火を点けられると
わたしは蕩ける
点けられなければ
凛としていられるのに
そうあなたの
手や指や舌やもうひとりのあなたに
わたしは美しい死のように
柔らかく蕩ける
喘ぎ ...
まだ見ぬ私の旦那様
早く貴方に会いたいです 私の心は独りきり
冬の季節が終わっても
私の心は冬のまま
恋の種は芽吹かない
いつか心に温かい
風がふわりと吹いたならそれは貴方が来た合図
私 ...
「六等星でいいから、あなたのとなりに居たい」
私は私の綻びを
見つけ出しては一つひとつ
繕っているのです
右手で針を
左手で私を
握りしめているだけでは
もろもろとほぐれていくばかりで
揃わない縫い目など
気にしていられな ...
心の中では土足で暮らし
裸足で世界を歩き回る
ぼくは人間
月のように出たり隠れたり
雨になりまた雲になる
そんな人間
あなたもまた一個の太陽
少しずつ周りを温めながら
...
許されるような気がしていたのは
僕たちだけだった
足音の聞こえるものと
聞こえなかったものがいて
僕たちはたぶん後者だった
足音が聞こえるだろうか君には
夜のうえを歩き
昼の風を ...
こんなに気温が下がった日は
手袋をしていても指先
かじかんでいる
足早に歩いていく
肩を丸めて
我が家まで
あと半分のところ
自動販売機の光がポッと点っている
コインを投入 ...
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴
私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ...
愛、に背を向けていたのに。
不意打ちだった。
雲一つない青空の下で。
蓋のない空だった
懐かしいものは懐かしいまま
浮かんでいればよかった
ジュラ紀の喫茶店で
向かい合わせに座る
また会えたね、何億年ぶりだろう
むかし話せなかったことを
いくつ ...
あなたにはどうしても言えないことがある
この先もずっと言わないでいこうと思っている
炎が消えてしまう前に
私はきっと後悔するだろう
あ
ああ
次の世界で ...
もう消灯の時間だ
ぼくは個室だけれど消灯は絶対だった
暇だから携帯で詩のサイトばかりのぞいていた
自由だった
あの頃もそうだったか
ぼくは中学生のとき病室に住んでいた
がらんとした冷たい部 ...
七歳のみーちゃんが
やっと乗れるようになった
練習した甲斐があったね
ぼくは思うんだが
中高年の足腰の衰え防止に
一輪車はいいんじゃないか
イオンの売り場へ行って
人目を気に ...
一年生と合同で走った
スタート直後はなんと最下位
結果は三十九人中で三十番
「二年生なのに情けない」
パスタランチを食べながら
お母さんとお婆ちゃんが嘆く
「十人ぐらいぬいたよ」
...
今日は午後から息子を連れて、秋田県児童会館みらいあへ。館内全体が遊び場になっていて、息子もたいへん楽しそうだった。また来ようねと、汗だくになって笑った。
プラネタリウムも見てきた。平 ...
カーテン越しに白かった光が、いつのまにかに黄ばんでいる。
もういちど見やると、黄ばみはもう失せていて、こんどは青みがかった灰白色になっている。
そこにはオレンジやピンクが、影のように滲んでいる。
...
これからも幸福を忘れないように
時には私もとなりで笑うよ
いつも通りの町の景色は
少しずつ色を変えていくけれど
当たり前にそこにある笑顔が
遠い未来も笑っていてくれたらいいな
気づけなかっ ...
男であること
なよなよした言葉で
変装してみせる
中性の安全地帯がビーカーの液で黄色に変わり
青いリトマス紙に
夜な夜な試験にかけられる
女であったなら
明日の仕事勤めなんか考える必 ...
白い砂漠を
透きとおるように走り
ドアを開けるひと
十字路から続く
道はあおく
どこまでも続いている
この土地に立つわたしに
何が見えるのかと聞く
見えるものは全ての風
見えない ...
わけもなく
おかあさん
と 叫びたいときがあり
私はどこへかえりたいのだろう
すべて夕焼けのせいと
いいわけをする
甘やかす
私に見せる
私のうらがわ
細くやわらかな毛氈が
鳥の道に触れてゆく
夜の上の朝
光にじむ日
猫の幻が五つ
壁の幻を視ている
街が眠るまで
会話はつづく
冬が招く冬の道を
影に刺 ...
Gが死んだのは寒風厳しい二月の末だと云う
ひらかれた掌からすべり落ちたグラスにこぼれるコーラの泡と
整列して空虚なペットボトル
黒い海鳴りがうまれた
坊主頭に、北からの光がきっとまぶしかったこ ...
痛みに耐えて目を閉じている
今日で臥して四日目になる
病室にはひかりがしみている
トイレに行くのも辛いから
あまり食事もとらないでいる
ひかりのなかにいる
風が ...
傷つけるのが怖くて
傷つけられるのが怖くて
人を信じられなくて
信じたくなくて
そんなこと言っても
結局一番可愛いのは自分
守りたいのは自分ひとり
この国を変えます
...
左の翼は
羽の一枚一枚がすべて
小さな銀のナイフ
右の翼は
羽の一枚一枚がすべて
紅い薔薇の花びら
その飛行の軌跡は
歪みつづける
あるいはその飛行が
天を歪ませてい ...
陽が昇っても輝かない塵
偉人の言葉も滑るクレーター
あり地獄程に底なし
月面裏の刑務所
術を奪われここへ来た
彗星を何度も見 酸素なくとも生きているのを知らせた光
...
僕たちは有限な生を生きるのだけれども
異なった価値観の人生をそれぞれの主観で生きるしか無いのです
だから自分で思い込んでる真実なんてたいしたものじやないのですね
僕は人に無駄と指摘されながらも
...
世界に陣痛が始まった
新しい朝が生まれるのだ
新しい私も生まれる
久しぶりのお酒で
酔っぱらって
森の墓地にある
友人の墓に
寄ってみたり
ビンゴで当たった
3DSを供えてきたり
して
それを
今から取りに戻ろうと
してる
...
鳥の形の窓の向こうに
冷たい雨を含んだ雲が
垂れ籠める空
とおくに
黒点のように
鳥が数羽舞っている
ねじが壊れたオルゴールの
メロディーを忘れた曲が鳴っている
顔がない写真の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
美しい死
HAL
自由詩
4
12/3/26 0:56
私の未来の貴方に
ナツコ
自由詩
1
12/3/26 0:04
ユピテルの嘘
高原漣
自由詩
3
12/3/25 23:42
取り繕う
こうだたけみ
自由詩
2*
12/3/25 23:42
尊厳は人を手放しはしない
ただのみきや
自由詩
9*
12/3/25 23:29
ゆるし
因子
自由詩
2
12/3/25 23:28
冷たい指先/暖かい缶珈琲
kauzak
自由詩
4*
12/3/25 23:07
脈絡
salco
自由詩
28*
12/3/25 23:00
白日
吉岡孝次
自由詩
4
12/3/25 22:26
age32
たもつ
自由詩
4+
12/3/25 21:04
stony story
寿
自由詩
2*
12/3/25 20:53
消灯
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2*
12/3/25 20:52
一輪車
壮佑
自由詩
13*
12/3/25 20:49
マラソン大会
〃
自由詩
5*
12/3/25 20:49
幸福談
小川 葉
散文(批評...
3
12/3/25 20:43
色葬の部屋
吉岡ペペロ
自由詩
2*
12/3/25 20:14
友達へ —春だより—
加藤
自由詩
2
12/3/25 18:33
女装
乱太郎
自由詩
15
12/3/25 18:19
数
宮岡絵美
自由詩
4
12/3/25 17:08
ゆうやけの裏側
朧月
自由詩
2
12/3/25 16:51
愚者の庭
木立 悟
自由詩
6+
12/3/25 16:44
G
soft_m...
自由詩
7
12/3/25 15:25
春のひかり
吉岡ペペロ
自由詩
5*
12/3/25 14:27
キレイゴト
ジュリエット
自由詩
3
12/3/25 13:15
不自由な天使
塔野夏子
自由詩
7*
12/3/25 12:22
月面裏の刑務所
朝焼彩茜色
自由詩
3
12/3/25 12:16
珈琲と朝と
梅昆布茶
自由詩
7
12/3/25 9:51
誕生
たにい
自由詩
4
12/3/25 6:49
四次会
mizuno...
自由詩
2
12/3/25 5:12
landscape_01
ty
自由詩
6
12/3/25 5:01
3149
3150
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3165
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3168
3169
3170
3171
3172
3173
3174
3175
3176
3177
3178
3179
3180
3181
3182
3183
3184
3185
3186
3187
3188
3189
4.41sec.