深夜、少年は目覚め
布団の中でもじもじとする

  少年は何かを予感しているのだ・・・
  少年は何かを待ち受けているのだ・・・

深夜、少年は目覚め
窓を開け無意味に夜空を眺める

...
数多くの死体が目の前に散らばっていた
私は 風景を見つめていた
それは 何のためだろう
誰のためだろう
わからないけれど 街は どこにも 見えない
夜の闇の中を走っていくトラックドライバ ...
“恋心なんて、とうに忘れた”

なんて
強がらないでください
恋って
いいものですよ

人を好きになる
それは
自分を好きになることに繋がっていくから

忘れないでくださ ...
浅い日だまりが
いってん はぐれて
そこだけが
闇のようになった

おいつけないままで
見つめている
春の日の
少年のような
失われたものたちのしぐさがみえる
俯瞰するぼくはまだ若くない
もし可能性が尽きていないとするならば
このかたまりの中からいずれ旅立つものがでるだろう
それはまだ歯が生えていなく
はだかで腕の ...
どうだっていいの

あなたの唇のかたちだとか
声のトーンだとか
くしゃみの仕方だとか

どうだっていいって
思わせてよ
綺麗なうなじが
しゅるりしゅるくねり
沸き立ち逃げまどう

頬紅柔らか梅の花
火照り提灯浮かぶ輪郭
なんて夜風が心地良い

あぁ長襦袢
春のさめざめ醒めぬ宵

あぁ長襦袢
そろ ...
はずかしいことや
はしたないことを
たくさんしてきて
じゃあ今からなにか新しいことを

思ったときに
なんだかひどく
疲れてしまったなと
思った

スカトロジーは愛と同義だ
...
三つ葉かぁ・・・

一つ 幸せ
一つ 真心
一つ 永遠

葉の 一枚 一枚に
何かしら
意味を 添えると したならば

今の あなたは
何て 言うかな

一つは 恋
一つは ...
しろい花
きいろい花
むらさきの花

白い作為
黄色い極限
紫の無意識

対象知らず
しるしなき
供花は咲きほだされて

立つ雲
しずかなる
狂歌は所在なく奏でられ
わたしのひたいを
ぬらす、ひかり
なまえをよんで

かしこいねこは
ここでねむる
なまえをおぼえた

つまさきが
やがてとどくまで
わたしのてのひらを
ぬらす、ひかり
苦痛の茨が
絡まりあって
庭園の門にはびこる

旅の途中で足を休める
三月の雨雲たち
深い地の底の熾火を届ける
生垣の椿の花びら

屋敷の番犬が
黒い身体をしならせて
砂利道を巡 ...
{画像=120318231559.jpg}


人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ...
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ...
自ら意図してじゃないの
前世の因果かしら
武道に縁があるようなのよね

父から剣道の手ほどき
刃を垂直に落として
むぎゅっとばかり、つかを絞る
小指の力が肝心でね

弓を引いた年月も ...
曇り空
天駆ける白馬の足跡が
頭上を覆う 掛布団の裏に刻まれていく

世界はまだ 眠っている
憎しみや 苛立ちの悪夢に
苦しげな 寝返りをうちながら
それは白い眠り 長い冬の終わり

...
僕たちはDNAの命じるままに歴史を漂流し拡散してきた

朝露に濡れた森の匂いに

木漏れ日の暖かさに

まっすぐ空に突き刺さるメタセコイアの高みに
想いを託してきた


僕 ...
... 今年もこの日がやってきた
例年と同じ農園のビニールハウス前に
イチゴ狩りに魅せられた老若男女二十数名
斜に構えたり 無言を装ったり
だが皆が高揚を隠し切れずにいるのだ

農園の主人は愛想笑 ...
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
...
お父さんがいっとう好きな言葉はさようなら、ちゃんときけば本当の意味が分かるから、ああ、あの花は母の日にあげたな、ってまた? その話はさっきも聞いたよ。 去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと

背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと

そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ...
彼岸前雨に濡れてる植え込みにささやかに咲く沈丁花の香  
 
澄んだ犬の鼻先で
春一番の風車が回る
僕らは海鳥のために
塩水を敷き詰めていく
たとえそれが
はき違えた優しさであっても
番組の中継が
ランドセル畑に切り替わる
収穫の最盛 ...
わたしを
かたちづくるもの

なにもないと
思ってしまうぐらい
安定のなかにいて
時折、
影のない ...
  籠の中で眠っていた
  バナナの果皮を捲ると
  ぎっしりと雪がつまっていた



  溶けてゆこうとするそれを
  あなたは指の腹を使って
  精一杯に踏み固めた

...
知っていること、知らないこと

どちらもきっと沢山あって

多分、僕には何もわかっちゃいない

ただ、僕は、

君が蕎麦を食べる時の顔が好きなのだ
山を歩いていると
深い緑に浸り
濃密な孤独感と解放感を
吸い込み吐き出す

誰もいない山道に
誰かの視線があるかと思うと
綺麗な赤いまえかけをした
苔だらけのお地蔵さんが
ところどこ ...
君の愛がほしかった
君に愛してほしかった

つらい胸の痛みも
悲しい涙も

君なら
みんなみんな
取っ払ってくれる気がしてた

その手を握ったら

私の世界のすべてが
...
きみは雨雲
ぼくは大地
遠く離れてるから
きみがいつ降りてきてもいいように
ぼくはいつも待ってるんだ

あのね、きみ
太陽さんが
毎日きらきら輝いて
あったかい日差しを振り撒 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
登校yamada...自由詩212/3/19 4:19
ぼやけた体で歩いていく番田 自由詩4+12/3/19 2:47
恋心を取り戻せジュリエット自由詩712/3/19 2:34
少年はるな自由詩412/3/19 1:58
うしなわれたものとうじまつか...自由詩112/3/19 1:50
indifference.れもん自由詩5*12/3/19 1:35
宵の花長襦袢灰泥軽茶自由詩5*12/3/19 1:10
かなり長いシュートはるな自由詩612/3/19 0:38
三つ葉の幸せ藤鈴呼自由詩2*12/3/19 0:36
花の色雲の影シホ.N自由詩312/3/18 23:37
神様自由詩212/3/18 23:32
雲の下の日時計まーつん自由詩512/3/18 23:20
岩石のような人beebee自由詩27*12/3/18 23:19
ニジンスキー日和salco自由詩9*12/3/18 23:17
武道女子木原東子自由詩18*12/3/18 22:56
開宴の前にまーつん自由詩312/3/18 22:43
DNAの息子梅昆布茶自由詩10+12/3/18 22:16
劉備玄徳TAT自由詩212/3/18 21:46
イチゴ狩りただのみきや自由詩9*12/3/18 21:20
いぬふぐりに会いたい森の猫自由詩19*12/3/18 21:03
遠足ああああ自由詩012/3/18 20:57
荒地HAL自由詩6*12/3/18 20:33
その夜、自転車のハンドルに触れたもの高原漣短歌212/3/18 19:57
age25たもつ自由詩212/3/18 19:22
『かたちづくるもの』あおい満月自由詩5*12/3/18 18:57
ベランダ草野春心自由詩6*12/3/18 18:00
僕が彼女について知っているいくらかのことcaligr...自由詩112/3/18 16:44
苔地蔵灰泥軽茶自由詩5*12/3/18 15:37
ひとりジュリエット自由詩112/3/18 12:00
雨雲と大地自由詩212/3/18 11:34

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