もっともっと遠くへ
もっともっと扉を開いて
今を抜け出し 過去を振り払い
運命の輪を 回していくんだ
そうでなきゃ
息が詰まってしまいそう
みんなが進む道
私が歩む道
それ ...
動作があまりに機敏で
振り下ろした新聞紙では遅い
「なにしとんの、早よういてもうてよ!」
そう言われてもあたしも気持ち悪い
身動きができないほど
あたしがどんどん年取ったとしたら
一体どう ...
指の
剥(む)いてゆくところは
妻か
剥く
くつろぎつつ
ゆっくり
剥く
電話が鳴っている
剥いていて
老いた手の一切を
私は知らない。
意外に
すばやく
動いて
...
知っている人には見えても
知らない人には見えない世界がある。
世界は、いつだって不公平。
半分はアタリ。半分はハズレ。
いつだって肝心な扉は
自動では開かないようにできてい ...
いまぼくがつらいのは
あなたもそうだったのだ
ごめんよわかるよわるくはないよ
あなたはつらくてにげたけど
ぼくはおとこだ
めめしいことしたって
つぎはぎだらけに ...
陽だまりの林縁
此処がいちばん暖かい
森の奥からカケスが合唱になって聴こえてくる
あいつら団栗パーティするんだよな
足元でオオクロバエが
ムラサキシジミが
ウヅキコモリグモが暖をとる
こ ...
毎朝着替えるような
軽薄さで
はねひらく
ほつれたワイシャツのボタンは
いつでも
世界に勝敗する覚悟
今日も何度
心から笑ってみせる
私はあなたを愛しています
これっぽっちも 憎んでなどいないのです
何故ならあなたは私が初めて赦せた人
私が唯一赦せた人
私の不思議な人
あなたはかわいそうな人だ
あなたは{ルビ誑=たぶ ...
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている
カブトムシに似ている
そう思って
しばらく眺めていた
小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ...
たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで
罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く
かみさまの代わりにネオンの消えた街へ ...
感覚とは、
どこまでが可能であるのか
すぐ先の現実は掴めたとしても
その先には確信がない
わたしは今、 ...
ポケットから
手帳を取り出す手が冷たい
ことばを整理する
その過程で
冷えてゆくものも温まるものもある
あられが窓をしきりにノックする
冬が訪ねてくる深夜
うまれてきたことに感謝し
...
今でもね…
君の言葉が…
君の口癖が…
ついつい僕の口から…
ポロリポロリと…
こぼれ出るよ。
自分で言ってるのに…
まるで君が言ってるよう…。
そんな時…
君との思い出が… ...
鉄路の車窓に
繁華街と映画館がゆき過ぎた
ふたりで一緒に
映画を見に行ったことがなかった
それでもふたりはよく映画の話をした
ヘブン、竜二、ぼくの大好きな映画は
ふ ...
バックシャンなら
雨降りの金曜日
待合室に
見かけし彼女
名も知らず
長い髪の毛
病気なのだろうな
ひどいのかな
薬の調剤の合間に
彼女のことを思う
窓外を見れば
し ...
小さなガラス壜の中は海
群青のさざなみでゆらめく
海をコレクションする女は
孤独であるけれども
絶望的に孤独ではなかった
本当の海まで
もはや歩いていくことは不可能
この部屋から出る ...
お互いの娘の墓に柿落葉
リストラをされたと言えず日向ぼこ
君の咳止まらないのが心配で
未成年けんちん汁で乾杯を
鴨川に八百万羽の都鳥
セーターをほどいたもので首くくる
...
路地裏を抜けるとそこは黄昏の国
鮭の半身が海へ帰りたがつてゐる
今しがた刺身が自殺したと云ふ
亀を何匹積まれても此処は売らん
傷痕に潜むバクテリアいちや ...
シャボン玉割れたら春がきた
春を運ぶ春日通は空いてゐる
春まみれのスナフキンがやつてきた
春と云ふ字を書けないでゐる風の子
道を渡るとそこは春であつた
...
アラバマに行きたいななんて歌いつつどんな国かと人に尋ねる
愛よりも恋より金より仕事より雨と布団が愛おしい
昼過ぎになったらお店に出かけようポテトチップス頬張りながら
冬の朝遠い空から雨の降る
何 が
どれだけ
そんな考えなんて
このひとつぶの雨にも勝てやしない
自分の心の中は
広いのか狭いのか
答えは 狭い
ならなんで迷う?
ないものを探して
あなたからほし ...
海はどこに隠れた? こんなにも空は涼しく、こんなにも山は遠慮しているのに。/それが教授と愛人との踏みならされた日々の果実のような疑問だった。/僕は居てはいけない人間なんです。あらゆる部屋、階段、交差点 ...
何度決意しても
捨てられないものがある
過去に生きているわけじゃないけど
宝物のような思い出は。
そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい
こんな寒い雨の夜に ...
王国はいつまでもそこにありますように
ありつづけますように
と
(そこ、
という代名詞の罪ぶかさについて考えていた)
尾を振りながら過ぎ去っていくいくつかの流体
真白の雪原がどこまでも広が ...
レモンあじの ドロップ 空にきえた それでも青い鳥は唄いつづけている
ギンガムチェックはみどり 黒いニットキャップの男は氷を口に含んで車を走らせた
赤毛のルルは今日も刺繍でマーガレットと四葉のクロ ...
ぐうるり 見渡したら
ガラスのからすが飛んでいた
星のオルゴールうごきだした
ひつじ大喜び
捨てられたぬいぐるみ ルル
お利口さんだったのに
だったのに
ゴミ捨て場からてくてく ...
林檎の匂いのする空から
上手く云えないけれど
指さきに吸いつく 音符
バスケットガールの公園で
痩せていく木々を見ながら
つまさきに駆けぬける 車輪
ゲーテの詩集の栞紐が
二 ...
パーリラパーリラ
パーリラはいはい
粗相!粗相!
なに粗相?
アーリランアーリラリオー
アーリラン峠を越えてゆく
咳止めシロップパーティー
銀の指輪
彼女との写真
フラッシュ ...
楽園はすぐそこにある
汗水たらして
働き
魂は離れてゆく
悪魔は来たりて
勝利の笑みをこぼす
涙によって
体は冷え、凍える
死は来たりて
敗北の人生
サクセスストーリーは
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
道
菜穂
自由詩
3*
11/12/3 22:21
アブラムシ
花形新次
自由詩
1
11/12/3 21:53
のぼるさん
根岸 薫
自由詩
1*
11/12/3 21:40
広すぎる空の下、狭すぎる世界の中で。
ゆうや
自由詩
1
11/12/3 21:00
ごめんよわかるよわるくはないよ
吉岡ペペロ
自由詩
1+
11/12/3 20:39
Kalimeris Chain
黒い翼
自由詩
2
11/12/3 19:37
はねひらく
めー
自由詩
3
11/12/3 18:26
あなたへの愛
安樹
自由詩
0
11/12/3 17:59
やればできる子
未完
自由詩
10*
11/12/3 15:52
アンチ・ハッピー
しろいろ
短歌
10*
11/12/3 15:22
『自我の孵化する音』
あおい満月
自由詩
3
11/12/3 14:46
冬が訪ねてくる深夜
かんな
自由詩
16*
11/12/3 14:06
僕の中の君
清風三日月
自由詩
1
11/12/3 13:03
ふたりで映画を見たことがない
吉岡ペペロ
自由詩
2+
11/12/3 12:05
バックシャンなら
生田 稔
自由詩
3
11/12/3 11:15
てのひらの海
そらの珊瑚
自由詩
8*
11/12/3 9:42
俳句2011 冬2
北大路京介
俳句
12*
11/12/3 9:18
人魚のミルク
冬野 凪
川柳
6*
11/12/3 9:14
春
〃
俳句
1*
11/12/3 8:59
アラバマ
只野亜峰
短歌
1
11/12/3 8:54
冬の朝
こしごえ
俳句
1*
11/12/3 8:41
雨の役目
朧月
自由詩
2
11/12/3 8:24
無題
葉leaf
自由詩
3*
11/12/3 7:48
捨てられないものがある
森の猫
自由詩
18*
11/12/3 4:53
monologue
雛鳥むく
自由詩
10
11/12/3 4:22
リタ
マーブル
自由詩
2
11/12/3 3:16
ルル
〃
自由詩
1
11/12/3 2:17
12
古代 透
自由詩
2*
11/12/3 2:16
嗅ぎタバコ
ペポパンプ
自由詩
3*
11/12/3 0:53
地獄
〃
自由詩
5*
11/12/3 0:52
3217
3218
3219
3220
3221
3222
3223
3224
3225
3226
3227
3228
3229
3230
3231
3232
3233
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
3246
3247
3248
3249
3250
3251
3252
3253
3254
3255
3256
3257
4.36sec.