ありがとうというと
あなたはただただわらった
・・・なんてね
それはむかしの話
今は十五夜の月に似た
ありがとうの先にいる
いつもと変わらない部屋

いつもと変わらない学校

いつもと変わらない友達

いつもと変わらない僕


ひとつだけ
いつもと違うこと

君が遠くにいること



...
冬のように冷たい5月の夜
仕方なく暖房をつけた

足りないよ、余りにも。

放り投げておいたセーター
懐かしい香り
ほら、やっぱり寂しくなった
 起床から睡眠に至るまでにいくつもの粒子が整列していた。それらは貝や木の実や爪だったりしたが、あちこちを眺め回しては倦怠で門のようなものを開くのだった。年齢という数字が記号でもあり連続でもある、そして ...   倉庫の隅で
  ひとつの闇と
  もうひとつの闇が
  汗をかきながら踊っている



  南京錠のこじあけられる
  冷徹な音をおそれ
  かれらは時折、同時に
   ...
検尿の
コップを外すタイミング
上手くいかずに
縁を流れる





一夜寝て
いろんなものが
ついている
きみのポキール
観察したい
ジンジャーエールに浮かぶ水色のゼリーをスプーンでつぶしてる。ちいさくてもろい人工氷山。口に運ぶ気はないけど、とてもきれい。ぼんやりながめてた。気がつけばそんなことばかりしてる。いつも。
...
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ...
水面の月が欲しいと泣いた

夜店のだみ声が怖かった

火をつけた理由はそれだけだった

鉄格子に囲まれた部屋は居心地が良かった

僕は外の何者にもなりたくはなかったのだから
今流行りのナントカは君を楽しませるらしいね

でも今流行りのナントカは君を抱きしめてはくれないね

それに今流行りのナントカはみんなが持ってるね

さらに今流行りのナントカはめっぽう熱や水 ...
古本のあいだにみつけた四葉のクローバー
これをはさんだのはどんなひと
幸福をひとつ逃したのかなあ
それならかわりに僕がもらっておこうか

きみの幸福の受信感度は良好かな
太陽にはいま怪物級 ...
あの日空は群青色に染まっていた

空き缶を蹴ると仕度前の飲み屋の看板に当たった

僕は酔わない

胸の合鍵は冷めたままチャリッと鳴った

何処かへ行きたくて何処へも行けなくて今日も都バ ...
槍と鯛が

背中から飛び出している

やっぱりやりたい

可愛い女とやりたい

やっぱり女は魔物だ

やらせてくれるなら

男は従うから

猥雑な女性器の前では

有史 ...
気取らない
月のハンモック
紫のペチュニアの花
そんな夜に
黒い硝子の靴は
何処かしらと
少女は思う


銀色の森を見たかい?
なめらかな手触りの葉を
一枚取ったら
あの子に手 ...
クラブ帰りの渋谷でサンプリングされ尽くした女子高生の残骸を打ち落としてく縦シューでボム抱え落ちして、デスルーラで飛んだ先がベルベットルームでもマサラタウンでもなくボロアパートの自室、いしのなかにいる、 ... 振り切れずにそのままにしていた約20年近くを
2日間で片付けた
どさくさに紛れて様々な思い出も放り込まれて処理されていった
それを横目に見ながらも
もう二度と手に入れることはできないはずである ...
あなたの瞳に写る この瞬間の私
黙って髪を切ったのは 本当のあなたを確かめるためだった

愛し合ってるっていう妄想
うまく行ってるっていう演技
そして明日も一緒にいようねっていう 優しい嘘
...
「もの思う歯車」という
フレーズを考えた事がある
この世では何でも利用されるから
僕はいっそ壊れてやろうと思う
精神病院の奥底で
体がベッドに縛り付けられたままでも
心だけは自由なままだ
...
こんなことをいうのはしのびないけれど私の頭の中にもう私の墓は建っている
仏具は風化し供物は腐蝕し冬の日の乾いた光の受け皿になり憮然と佇む姿を
想像せずにいられない
かつては海に散骨してもらうこと ...
宇宙の果てにある荒れ地
月明かりが唯一の光
微小な動物達が岩にへばりつき
植物達は地をはう
足場が悪いのでこける
体中に絆創膏と湿布
望んでやって来た土地ではないけれど
牢獄から脱け出し ...
おととい

この夜のあの月のしたで

だれかが

新しい発見をしただろう

よかった


圧倒的な量だけが

なにかを成すのだ


おととい

この夜のあの月のしたで

だれかが

新しい発見をしただ ...
緑が風に揺れていた

強い風に揺れていた

雲は風に流れていた

夕方が青空になった

風が冷たくなる前に

散歩に出掛けようか


ふたりでいると

ぼくらはひとりにな ...
ツツジの花は散らずに朽ちてしまう

桜の花は朽ちるまえに散ってしまう

どちらにも言えることは

ずっと咲いている花などないということだ

それが自然の原理原則なのだ


それに逆らう生き方を

ぼく ...
一年前を思い出す

街も顔もなにか思いつめていた

一生懸命ギリギリで

思考が停止したようになっていた

こころは節電でしか

やり過ごすことが出来なかった


明るい季節の日差しがあって

歩道に ...
  さくらんぼの花が咲いている
  うっすら目を閉じ微笑んでいる
  ソメイヨシノのような艶やかな色香はない
  浮世を忘れようとその下で酒宴を張る者もいない
  白く清楚なその花は
  ...
夜の風の中 緑色に光る
俺の幻
誰にも見えず 誰にも気づかれず
見えないものを 手に入れるんだ
奴が追いかける 追いかけている

生きる苦しみを 認めたくない
死にゆくものの 運命をすべ ...
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
...
ママ あたしはアンタが大嫌い
ママ アンタはあたしを殴って出て行った
あたしを捨てて出て行った

ママ アンタを殺したい
ママ あたしは絶望してるんだ
アンタをなぶり殺しにしたい

憎 ...
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

...
桜が咲く頃から梅雨に入るまでの2か月ほど
それはひどく心が沈む時季である

桜は生命エネルギーを吸い取る木だ
冬、つぼみを付ける前からじわじわとじわじわと通り過ぎる生き物から
ちゅーちゅーと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ありがとうの先ソラノツバキ自由詩2*12/5/13 12:59
ジュリエット自由詩412/5/13 12:47
皐月ソラノツバキ自由詩2*12/5/13 12:46
大洪水葉leaf自由詩512/5/13 10:48
倉庫草野春心自由詩10*12/5/13 10:41
変態短歌47花形新次短歌0*12/5/13 9:25
最速ラッキーガール。ねことら自由詩912/5/13 9:15
【 母の日 】泡沫恋歌自由詩22*12/5/13 8:29
水面の月永乃ゆち自由詩4*12/5/13 6:32
今流行りの自由詩2*12/5/13 6:09
しるし梅昆布茶自由詩1312/5/13 5:42
都バス永乃ゆち自由詩6*12/5/13 5:40
ハードボイルドジム・プリマ...自由詩4*12/5/13 5:18
カーテンコールはないけれどマーブル自由詩7*12/5/13 4:29
まがいものの温度魚屋スイソ自由詩6*12/5/13 3:30
遅すぎた青年期の終わり北村 守通自由詩412/5/13 2:31
ポートレート南 さやか自由詩112/5/13 2:30
ベッドの中の全宇宙yamada...自由詩512/5/13 1:14
しそう茶殻自由詩012/5/13 1:05
MOTHERSHIPterada...自由詩312/5/13 0:46
よかった吉岡ペペロ携帯写真+...312/5/13 0:29
ふたりでいると自由詩212/5/13 0:14
花の教え携帯写真+...412/5/12 23:59
節電かあ携帯写真+...112/5/12 23:51
母の日にただのみきや自由詩18*12/5/12 23:23
羅生門terada...自由詩112/5/12 22:51
初夏壮佑自由詩26*12/5/12 21:16
Thanks Mothers Day無限上昇のカ...自由詩412/5/12 21:14
みさみさわわし唐草フウ自由詩13*12/5/12 20:56
肥え太れ、生命の春石川チヨコ自由詩10*12/5/12 19:14

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