「七味唐辛子を壜に冬日和」という俳句読んだ。俳句のようなものは短いし、
俳画というものもあるから、看たというのがいいかもしれないが。林ノ下豆腐店という人の書いたもので、妙に作品と名前が適っている。 ...
みあげた月は
挑むように赤くて
大きいその存在は
私を押さえつける
平等なんてありはしないよ
空気よめない
私はからまわり からから
風もふく
あの月がだれかの瞳で
みは ...
1月 {ルビ梵天=ブラフマー}は金剛乗に還る
すると涸れ沢の畔に半裸を露わし
年若の尼が五弦の琵琶に弦を張る
きつうきつうに張るのだから
絹の撚が奏でるほどに
押えの指の血に染まる
2月 ...
「大食いな赤ん坊へのお仕置き」
─成長過程で必要な、あなたの分裂と
判断不能な、わたしの分裂事項。
「ゆりかごの質量、ワタシの室量」
横棒を棒に振ってしまったのですから
もうい ...
あながち
間違いでもなさそうな
傾斜みち
おおきく
眼を閉じたまま
ひとつ、ひとつ、を
よく噛み砕いたら
背中に負うのは
真っ赤な約束
瓜二つ、
みたい
...
...
飽和状態の頭の中から
言葉を紡いでいく
言葉と言葉が出会う時
私の心が表れだす
ワクワクする瞬間
自分のことをちっとも
わかっていない私が
わかろうとすること
それがその言 ...
『金魚王国の崩壊』を読んでいると、途中から胸を掻き毟られるような感覚が襲ってくる。ミカゼが生き物を思いやり、救ってやりたいという気持ちが非常によく伝わってくるのだ。私もかつてはそうだった。今となっては ...
あなたがくる気がしたから
ベンチに座って考えてました。
あなたがそんなことをしない人だと
私は、私は従十承知しています。
電話もなく、メールもなく、
...
春は
おめかしした
君たちと一緒に
記念写真
夏は
ビニールプール
膨らませて
水遊び
秋は
枯れ葉掃きした後
焚き火前で
焼き芋頬張り
冬は
白い足跡つけて
...
好きになると声が洩れる
息は短く
鼓動は長く
針金みたいに精神が細くなる
きゅっとつまむ
皮膚の表面が
誰かの顔になる
ためらいがちに時計を覗く
新しい映画に出逢いたくなる
甘い ...
明日と明後日の間に
空き缶が転がってる
ある秋の日
赤い夕日を見に行った兄は
明け方になっても帰ってこない
あれは誰の
アコーディオンだろう
蟻のように
雨にうたれて
...
24時を撃て!
5分前ではいけない
5分過ぎてはいけない
ピアノソロが始まって
その時刻
最高に高まるはずが
いつも不満だ
音に文句は言いたかないが
24時の音は何とかしてくれ
...
特に忘れることができないのは、私がこれらの作品のうちの多くを、決して冗談でなく、遺書と考えて書いたということだ。そして純粋に自分一人のために、私というただ一人の読者のために、力を尽して書いたということ ...
この街には電波塔
巨大電波塔が聳える
この街の灰色の空に
何百年も前からある
天に向かって聳える塔
国芳の巨大な塔に
また、塔が現れる
その塔を見るため
無粋な見物人のために押上が ...
七味唐辛子を壜に冬日和
あなたはわたしに間に合わないよ
ずっと
たぶん
それじゃ間にあわないよ
ほら靴ひもが
ほどけてるよ
笑ったり
泣いたり
してごらん
怒ったり
妬んだりしてごらん
...
詩は宿命と共に在る
もし、君に何の宿命も無ければ
君が日常の雑事と欲望に埋もれているならば
君から詩は生まれないということになる
日常の中で、人と違う痛みを感じなければ
...
ベランダに並んだ鉢植 ベッドにはただしく冷えた子どもがふたり
テストです
あなたが生き残れるかどうか
今日も朝がきた
寒い朝だった
何度も経験している朝だった
静まりかえった
私の耳は
営みを探して
きょろきょろするのだった
目をつ ...
星屑を集めたように
煌めく光で街は飾られた
行き交う人も忙しげな
そんな季節がまたやってきた
駅前の広場には
大きなクリスマスツリー
そこは恋人たちの
密かな待ち合わせ場所
...
眠っていやしない
酔ってはいるけれど
聞いている 君のはなしの続きだね
星が降って来ては 炭酸水のように
消えてゆく話しや
星のとんがりが 山に刺さった話
聞い ...
両手のひらから 掬った砂糖をこぼすように
太陽を背中にしょって 始発を待つように
便りが届く
穏やかな風が吹き
背骨がふるえる
思わせぶりを横にやること
厚みを保つ ...
別にあなたの全てがほしいわけじゃない
ほら、そんなの不可能だし、私だってきっとあなたに半分もあげられない
はちぶんのいちくらいでいいんだよ
あなたの部屋の窓からみる四角い景色とか
...
さみしいわけじゃないけれど、
なんとなく、
だれかに、会いたい、
だれか、知らない人と、
知り合いたい気分になった。
でも、じつは、
ただの性欲なのかもしれない。
何軒か、
デリに電話 ...
この街の雪はべったり重く
ささやきが凍るほど冷酷だ
あなたは出てゆき
わたしはここにいる
あなたのことを愛していたらよかったね
あなたがわたしを愛してたみたいに
しらない人びと ...
ビルディングに光が刺さる
そのまま街を映した
紛れもない
真実を
「Kill me.」と秘密が告げる
僕は また耳を隠した
他でもない
僕自身の
道路に落ちてる栞は ...
オトダケ:実体の見えない茸。不協和音を発する。
ムラサキモ:高貴な紫色の集まり。眼鏡を通して見える。
ヤタラトッキ:夜になると音を発する。
クダラカンノン:珍しく黄金色を呈する。 ...
今日
おおぜいの人とすれ違った
夕暮れ
みんなみんな
ベクトルがある
私とは無関係の
距離
方角
自らの影踏みで
月を踏んだ
地球が
褐色の月
息苦しさの
赤 ...
棺桶や箍の外れた桶ひとつ
棺桶や数えて七つ人埋めに
棺桶や兄弟殺しよくあること
棺桶やヴィオラを納め夜泣きの児
棺桶や寝た切り老爺が断末魔
棺桶や斧研ぐ長男
棺 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
七味
m.qyi
散文(批評...
2
11/12/14 23:32
月にみえる監視塔
朧月
自由詩
3
11/12/14 23:25
命脈
salco
自由詩
7*
11/12/14 23:17
角度のきつい座椅子にて
yuugao
自由詩
2*
11/12/14 22:57
こしらえる花
千波 一也
自由詩
4*
11/12/14 22:23
デザートイーグルの銃身のイーグル
TAT
自由詩
1+*
11/12/14 21:58
詩を書きたくて
みどり
自由詩
4
11/12/14 21:30
『金魚王国の崩壊』を読んでいると
kaz.
散文(批評...
0
11/12/14 21:14
冬の日
晝
自由詩
4
11/12/14 19:54
庭
りり
自由詩
2*
11/12/14 19:53
音程
Akari ...
自由詩
2*
11/12/14 19:17
明日と明後日の間
たもつ
自由詩
3
11/12/14 18:44
二十四時を撃て
非在の虹
自由詩
2
11/12/14 17:22
岩尾忍詩集『箱』小論
葉leaf
散文(批評...
7*
11/12/14 16:13
オールウェイズ下町
……とある蛙
自由詩
10*
11/12/14 12:32
冬日和
春日線香
俳句
3*
11/12/14 11:40
まにあわない
はるな
自由詩
2
11/12/14 11:25
詩と宿命
yamada...
自由詩
3
11/12/14 11:04
鉢植
はるな
短歌
3
11/12/14 9:20
テステス
朧月
自由詩
4
11/12/14 8:23
【 クリスマスローズ 】
泡沫恋歌
自由詩
8*
11/12/14 7:00
In the starbright bar
非在の虹
自由詩
2
11/12/14 6:35
未満
たちばなまこ...
自由詩
21*
11/12/14 6:35
1/8
三田オコジョ
自由詩
3
11/12/14 4:04
ドラミちゃんみたいな女
はだいろ
自由詩
7
11/12/14 2:27
師走
はるな
自由詩
4
11/12/14 2:16
発光少女
こういった
自由詩
1
11/12/14 2:07
空想植物誌
高濱
自由詩
5
11/12/14 1:30
小さな手
uminek...
自由詩
8*
11/12/14 1:16
棺桶
高濱
俳句
0
11/12/14 1:16
3205
3206
3207
3208
3209
3210
3211
3212
3213
3214
3215
3216
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
3231
3232
3233
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
5.27sec.