歩くのはいつも なまの義足
寄木細工のじん帯をか細い骨で震わせながら
足裏に
肌合いのわるい
なじめなさを押しつけても
二つのものが 交互に役割を担うから
どこか
と呼ばれるcell(セ ...
十二月の夕暮れは突然やってきて
時間の無い坂道を上って行く
左手に灰色のニコライ堂が聳え
覆い被さりながら

聖橋の先には聖堂の黒い森
神田川もJRも跨ぐ聖橋
暗いトーンの夕暮れから
...
笑う女がおりました
女はぼろ布をまとっており
知識もあまりなかったもので
町のものからさけずまれておりました

女は林檎の木の下でくらしておりました
赤い実のなる小ぶりの木です
女は雨 ...
春はいつやってくるんだろうね
もう寒いのはうんざりだ

君がつぶやいた

そうだね と
返事をしてみたけど
私はね
寒くても
君がいたから

心があったかくいられたんだ
な ...
短い詩をうたったのに満たされないのは
私の謎のせい
その謎は確かに
暮らしにまみれた泥の底で
息切れしそうに脈打ってあるのだけれど
同時に広がる外の世界にも
存在として在る気がするのです
...
エンゼルフィッシュの思い出が
一つだけ 有る

アレは 人生に たった一度の
(…と、言い切れる程
次回の パスポート 作成予定は
なかったりも する)

ハワイ 旅行

だなんて ...
きみを
たいせつにされていない時間をくべて
かなしい町にしよう
はじまりしかない町

  わたしが保証されるほど
  糸が切れていくようなので
  まちがったままでいいのです、
  す ...
ずっと考えつづけてきた
この街にやってきてもう何年になるだろう

親しい知人も隣人もたくさんできたし
顔馴染みの飲み屋もいくつかできた

でも時々その飲み屋であのひとのことを聞く
その噂 ...
月二十八日キリストによって神に近づく
「しかし,あなた方に次のことを知って欲しい
と思います。すべての男の頭はキリストであ
り,女の頭は男であり,キリストの頭は神です」
    ―コリント第一 ...
 真夜中の底に座ったまま、やわらかい悲鳴
が澱になって、沈んでくるのを見ていた。張
られて赤く染まった頬を覆っていた長い髪が、
絡まり合いながら水面に浮かぼうとしている。
「あなたが思うより傷 ...
誰にでも訪れるもの

常に背中合わせ


どんなに抗っても

抗いきれない

どんなに逃げても

逃げ切れない



なぜか背中が重い

後ろを振り向けば

ヤツ ...
白魚にためらい傷がありました

スーツ着て会社に行かず凧あげる

君だけが友達でした藪椿

春淡し俺から会社辞めてやる

種芋になれずに腐り果てていく

ミシュランの調査員ぶり田螺 ...
ともだちのメールの カナリクタビレタが
カタクリ カンタービレに 読み間違えてしまうのは 三月のせい

この胸に 湖水が萌える
サーモンピンクと コーラルピンクのあいだに ひそむ
銀 ...
橋の上から 川を見つめていると
川の水音がザァァァッとして
風は音に染まり
ますます
澄んでゆく悪意の無い視線
そんなに見つめないで、冷める風光の翳り
(あの遠さの)
命の万 ...
  薄桃色の
  柔らかなパジャマ越しに
  君の左胸に
  そっと僕の手を置く



  温かくないけれど
  正しくもないし
  なんの役にも立たないけれど
  君にあ ...
朝起きたら予報どおりの雪だった

日常に旅が舞い込んできた

異国の雪のよそよそしさで

一日がすでに始まっていた

寒いのを閉めてカーテンをひいた


歯を磨き鏡を見つめた

磨くスピードが速く強く ...
道の途中で振り返ってみる
長い時間だったのだろうか
それとも
ほんの
まばたきするような
短い時間だったのだろうか

人は人と
すれ違い
時々恋をしては
大人になったふりで
別れ ...
赤ちゃんは
眼が見えるようになると
まず
人の顔を認識するらしい
丸の中にふたつの小さな丸があったら
それだけで顔だとして
笑いかけるように
出来ているらしい
そうすることで
世界は ...
それぞれに道がある
誰が決めたのかは知らないが
誰もが自分で選んだ様に思っているが

舗装された道もある
歩きにくい獣道もある
陥没した道もある
昇り坂だけの道もある
下り坂だけの道も ...
 まったくというほど、創作意欲が湧かないのである。
 僕の書きものなんて、創作と呼べるほど大層なものでもないので、別に湧かなくたっていい、いやむしろ湧かないほうがいいぐらいに思われているのは分かって ...
タツマキその年輪 我が家 葉っぱが少しずつ千切れるよパパ

長老に相談すれば滴の落ちるの止まる 通訳 日本時代は

はい、表紙はなくなってしまいます、これは私の感想です
今日も何もない
残っているのは音楽だけだ
私の中に いつも 物は
立ちつくしていることの影にある
一日ごとの神様というと大袈裟だけれど
それぞれの日に担当者が決まっていて
八百人が毎年持ち回りで
一日ずつ見守っている

年に一度の総会で
月ごとにグループを作るのだが
その時ぽつんとひ ...
 
長い詩を書くのは苦手だ
 
何故かといえば
 
どんどん話が逸れて
何が書きたかったのか
わからなくなるから
 
自分で書いたことに
自問自答し出して
終わらなくなるから
...
 
よあけの窓より 行き来するひとびとは
雪よりけわしく
雨よりゆるやかな化粧師
よるの窓のように
反射するではなく
向かい合うでもなく
透明に塗られた、大気のうえを 行き来する
やさ ...
やんわりと
はるのかぜが
わたしをことわる

ほおをかすめ
しめったかんしょくを
のこして

あのひとは
だれだったのだろう

わたしがふれた
はるのかぜは

...
男の子で生まれて













...
吸い込まれていくその先は
さいぼうの隠れ家
手を振る、手をふるう
ぼたんになる、頃になる
おや、もうあんなにも遠くに
浸透してしまった窓のつらなり
わたしは遅れた足取りで
ひとつ、ふたつ ...
濃淡を、くりかえしながら先割れのスプーンに近づいている朝


演じるということ、やさしさということ、おろし金から飽和する雪


質量をもってしまった画家はもう手のひらを返すようにかなしい
...
いぬが
あるいていて
いつも

みよし
きゅうだんはつげん

くず
くず
ちくしょう
おろか
ばか
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ひと借り峠乾 加津也自由詩21*12/3/1 17:20
午後五時の御茶ノ水駅から……とある蛙自由詩12*12/3/1 17:10
生活田園自由詩112/3/1 16:46
ジュリエット自由詩1+12/3/1 16:33
君が在るということ宮岡絵美自由詩212/3/1 15:56
エンゼルフィッシュ藤鈴呼自由詩2*12/3/1 14:39
水底伊月りさ自由詩1312/3/1 14:26
秘すれば花HAL自由詩612/3/1 13:17
日々の聖句(20)キリストによって神に近づきなさい生田 稔短歌112/3/1 13:10
石榴yuko自由詩612/3/1 12:55
那散(沙龍)自由詩1*12/3/1 12:38
俳句2012 2月後半北大路京介俳句13*12/3/1 10:40
カタクリ カンタービレるるりら自由詩9+*12/3/1 10:12
便りこしごえ自由詩2+*12/3/1 9:36
あげる草野春心自由詩7*12/3/1 9:00
今日のヨーグルト吉岡ペペロ携帯写真+...212/3/1 8:51
残雪そらの珊瑚自由詩612/3/1 8:39
自由詩19*12/3/1 7:57
HAL自由詩0+*12/3/1 7:44
僕のマスターベーション4花形新次散文(批評...312/3/1 7:04
ブロークンねこ式吉田安良田短歌112/3/1 4:25
_番田 自由詩112/3/1 2:16
うるう人木屋 亞万自由詩4*12/3/1 1:52
詩において目指す所次元☆★自由詩3*12/3/1 1:40
仮粧四帰自由詩412/3/1 0:22
春風小川 葉自由詩512/3/1 0:02
皆殺しのトランペットTAT自由詩312/2/29 23:18
残像理来自由詩11*12/2/29 23:16
点描ことこ短歌912/2/29 21:43
妖怪腐れ外道6自由詩112/2/29 21:23

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