四角錘の部屋で
夜はどんどん更けていく
手放した触覚は
柱の向こうで遊んでいて
きっと外は数学の森
扉の前の
小さくそろえられた
かささぎの靴
両手にはめて
ひょこひょこ
影をつく ...
余裕出て
冗談言える
今の俺
平和ボケ
勉強しない
この私
資格取り
先立つものは
やはり金
直球だけを
生きる君と
直球しか
知らない俺とが
やっと
いっしょに
なった時
変化球が
生まれる
バスガイドのお姉さんが
窓の外の一点を指して
あすこに見える工場の群れは
一年中休まず働いておるんですよ
と言った
あそこでは
昼も夜も絶え間なく
正義と悪をびん詰めにして
世界中 ...
いま
つらくて
さみしい
昨日は
たのしくて
きらきらしてたよ
でもいまは
つらくて
さみしい
泣きたいきもちが
破裂寸前
こわれちゃうまえに
おもいき ...
遠い遠い旅に出て
はるかな光を胸に
月明かりの下
ひとり歩いた
吹く風は寒く
口笛吹こうとしても音が出なくて
ひとりだった
とても
ひとりだった ...
急ぎ足でビルの谷間を行く
追い立てられる日常は
否応なくぼくの背後から
くたびれた背広の似合わないぼくを
気付かれないようにそっと押す
よろめきそうになりながら
目の端ににじんだ夕 ...
王国に
オカリナの音が響き
それを合図に
門が開かれました
死者にはもう悲しみはないのです
先に逝ってしまったことも
とりたてて
悲しいことではないのです
それはこの世に生きるもの ...
「もう、この恋は終わらせてしまう方が良いかも知れない」
男との電話を切った後で、黎子はそう感じた。なんとなく空々しい会話が鼻についてきた。
しゃべっていて、話が長くなってきた時に、ふいに言葉を ...
きょうはみどりといういろを
おしえてもらった
というけれど
だけどそれ
あっちも
こっちも
みどりで
みどりったって
ぜんぶちがうみどり
じゃないの
あれは?
いろえんぴつの ...
猛々しい
雲の峰々をぬってながれるその川に見覚えがあった
なぜか
その子に見覚えがあった
林の奥の僻地の村へは行ったことないのに
そのおさない者の笑顔に
...
チャイ屋の少年ラムクマールは指先で
その裸の指先で
皿やカップの料理を食べる
コツをかれに教えてくれた
ふるくからの言い伝えだと話してくれた
...
あなたは十分美しいのに
なぜ生き物を殺しますか
あなたの細く白いその手を
ぼくの赤い血で染めますか
ぼくはマフ ミドリの子犬
勇気と知恵を受け継ぐ子犬
パパママじいちゃんばあちゃんご先 ...
また列車は停まらず通過していった
もう何本の列車が通過していったことだろう
早朝からプラットホームに立ちつづけて
もう陽は落ちようとしているのに
どの列車も眼の前を速度を落とすことはな ...
いろいろなことが頭上に浮かぶ
昔飼っていたたくさんの猫
わたしはみんなを捨てたのだ
私以外誰も覚えていなかった。
約束も守れない身勝手な私
...
いつの間にか
閉じ込められた
白い球体の中で
ごろんごろんと転がってみる
球体も一緒にくるりと回り
なんだか無性に楽しくなる
ごろん ごろん ごろーん
ごろん ごろん ごろーん
目が回 ...
夜中に目が覚めて散歩に行った
黒の画用紙に太めの半月が貼ってある
彼女はふっくらした横顔を向けてこう言った
忘れちゃだめよ あの娘はお嬢様育ちだということを
そうだった 彼女は両親からたっ ...
じゃりじゃり砂を噛む
骨と肉のあいだに砂がつまっている
心のすきまにも砂がつまっている
どうにかしなくちゃ
身体も心も重くなる
ソレダバ
耳を傾け片足トントントン
...
僕はなぜ
今日も詩を書いた
こんな詩を書いたのだろう
失業して
ぼんやり一人旅に出た
北欧の街で
ロングジョンシルバー船長は引退したらただの爺さんになっちまう
フェアリーテールはティンカーベルの魔法でいきのびるのだね
世界はウオール街ではなりたたないのだよ
ぼくたちは不思議の ...
待ちに待った
楽しい記念日
大切な記念日
君の記念日
大きなプレゼントも
素敵な言葉も
僕らには必要ないね
だって
気持ちを伝えあったから
君と僕の気持ちは同じ
好 ...
無くした愛をいくつかぞえただろう
面影をいくつわすれただろう
歳をいくつかさねただろう
こころのなかでなんにんころしただろう
僕はいつか独房のなかでしぬのだろうか
...
現代を生きる平凡な私達には無言で了解していることがある。
空は青空がいいとか
平日と休日がある。スケジュールがうまっている。だから君に認められる。
「幾多の歴史がつもりつもって、その先っ ...
今日は 誕生日
浮き浮き気分で 草を抜く
誰ですか?
おばちゃんチックだって
笑うのは
耳元に 響くは
ツクツク ファイヤー
あなたが 言ったんだ
どうしたって
つくつく ...
ちょっと悲しいから
悲しみ飲みました
一杯やるかって
そんな気分でした
みんなとかぜんぶとかそういう
言葉をぶちまけて
ぐちゃぐちゃにかきまぜたら
いろんな色になりました
はじ ...
年賀状が届かなかった
そんな知り合いたちが増えていく
高校時代にはじめて付き合って
胸かきむしるように別れた女性から
朝食のサブウエイにいいね!って
そんなに乾くほどの時間が過ぎてしまっ ...
たねは
ねむっている
どんなゆめをみているのだろう
たねが
かぜにとばされた
すこしふあんになってふりかえる
たねのきおくは
らせんのようにつながっている
たねは
たびを ...
左半身の欠落感と
引き攣るよう感覚
多分
すれ違いざまに
持っていかれたんだろう
どこかの辻で
出会った際に
...
かつて美しく華やかだった日々をおきざりにして
その骸は橋の下を流れてゆく
橋上ではジプシーが遥かな遠い時間を踊る
もう家には帰れない魂は冷たい炎となってオーロラになるのだね
...
そんなに怖いですか
そんなに恐ろしいですか
怖がる対象が いつの間にか変わっていませんか
恐ろしがる対象が いつの間にか人になっていませんか
私の故郷に一度いらしてください
きっ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
四角錘の部屋
日野
自由詩
1*
12/2/5 20:53
平和ボケ
ペポパンプ
川柳
6*
12/2/5 20:23
直球
草野大悟
自由詩
2*
12/2/5 19:45
既製品
マフラーマン
自由詩
2*
12/2/5 18:49
つらくてさみしいときは…
ジュリエット
自由詩
1
12/2/5 18:22
ただいまをいうところ
風音
自由詩
7
12/2/5 18:03
時計
寒雪
自由詩
2
12/2/5 17:42
オカリナ
そらの珊瑚
自由詩
7*
12/2/5 16:49
【 詩的恋愛論 】
泡沫恋歌
散文(批評...
4*
12/2/5 14:24
みどりといういろ
美砂
自由詩
2*
12/2/5 12:56
K氏の戦場にて
石川敬大
自由詩
17
12/2/5 12:31
バリにて、カメラマンK氏は
〃
自由詩
11*
12/2/5 10:14
ミドリの子犬
三原千尋
自由詩
6*
12/2/5 10:12
夜行
HAL
自由詩
9
12/2/5 9:36
猫屋敷
晝
自由詩
2
12/2/5 9:34
球体
日野
自由詩
2*
12/2/5 8:40
お嬢様育ち
たにい
自由詩
6
12/2/5 7:09
砂を噛む
灰泥軽茶
自由詩
6*
12/2/5 2:16
コクヨノート
番田
自由詩
1
12/2/5 2:04
マザーグースの森
梅昆布茶
自由詩
6
12/2/5 0:51
君の記念日
ジュリエット
自由詩
2
12/2/5 0:17
あなたのいない風景
梅昆布茶
自由詩
4
12/2/5 0:16
普通り
野澤 尚也
自由詩
6*
12/2/5 0:15
ツクツク ファイヤー
藤鈴呼
自由詩
2*
12/2/4 23:59
ランナー
朧月
自由詩
5
12/2/4 23:42
エフビー・シンドローム
たりぽん(大...
自由詩
6*
12/2/4 22:56
たね
そらの珊瑚
自由詩
8
12/2/4 22:33
戯言
牛
自由詩
4*
12/2/4 22:14
川と少女と道化師
梅昆布茶
自由詩
3
12/2/4 22:13
無題#
くろきた
自由詩
2
12/2/4 21:54
3158
3159
3160
3161
3162
3163
3164
3165
3166
3167
3168
3169
3170
3171
3172
3173
3174
3175
3176
3177
3178
3179
3180
3181
3182
3183
3184
3185
3186
3187
3188
3189
3190
3191
3192
3193
3194
3195
3196
3197
3198
加筆訂正:
分岐道
/
佐和
[12/2/5 8:40]
二首目を修正
5.07sec.