なかやまどうをはしれば
とりいをくぐって
あやしいみずうみにたどりつく
集団がよりついてきて
その数をふやそうとすると
どうしても対立がおきてしまい
ばあちゃんがうるさいほど
おなじ話を ...
 山を眺めるのが好きだった
 巡る季節はどれもみな魅力的で
 春の霞とうららかさ
 蝉時雨 打弦の瞑想
 夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
 張りつめた冷気の中でも微動だにしな ...
剣山のかぜが
  耳翼と首すじに
    突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
     ゆがんだかげをつくる 

小公園は昼寝していた
   砂場に放置された
     玩具 ...
みぞおち辺りに
蟻がいる
ぞろぞろと列を作り
どこへ向かうでもなく
同じところを
ぐるぐる
ぐるぐる

雲で出来た綿飴を与えたら
列を乱し慌てるだろうか

悲しい哉

教 ...
 
 
牛が部屋にいる
一頭と一人とで
ずっと見詰め合ってる

やがて夕暮れ

嘘によく似た沈黙の中
牛の眉間に
世界は収束していく
 
 
カスタネット 鳴らす

んちゃちゃ


渡り鳥がまた来た

んちゃちゃ



七日ほど前に 亡くなった人のことが
急にこみあげてきて ふるえる




ありがとう ...
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ...
自問自答が脳に入力されてゆく

それを出力するようなひとはそばにはいない

傷つけたぶん

苦しめたぶん

ぼくは傷つき苦しまなければならなかった


お灸をしに行った帰り久しぶりに自然と触れ合った
...
こたつ みたいな
おでん みたいな
シチューだったり
ショートケーキだったり
甘かったり優しかったり

あったかかったり
あなたとの時間
大切
な思い出

人の決めごと
生まれ ...
現実に背中押されてハッとする目覚まし時計電池切れかな

点と点繋ぎ一つになれるはず家族団欒鍋を囲んだ

駅前の再開発が突き進む流れる川をお手本にして

世界地図机に広げ指を指す二つ並ん ...
お前の墓はたれ建てる

わしも一度は参りたや

たれにも知られぬ偉人あり

その名も男ジョン次郎

ふるさと捨てて母捨てて

砂また砂の大航海

夢も希望も質草に

さすら ...
心臓、は
従軍する
かたち、を護るため



こんにち、までの
利率を導き
身の上話、の
清算を迎え入れる


ただしく在ろうとすることは
ときに、愚鈍を空炊きし ...
もしかして、あなたが・・・

 あのときと同じだ
 君に涙は似合わないよ

やっぱり!
・・・あなたなんでしょう?

 もう僕は行かなければならない

待って!
お願い、待って・ ...
プールの底に
小さな小さな亀裂が出来ました

最初は
気づかぬふりをしてしまえるほど
ささいな亀裂でございました
そこにあっても
あると言わないかぎり
ないことにしてしまえるのは
致 ...
経済格差の存在が前提ではあるけれど

景気循環という不況は

グローバル経済においては存在しないはずだ

はずなのに

いったい不況はどこから来るのだろう


富める者だけに金が ...
ジョン・アントワン・ヴァトオウ

きみはいにしえの友人だ
でもどっかにいっちゃった
てきとうに、
喜びと
恋しさと
ちょっぴり、苦しみをふりまいて
みんなが、嫉妬したんだよ
きみがい ...

7歳の女子Y、何者かに命じられ
人形を手作りすること決意

綿、晒の布、針糸鋏
どこから手に入れたものか

胴体、手脚四本、それぞれの大きさに
チクチク縫った
ひっくり返して綿を ...
知るもんか
雑草ふみつけて
ザクザク歩く
知るもんか
カラスの群れが騒いでる
知るもんか
すたれた小屋がないている
知るもんか
目に心にしみている
ああいう生き方もあるのだろう

庇護を受けているものたちが

庇護する側を恫喝している

庇護する側の博愛につけ込んだ生き方

ああいう生き方もあるのだろう


庇護する側の人の ...
さようなら 
さようなら 
さようなら
もうこの世に未練はなにもないのです


私にやさしくしてくれた 数少ない友よ
どうか悲しまないでください
どうか自分を責めたりしないでください
...
ところで、すべての結末は
流れの中で見えるものか
流れの先のその先に
大きな海があるはずで
流れの先のその先に
大きな地球の表面が
それしか見えないものもいる
詰まらぬ未来が見エルモ ...
 僕は友達がいない。この世界で僕の存在を知る者はごく一握りということだ。果たして、これまで出逢ったごく一握りの人間のうち、僕の存在を思い返してくれる人はどれくらいいるのだろう。
 いつもの如く部屋で ...
私自身の
昆布〆を食べる
という日常
の先にある血のついた手
交尾の記憶も生しいままに
後悔をしながら
新茶の香りを楽しむとき
にわかに起こる
彼方のなだれ
氷山の崩壊と
吹雪の中 ...
こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
食欲より希薄で
性欲より恥ずかしい
球体のハチミツ漬け
口の中で転がせば
転がしただけの、
糖分が仕事をする

/女の子のいちばん ...
にわか雨が遠ざかったあとの 特別な においがして
草むらの開花のそぶりは どれもこれも霧の中 
足にからむ露を 蹴散らしなから
花畑を駆けぬけると 遠い山は ぐっと近くなり
鬱蒼 ...
硫黄結晶毒の花

硼砂の匂い箪笥棚

青酸カリウム無色壜

無水酢酸雪の花

酔っ払った男達

衣裳箪笥に吊るされて

絡まったまま揺れている

一〇〇〇のミニチュア天 ...
おはようございます●おはようございます先生●きょうはみんな緑で甘ったるいですね●脳みそがシロップ漬けになっちゃったみたいです●そのせいか研究室の線がゆがんでみえます●ラジオでもつけてるんですか●でもき ... あめあがる

はるめいた2月のような

12月のあさだった

啓蟄がにおった

しっけたさむさが

いとなみを濃くさせている

異常気象もしぜんだよ

人工もしぜんだよ
...
... もっともっと遠くへ
もっともっと扉を開いて

今を抜け出し 過去を振り払い
運命の輪を 回していくんだ
そうでなきゃ
息が詰まってしまいそう

みんなが進む道
私が歩む道

それ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
大宮公園中川達矢自由詩611/12/4 22:57
詩の山ただのみきや自由詩4*11/12/4 22:29
白い雑音(七)信天翁自由詩411/12/4 22:06
蟻の列もずず自由詩011/12/4 21:59
収束たもつ自由詩511/12/4 21:45
追悼八男(はちお...自由詩111/12/4 21:38
右利きnonya自由詩23*11/12/4 20:47
滝を見に行く吉岡ペペロ携帯写真+...3+11/12/4 20:19
大事な人がゆくとき朧月自由詩211/12/4 20:04
目覚まし時計夏川ゆう短歌011/12/4 18:59
THE MAN ジョン次郎salco自由詩5*11/12/4 18:34
うたいびとの仮り宿。うわの空。自由詩6*11/12/4 18:24
ウンチクライマックス花形新次自由詩011/12/4 17:20
プールそらの珊瑚自由詩4*11/12/4 17:18
景気循環ではなくて吉岡ペペロ自由詩2+11/12/4 16:59
ジョン・アントワン・ヴァトオウm.qyi自由詩011/12/4 16:21
人形願望木原東子自由詩17*11/12/4 15:50
知るもんか朧月自由詩411/12/4 15:30
恫喝吉岡ペペロ自由詩5+11/12/4 12:40
烙印涙(ルイ)自由詩111/12/4 10:30
四次元観察2……とある蛙自由詩611/12/4 10:27
ロマネスクの果て済谷川蛍散文(批評...311/12/4 9:04
晩春非在の虹自由詩311/12/4 8:40
あめだまめー自由詩211/12/4 6:36
人は咲いている 虹色にるるりら自由詩9*11/12/4 4:30
胡桃割り歌高濱自由詩211/12/4 3:22
球体観測魚屋スイソ自由詩311/12/4 0:14
冬あたたかい日吉岡ペペロ携帯写真+...1+11/12/3 22:44
一九九八VS太秦のケーキ屋の次女TAT短歌011/12/3 22:34
菜穂自由詩3*11/12/3 22:21

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