ生きているか
宮岡絵美
自由詩
4
12/2/12 14:17
彼女は笑ってた
永乃ゆち
自由詩
3*
12/2/12 13:45
即興詩 2.12
相田 九龍
自由詩
2
12/2/12 13:23
3202
3203
3204
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
3231
3232
3233
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
加筆訂正:
測錘(おもり)が投げ入れられたならば
/
N.K.
[12/2/12 17:49]
何色でもあるを玉虫海気のに訂正しました
4.78sec.