腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ
心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ...
こもれびのなかに
あなたがいるような気がする午後
柩は
とうに燃やされ
ひとすじの白い煙になったというのに
竹林をぬけると
境界線がにじみ
時間がさやさやと巻き戻る
愛しい人た ...
夜の銀座や北新地で
暫々贈られるバーキンと
呼ばれるエルメスのバッグ
デパートの質流れ販売で
眼の色を変えて
群がる浅ましい形相の女たち
でもその誕生の経緯を
知っている男も女も ...
中国に来てから餃子にはまっている
羊肉と豚肉と牛肉のがあって
牛肉餃子が一番、おいしい
大学の寮の食堂で一人分、餃子を頼んで
タッパーにつめてもらって部屋に持って帰る
小さなお椀に中国で買っ ...
上昇する シャボン シャボン
水晶の シャボン シャボン
殻にこもった シャボン シャボン
不安な シャボン シャボン
そこが あなたの玉に{ルビ瑕=きず}
浮いている 揺れ ...
晴れた日の陽射しはいつも私の眼には眩しく、外に出掛ける際にはいつもサングラスをかける。
家には何種類かあるけれど、最近はVivienne Westwoodの青いサングラスをかけている。
外界と自分 ...
おかあさんは空からばらばらになって降ってくる
ぼくが呼ぶたびに、こたえてくれるのだった
地下深くにねむっていたまものの声が
その空に響くたびに
十五年という年月の短さと
まだ君は鉄道を降りて ...
仄暗い廊下に時々夜の天使のように
夜勤看護師が羽ばたく
世の中で最も偉大で逞しい美しさが
老人達の
人生という点滴を
繋ぎとめにゆく
また鳴るナースコールは誰のための
子守唄なのだろ ...
もっともっとすばらしいゆめをみせてくれよ、と、
格好つけてわらう小鳥たちはわらわれる
おそいわよ、なんて言われたって
あなたのじかんとわたしのじかんはちがうなんてこと
はじめからわかってるんだ ...
どこをどう歩いても
科学技術体験館のなかには
誰もいなかったのに
出口にとまっているバスは
人であふれていた
乗りたくない と言ったら
一人でも搭乗を拒否したら
出発でき ...
雛の日に『首くくるぞ』のメール着た
配置場所じゃんけん選抜雛飾り
雛祭り階段落ちの面白さ
今年から五人囃子が軽音に ("『けいおん』に" のほうが良いのか ...
人間を圧縮すると
すごく小さくなるんだよ
と聞かされたとき
彼女は宇宙を感じた
人間を材質に分解すると
10ドルにもならないと知ったとき
なぜか
アンドロメダのことを考えた
愛 ...
雨にふれないように
玉蜀黍の実を折りながら歩く
ここを子供たちに
ゆずる頃合いかもしれない
廃線のレールの上を
ボールが転がっていく
磁力で制御しているのか
きれいに草を刈っていく
妻 ...
淡い桃色の君は
わたしを毎晩
柔らかく抱き締める
朝になっても
なかなか離してくれない
君のせいで
寝坊してしまうことも多々あるんだ
君に包まれていると
あまり ...
何を考えているのだろう
庶民であるレベルでは 不可能な贅沢をしたい
間違いなのかもしれなかった 叶えられないような
だけどどこかに浮かんだ南国に行くことが可能であるなら
動かないでいようと ...
失うことだけが、いつもはっきりとしていた。しかし、この街の中はとても寂しかった。絶えることのない労働者によって生み出された流れの中で、僕はどこに行くのだろう。何も、真実であることとして、そこには、何も ...
あと 一つ
それで完成
そう思った瞬間
倒してしまった!
しゃっくりみたいな声を一つ漏らして
あとは動けない からだがこわばって
ドミノは時間を遡り
駿馬のように駈け上る
...
切りすぎた爪の先の先
吹雪は落ちてまた落ちて
左目の
ふとした鼓動
耳 かたむき
地表の円
泥の紋
飛沫の花
管楽器の一音に
若い宇宙はついてゆく
...
藍色の街を行く
君は似合わない宇宙服 着て
最近の悩み事
暫く話し続けてから泣いた
藍色の小宇宙
君が白く呼吸をしながら
会話にも ならず
伝わらないまま眠りにつく
僕は
...
なまものを
たべさせる
いつまでも
なまものであるために
むすめを
なかまいりさせる
いのちのない
にんぎょうを
きそくただしく
ならべるために
君だけに毎年贈る桃の花
ウェディングドレス着たいとお雛様
初節句 純金の雛買うてやり
雛壇に並ぶロボット銃を持ち
工作の雛人形はアヒル口
流し雛 海を渡ってLA ...
美しい物が好きだ
愛とか夢とか言葉とか
だけど人間は嫌いだ
逞しい物が好きだ
信じる思いとか決意とか
だけど人間は嫌いだ
姿形は似ているけど
みんなとは違うんだ
僕は類人猿
...
春からのぼくの目標
字を丁寧に書くこと
給食で野菜を食べること
それから
静かに絵を描くこと
暖房の音が
途切れず部屋を回っている
のを聞くこと
窓に雪の粉が
冷たく張り付いて ...
すっぽんぽんの蕾噴く
柔らかくて暖かい命が
すっぽんぽん
指の腹で優しく撫でてあげると
春の雷びびびと駆け巡る
肘のさきっちょ
肩のさきっちょ
耳の裏のさきっ ...
見たことの無い人間が俺を笑っている
見たことのある人間は俺を蔑んで笑っている
俺の中に入ってくるな
「俺の中に入ってくるな」
小さな薬
体内に取り入れた時
それは刃に変わる
...
「明日、学校が壊れてなくなる」
という妄想を
わたしたちは
一度は
みんな
するのです
そうして目を閉じれば
朝が来る
当然ですが
学校は
なくなりませんでした
しぶしぶ
足を ...
避難してきたこどもの入園を拒否するひとがいる
福島ナンバーの車をボコボコにするひとがいる
誰も知らない神様にも届かない
そんな場所で誰がために命を捧げるひとがいる
動物や虫や植物たちはどうな ...
いちばん金切り声を上げたやつがいちばん愛される遊びを
円になって行っているモル的な灰は
だれにも知られたことのない魔法を使って
火葬場から教室へばらまかれている
水曜日はいつも屠殺場から死 ...
人が眠っている
眠っている人を起こして
人はまた眠る
金物屋の主人が寝言を言う
釣り堀から帰ったばかりのように
嵐が近づく空に 何層もの薄いすじ雲
重なり合い 競い合って 東へと速度を上げている
早朝の太陽は、雲の向こう側で白い輪郭を見せて
ときおり 周囲の雲を 白銀に輝かせては また隠れ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Life
そらの珊瑚
自由詩
21
12/3/4 10:13
竹林をぬけて
〃
自由詩
6
12/3/4 9:04
Irony
HAL
自由詩
7*
12/3/4 8:45
中国の食事情
ジム・プリマ...
自由詩
4*
12/3/4 7:07
シャボン・・・
subaru...
自由詩
15*
12/3/4 4:26
青いサングラス
れもん
自由詩
5*
12/3/4 3:18
ジョバンニへ
佐伯黒子
自由詩
10*
12/3/4 2:22
夜の病院で
梅昆布茶
自由詩
12
12/3/4 2:13
ゆめのなかだけです手が伸びるのは
佐伯黒子
自由詩
5
12/3/4 2:11
ノート(48Y.3・3)
木立 悟
自由詩
6
12/3/4 1:57
俳句2012 雛祭り2
北大路京介
俳句
13*
12/3/4 1:17
後悔しないように
mizuno...
自由詩
6
12/3/4 1:11
夕日
〃
自由詩
2
12/3/4 0:53
冬季限定の恋人
次元☆★
自由詩
2*
12/3/4 0:52
HISのサーチャージの前で
番田
自由詩
1
12/3/4 0:06
日曜日のざわめき
〃
自由詩
2
12/3/4 0:05
時間ドミノ
ただのみきや
自由詩
16*
12/3/4 0:02
Early Water
木立 悟
自由詩
2
12/3/3 23:56
宇宙飛行士に告ぐ
こういった
自由詩
2
12/3/3 23:49
雛寿司
小川 葉
自由詩
3
12/3/3 23:19
俳句2012 雛祭り1
北大路京介
俳句
10*
12/3/3 23:11
類人猿
1486 1...
自由詩
0
12/3/3 22:50
春からの
オイタル
自由詩
7*
12/3/3 22:43
春のすっぽんぽん
灰泥軽茶
自由詩
7*
12/3/3 22:36
「地下室で始めた習い事」
流希-Яuk...
自由詩
0
12/3/3 21:43
もうそう
森未
自由詩
7+*
12/3/3 21:35
福島のこと、人間のこと
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
12/3/3 21:30
死因:セブンティーン
鯉
自由詩
3
12/3/3 20:28
age10
たもつ
自由詩
6
12/3/3 19:37
白い太陽の こと
いねむり猫
自由詩
3
12/3/3 19:29
3107
3108
3109
3110
3111
3112
3113
3114
3115
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3120
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3124
3125
3126
3127
3128
3129
3130
3131
3132
3133
3134
3135
3136
3137
3138
3139
3140
3141
3142
3143
3144
3145
3146
3147
4.52sec.