今しがた風呂吹き大根炊く母がとろとろ火かけ黒き碑
点滴の音やかましき隣には空いた花瓶を洗う細君
気散じに蘇州夜曲を口遊む火吹き男の碧き虹彩
無花果のひとつ転がり胞衣壷に翅を揃えて番う ...
あなたは積み上げる
与えられた積木を丹念に積み上げる
それが人生
※
親指と人差し指で作った輪の大きさぐらいな積木
いつも何かに苛立っていて
終りの無い議論を隣の積 ...
一夜のうちに
政権交代が実現した
モンキーパーク周辺
窓の外の通りでは
四つん這いで尻丸出しの女が
肩越しに俺の部屋をじっと見つめている
カーテンの隙間から覗く俺の股間を
見透か ...
別に人のことを救えるなんて大それたこと
思っちゃいないよ
人に救ってもらおうとも思ってないし
一人の人間にどれだけのことができるの?
解ってないくせに「優しい」なんて云わないで
全然優し ...
今までずっと
たくさんお金がほしいとか
あのゲームがほしいとか
大きなぬいぐるみがほしいとか
形のあるものばかりほしがってきたけどね
芝生に寝転がって
空を見上げたら
青 ...
僕はカップラーメンです
悲しみも、喜びも
お湯を注げば三分で
あっ、という間に
食べられて
汁は流しに捨てられます
信仰を保ち続けなさい
三月十一日
「こうして,わたしの愛する兄弟たち,あなた方の労苦が
主にあって無駄でないことを知っているのですから,堅く
立って,動かされることなく,主の業においてなすべ ...
わたしは縄文の舟を漕いでいる
トチノキを刳り貫いた
粗末な舟だ
赤い犬をいっぴき乗せていた
これが最後の猟だと
わたしは思った
子どもたちは
夏の来なかった時代を知らない
もう ...
遠く明け方の
足音がする今宵
お前の涙はまるで
夜をつんざく狂犬の叫び
人々の声は薄明に似て
全てを薄ぼんやりと包んで行き
"俺"と" ...
ヒーリング痛みを愛に変えていく時間を超えて辿り着く愛
沈黙の後に流れる戸惑いは短い恋が見せる幻想
何もかもセピア色した過去の街嘘がつけない君思い出す
上手くいく上手くいかないそ ...
祈る人はそっと目をつぶる
瞳に映るものは有限であっても
瞼に浮かぶものは無限だ
祈る人は無言である
言葉はいくら重ねても
心のかなしみには追いつかない
祈る人はみじろぎせず ...
ジユラルミン・ケエス
の
中に閉じ込めた
のは
何だつたのでございませう
苦しまずには
生きられぬので
彼を愛さずには
生きられぬのです。
狂つた世の中で
肯定出来ぬ
現実の中で
寒すぎる
冬の中で
呻吟し乍ら
立ち尽くしてゐる
彼の
夜を
そつと ...
ましろい錠剤を口に含み
ほろ苦い赤わゐんで 胃へ突き落す。
その重みではねあがつてくる悲しみが
わたしをどおしようもなく 涙させるのです。
1
しかし人生はあまりに冗長で
ただ生きているというだけのことすら
難儀に感じられるというのに、
人を愛している余力も余裕も
無い。
それでもなお、
愛せずにおれぬと叫ぶなら ...
行動から
幾つもの衝動が抜け落ちて
恋人にも会えない。
一匹のからすが
あおあお鳴いている
小さな子供が歩きながら
あおあお
あおあお
声に出して真似している
雑木林の中から
鈍く光った黒いマントが見え隠れする
前を ...
日本人が震災の瓦礫を受け入れようとしないのは何故だろう。中国人をののしるには、あまりにも下等な民族にも思える話しである。これは、あまりにも明快な現象としての国民性の現れである。分断化された県と県とが、 ...
あの日からちょうど1年
メディアではあの日の映像ばかりが流されている
あの日はたった震度4であったが
最中はもう死ぬかもしれないと感じ
本当に怖くて漫画のように体が震え ...
鮭は生まれてから
海を目指して何万kmにも及ぶ
果てしない距離を旅する
その海で4年暮らしたら
産卵期が近づくために
過つことなく自分が生まれた川を
目指して過たず
流れに抗いながら ...
地面におちてはじけて消える雨粒は幸せである
夜が明ければ溶けて消える雪だるまは幸せである
では、溶けて消えることができない、このわたしは……?
ああ、はじけて消えることもできない ...
四月に入り、電気が通じ、都市ガスはまだで、しごともまだ動かない。そんなある午後、これはわたしが家の御不浄で、排便しながら聞いた話である。
わたしたち家族が借りていた小さな借家の近くに ...
きみはいつも言葉をえんげきのようにつかうね、という言葉がとてもえんげきで、
わたしはそういう風に話すあなたのことばにこたえていたからそうなったんじゃないですかあと、い
言えなかったのたけれども、そ ...
昼には新幹線のなかにいた
各駅停車の新幹線だった
固くて煙草くさい客室だった
掲示板に流れるニュースを見つめていた
一夜明けても
首相から被災地へのメッセージはなかった
...
とぼとぼ歩く人間の足もとに
耳をつける
理不尽なほど大きな音がする
暗い
地上
力の
行進
高い
運命
とぼとぼ歩く人間の足もとに
耳をつける
...
かなしい真昼が
黄色い粉が降っていた
あれからです
遠い空が
あのしたで
かなしい真昼が
黄色い粉が降っていた
一所遍在
隻手になり武蔵に負けし吉岡の諸行無常のみちは尊うとし
戯れに一所遍在という文句作りてみれど見当たらずなりき
この日は特別なのだ
人々は痛みと悲しみを共有し
信じる神を持たない人々も
祈りを捧げずにはいられなかった
この一年
多くのボランティアが汗を流し
沢山の これから が話し合われ
かつ ...
pray for.
ある、祈りがあった。そこ、ここに立つ、柱があった。薙ぎ払い、覆い尽くす水があった。黒い水があった。語るべき言葉はなかった。奪われたまま立ち尽くす、今、今の物語 ...
【3.11】
海は静かに波を揺蕩えている。
あの日、多くの大切なものを飲み込んだことさえ
まるで嘘だったかの様に穏やかに、そして優しく。
笑顔も
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
題詠十首
古月
短歌
8*
12/3/12 19:30
積むひと
恋月 ぴの
自由詩
23
12/3/12 19:04
一進一退
花形新次
自由詩
2
12/3/12 16:30
うすっぺらい言葉で人が救われるなら苦労なんかしない
れもん
自由詩
2
12/3/12 15:38
形のない幸せ
ジュリエット
自由詩
1
12/3/12 15:10
カップラーメンの哀しみ
caligr...
自由詩
2
12/3/12 13:28
日々の聖句(24)信仰を保ち続けなさい
生田 稔
短歌
2
12/3/12 12:58
縄文の犬
たま
自由詩
29*
12/3/12 11:39
狂犬の叫び
yamada...
自由詩
1
12/3/12 10:44
ヒーリング
夏川ゆう
短歌
1
12/3/12 10:05
祈る人
そらの珊瑚
自由詩
11*
12/3/12 8:03
真空管にて
青土よし
短歌
1
12/3/12 3:07
ゆめ、虚無に来たりて
〃
自由詩
1
12/3/12 3:03
真夜中の酩酊
〃
自由詩
6
12/3/12 2:57
私の情緒に侵入して欲しい
〃
自由詩
4
12/3/12 2:54
永遠的発光を要求する
〃
短歌
2
12/3/12 2:41
黒いマントのカラスたち
灰泥軽茶
自由詩
12*
12/3/12 1:50
深夜の躁鬱2
番田
自由詩
2
12/3/12 1:33
愛知で生きる者より
次元☆★
自由詩
1*
12/3/12 0:58
或る一生
HAL
自由詩
2
12/3/12 0:45
幸福論
高原漣
自由詩
3*
12/3/12 0:36
春の追憶
小川 葉
散文(批評...
3+
12/3/12 0:24
えんげきてきな、
佐伯黒子
自由詩
6
12/3/12 0:12
一夜明けて
吉岡ペペロ
自由詩
4
12/3/12 0:00
交響曲第5番
〃
自由詩
3
12/3/11 23:49
遠い空
〃
携帯写真+...
2
12/3/11 23:46
一所遍在
生田 稔
短歌
0
12/3/11 23:20
石膏像は見せかけの黙祷をする
ただのみきや
自由詩
11*
12/3/11 23:03
240311
ねことら
散文(批評...
3
12/3/11 22:42
3.11
綾瀬たかし
自由詩
2
12/3/11 22:31
3095
3096
3097
3098
3099
3100
3101
3102
3103
3104
3105
3106
3107
3108
3109
3110
3111
3112
3113
3114
3115
3116
3117
3118
3119
3120
3121
3122
3123
3124
3125
3126
3127
3128
3129
3130
3131
3132
3133
3134
3135
加筆訂正:
復興
/
灘 修二
[12/3/12 1:55]
震災からの復興を願って書いたので、題名を復興と修正しました。
4.78sec.