彼女の背中越しについた
ため息のぬるさが
午後過ぎのお茶の温度に近似する時刻
俺はまどろみという背中越しに投げ掛けられた毛布に身を包む
見せてみろ、いつからか憂鬱に染まり出した地帯では
この ...
身体を吊るし上げることから始めなければならない。女の足に縄をかけていくとき、彼女
は彼女なりの必死な表情をして、逃れようとする。形作られた表情自体、酷く歪んだもの
だ。嫌気がさして鞭打つ。注射した ...
魚は、青かった、
とめどなく、
どこかに消えていった、矛先が
盾に重なって、
鱗ができた、
私はその衣で、
とめどなく、
青かった、
歯止めのかからない、青さに、
私、私、
も ...
僕を守ろうとしてくれたヒト
僕の盾になってくれたヒト
僕が倒れないように支えてくれたヒト
それでも僕に微笑えんでくれたヒト
「あなたはただ空を目指して飛び立てばいい」と自由と勇気を与え ...
東京も雨曇り
ただでさえ
灰色の町並み
この街で
いちばん青くて寂しい
そんな場所に
母はいたのだろう
車椅子に乗った
聖人が入場していた
ぼ ...
とりあえずキリトリセンを入れてみる
別れ話のリハーサルとして
雨が降る 地中に埋まるすべてもの
かばね弔う雨が降る
帰り道忘れず戻ってくれば ...
栞が見つからなかったので
小さな紙片を代わりに挟んだ
モノクロの海の挿絵がある頁だった
砂浜に栞が一枚うちあげられていた
巻末には幼い字で父の署名があった
七枠外して懺悔夜叉。
奇怪な口元を自作する際には
案外、見本はいらなく
割と自発的なものであった。
猫になりかけたコピーキャット。
猫に小判に招き猫
大抵は幸福事項。
気の利いた ...
わたしはきたない
わたしはしにたい
わたしはきえたい
わたしはなきたい
わたしはみえない
わたしはへらない
わたしはとじたい
わたしはけしたい
わたしはとめたい
わたしはわたしは
...
笑顔って
どこからやってくるんでしょう
大好きな
君といるとき
どこからともなく
やってくる
僕の中の愛から
やってくるんでしょうか
君の中の愛から
やってくるん ...
君という粒子から ひとつまみ
ドラム缶の焚火に 入れるよ
緑色の炎が 一瞬だけ光った
「私のことを見届けて」
その声が 乾いた空に響いた
僕は 封筒の中の君を
...
どうしてあなたはわかってくれた?
こんなにも 遠いのに
こんなにも 他人で
こんなにも 別々なのに
話したくても 話せなかった
誰に言う気も 起こらなかった
言ってみても わか ...
今日も薄い空だねぇ
胡坐をかいて
完熟トマトと解禁発泡酒
流行の塩麹よりやっぱりウェスティンホテルの
オニオンドレッシング
目を閉じる
遠くで聞こえる
ボールがバ ...
クシュっとレタスを潰したような音とともに、その小動物の頭蓋は砕けた。激痛にもだえ四肢で宙を掻いているが、苦痛を悲鳴にすることは出来ない。声帯はもはや機能していないのである。放射性物質を含んだ雨が降っ ...
悲しんでいると
ふっと、穴に落ちているのに気がつく。
穴の中の壁は砂でできていて、それがさらさらと落ちてくる。
どこへ行ってもおんなじ風景。
辺りを見まわして、
つついて、
よじ上ろう ...
その波はゆっくりとやってくる
上へ下へゆるゆると動きながら
もう1つ波がやってくる
ペースこそ違うものの
なんだか安心する
けれど電車のダイヤグラムと同じく
重なり ...
時間には
ながいながいしっぽがあって
私はそれをつかまえようと
走ったり
あきらめたとみせかけてとびかかったり
を
くりかえして
無駄につかれて
ばかばかしくなって
反省して
つま ...
打ち上げた花火は意思を持っている八月の果ての悪足掻きかな
公園のベンチに忘れ物がある濃くなる影と六時のチャイム
棘のない言葉はいつも温かいホットミルクと同じ優しさ
窓ガラス川面 ...
過ぎ去りし日々
過ぎ去りし日々のそのなんと不思議なるか何時何故この書き込み
過ぎ去りし日々に読みし数々の書物くりひろげ見て懐旧のおもい
過ぎ去りし日々は帰りこず不可逆なるその価値を ...
もうあんなヤツ知らない!
そんなこと言っちゃって
ほんとは気になってしょうがない
だいっきらいだよ!
ほんとはだいすきなくせに
片想いみたいで
ばかみたい
もう諦 ...
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 earlycj5 様よりお借りして ...
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 Bruno. C. 様よりお借り ...
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もがく
もがく
泳いでいるつもりなのに
もがいていた
救命ボートもない
...
じつと待っていた感情が対象とともにやってきてこころをつくる
こころは波うちまた対象も変化して感情も泡立つ
月夜の魚は狂おしくかつまた慌ただしく波間に飛び散る月の光を追うている
島 ...
愛していたのかと聞かれても
今となっては
いいえと答えるしかない
あなたの背の高さが好きだった
あなたの仕草が好きだった
あなたの喋り方が好きだった
あなたの髪が好 ...
湯気の立ちそうな/
あなたの/
血色のいい/
頬に触れた。
声とも吐息ともつかないふうに
「あ」
漏らしたあなたはわたしをみて、
泣きそうな顔になった。
そこそこに使い古した安 ...
くわらるん くわらるん
どこかで誰かが呼んでいるよ
くわらるん くわらるん
どうして探してくれないの
くわらるん くわらるん
いつも一緒にかげぼうし
くわらるん く ...
暖かくなったなあと
ごろりと
ねころぶと
ひんやりつめたい
でもなんだか新しい布団にくるまるようで
このままでいい
桃色の風が
そのうち温めてくれるから
...
牛乳パックで作られた船を
大事そうに
肩のあたりまで
右手でそうっとあげ
左手で船を支えながら
夜の闇を
街路灯や玄関ライトをよけ
蛇行しながらコンビニへと入っていく
クレヨンで牛 ...
魔法瓶たたき壊して魔法解くランプの魔人出てこないのか
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
aoi
kaz.
自由詩
1
12/3/9 21:35
憂鬱録より “火”
〃
自由詩
1
12/3/9 21:34
魚
〃
自由詩
2
12/3/9 21:34
Love
文字綴り屋 ...
自由詩
0
12/3/9 20:40
果てしない憂鬱
吉岡ペペロ
自由詩
4
12/3/9 19:38
ペーパーハウス
そらの珊瑚
短歌
6
12/3/9 19:38
age16
たもつ
自由詩
7+
12/3/9 19:30
可視光線の闇
yuugao
自由詩
2
12/3/9 19:13
削除
杳
自由詩
2
12/3/9 19:06
笑顔
ジュリエット
自由詩
2
12/3/9 18:37
ありがとう。
雪路
自由詩
0
12/3/9 18:33
魔法
結川菜青
自由詩
3
12/3/9 18:33
おんこちしん
中山 マキ
自由詩
1
12/3/9 18:07
祈り
瀬崎 虎彦
散文(批評...
1
12/3/9 18:05
穴から
くさいきれ
自由詩
0
12/3/9 15:48
波長
marica...
自由詩
1
12/3/9 15:36
時間のしっぽ
朧月
自由詩
3
12/3/9 13:38
悪足掻き
夏川ゆう
短歌
0*
12/3/9 10:13
過ぎ去りし日々
生田 稔
短歌
3
12/3/9 10:01
ほんとはね
ジュリエット
自由詩
1
12/3/9 9:20
フォト短詩 【 秋桜 】
泡沫恋歌
自由詩
6*
12/3/9 8:54
フォト短詩 【 熱情 】
〃
自由詩
6*
12/3/9 8:50
夜の海
そらの珊瑚
自由詩
7*
12/3/9 8:29
お魚の夜
梅昆布茶
自由詩
8
12/3/9 7:08
愛していたのか
ジム・プリマ...
自由詩
3*
12/3/9 4:19
黄昏は逃避行
アオゾラ誤爆
自由詩
0
12/3/9 3:07
ナキゴエ
灰泥軽茶
自由詩
3*
12/3/9 3:04
春は桃色草原の冷たさ
〃
自由詩
4*
12/3/9 2:56
深夜の汽船
〃
自由詩
5*
12/3/9 2:14
荒々しき人
高原漣
短歌
1*
12/3/9 2:09
3099
3100
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3139
5.2sec.