それ以上どこにも行けない場所で
言葉をどれほどつみあげてもかたちにはならなかった
ささやいて
抱き合って
口づけあって
交わりあって
罵りあって
それ以上どこにも行けない場所 ...
一代を30年で計算すると
ぼくの20代まえは600年まえ
それは室町時代のただ中で
西暦1400年前後の人々のこととなる
2を20回掛けると104万8576
だから600 ...
がっこがすきだね
といわれて
うなづいた
けどそれは
がっこうがすきだねという
ひにくだった
わたしはがっこをひていした
なぜかわからないけど
おりこうさんには
...
母の日にクッションカバーを贈った
母とはなんだろう
産み落としたひと
育てようとしたひと
いろんな種をまくひと
必要とされて欲しいひと
おもしろいひと
そのひとつひとつを私がやっている
ものもらいの点線、根性焼きの冷たさ、長い水飛沫、
乾いた。鉛筆の色を思い出した。いくつもの冥々はバスタブの中だった。
地面は薄い膜に覆われていた。背理覚えたてのプリーツのマシンガンの掘削で ...
思うに、震災および津波、そして原発事故は少なくとも私たちをふたつの現実に直面させた。ひとつは剥き出しになった現実、すなわちあらゆる想像を超える自然の破壊力だ。もうひとつはいまだ剥き出しになっていない ...
人の気持ちなんて星みたい
見えたり見えなかったり
遠すぎて不確かなもの
あこがれて美化して
ほしくってこがれて
そのくせ
目をそらしたくなったり
こそこそ 隠れたりする
想 ...
忍び寄りなさい、
枝葉にゆれる
子守唄
際限のない
いつくしみなら、
とうに
あなたの
失くしもの
鍵穴が
錆ついたのは
ひとつの区切り
また新し ...
今日
わるぐちを投げた
うまくいかない 輪投げみたいに
二度ほど
書き直してから
送信
ほどなく
私の書いたわるぐちが
白い画面に現れる
匿名の
小さな怒りだ
ああ
私 ...
齟齬の由来
影はいつも
動く舗道の上
坂もスルスル
ずるいね
こっちは歩いているのに
考える人はこっちなのに
のっぺらぼうの頭の方が
よっぽど考え深げ
憂わしげだ
「そうね。 ...
おもいで、と
よく似た部屋では
呼吸がかなしい
呼吸が
まったく叶わない、
なんてことにはなり得ないから
しんしんと、
かなしい
痛み、に
からだは染まらないから
...
空き地の真ん中に
青い椅子が置いてあった
誰かが捨てていったのか
少しだけ古ぼけて
四本の足をきちんと揃えて
誰かが座るのを待っているかのように
街は
かわらず
急ぎ足だから
にわか雨にも動じない
チラ、と
暗く続いた空をみて
街は
かわらず
明かりを灯しはじめる
明かりは
誰のためか、と
問われたならば
し ...
確かに歳はとったよ
正直に言うなら老いたのかも知れない
からだは正直に歳月を投影する
そりゃ60年も酷使してきたんだ
無理をすれば音も挙げる
死にかけたことだってある
でもぼくの精 ...
どんなにかわいいレオタードの女の子が空からおちてきたって
どんなに素敵なフィギュアスケートのあの子がおちてきたって
不細工を絵に描いたような柔道着姿のあの子がおちてきたって
わたしは
ほとんど ...
交通事故にあった
車と車がぶつかった
人と人がぶつかった
ぶつけた人も泣いた
ぶつけられた人も泣いた
それぞれの
家族も泣いた
涙は
枯れるのだろうか
壊れた車は
ぐちゃぐ ...
緑摘む前世あなたは月でした
見せブラを引きちぎり八十八夜
明日葉やソースで洗う銅コイン
行く春や時間泥棒多発中
横たわる比叡拝んだ今朝の夏
外来魚釣っては捨てて夏に ...
お母さん。喉乾いてませんか?お金は大丈夫ですか?
私は元気です。
初めて貴女への感謝が溢れた時、24歳の時でした。
命がけの出産、私の優柔不断の魂が、貴女を難産にさせてしまった。
...
同い年
杉本彩を
義母に見立て
よからぬことでも
しようかな
何かを守るため
大切なものを守るため
そうやって全てを失った
優しさが人を殺し
優しさが惑星を殺す
それでも時に、優しくならねばならない
強さを内に秘めたまま
ひそひそと
整列する樹木の影
それから枝先の細さ
並んでゆれるつり革の
ぶら下がるもののない
空のつり革に
うなだれて
立ちのぼる
カズコサン
閉じている窓の
短く手の届くあた ...
受け継がれる遺伝子
五十年前の彼女に 少しずつ似て来る
私の顔立ち そして仕草
出掛けに纏う香水の好みまで 少しずつ少しずつ…
あんなにも憎みあい いがみあっていた私たちなのに
時が ...
ぼくの細胞が裸になった
ストリップもないだろう、と
あわてて上着を被せた
細胞は檸檬のように
ゴルジ体を吐き出し
ミトコンドリアを叩き付け
軒下に吊るされた
今日は誰と
話 ...
どうして好きなのか
そんなのわからない
ただ単に
君だけが好き
何度傷つけられても
何度泣きわめいても
嫌いになんてなれない
なんで?
好きだからだ ...
おなじ背の高さをした建物が
僕をやさしく愛撫するので
当分この街から出ていくことは
出来ないのだ。
さびしい薬指を放り置いて
あなたはどこへ行くの
遠くなる約束は
孤独を知らせる鐘
わたしのことを食べていいわ
だけど 左の薬指だけは
最後のとっておきにしてね
お ...
庶民の香り 聖徳太子の印刷に混ざる 懐かしい庶民の香り
レモンくらいしかなかった庶民の香り 黒電話がリンリンと擦り
思い出す香り
ブラックライトを溶かした ...
去年
被災地カーネーション
母の日に
贈ることも
贈られることもなく
カーネーション
津波にのまれ
それでも咲いた
カーネー ...
さみだれは
あっという間に
食いつくされてしまった
季節の名のつくものは
だいたいひとがむらがって
食いつくしてしまった
けれども
初夏
涼しくわらう目元に
わずかに残さ ...
全てを知りたいと
カプセルの赤子が泣いている
その声の意味は分かるよ
それでも
出逢ったものを信じるしかないんだ
もう泣かないで
世界の写真をあげるから
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
それ以上どこにも行けない場所
はるな
自由詩
8+
12/5/14 1:18
考えなくても考えてること
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/5/14 0:29
がっこ
小川 葉
自由詩
3*
12/5/14 0:07
母の日
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
12/5/14 0:04
圧縮軍
鯉
自由詩
2
12/5/13 23:49
現実へ
動坂昇
散文(批評...
1
12/5/13 23:32
ハート型の星
朧月
自由詩
3
12/5/13 23:30
水の陰
千波 一也
自由詩
3*
12/5/13 22:52
わるぐち
uminek...
自由詩
11*
12/5/13 22:39
かげぼふしのありくくに
salco
自由詩
13*
12/5/13 22:24
シーラカンス
千波 一也
自由詩
2*
12/5/13 22:23
素描Ⅰ
八布
自由詩
2
12/5/13 22:13
傘のない街
千波 一也
自由詩
3*
12/5/13 22:10
【否】
HAL
自由詩
5*
12/5/13 22:09
わたしの中のわたしから
草野大悟
自由詩
2*
12/5/13 21:54
事故車は語る
朧月
自由詩
3
12/5/13 21:41
俳句2012 5月上旬
北大路京介
俳句
17*
12/5/13 21:27
母への手紙
朝焼彩茜色
自由詩
4*
12/5/13 21:20
変態短歌48
花形新次
短歌
0*
12/5/13 21:15
秘めたままで
yamada...
自由詩
2
12/5/13 19:51
カズコサン
オイタル
自由詩
1
12/5/13 19:35
The bridge of a flower *for my ...
南 さやか
自由詩
3*
12/5/13 19:21
檸檬
たもつ
自由詩
4
12/5/13 19:13
束縛
ジュリエット
自由詩
0
12/5/13 19:11
コバルトブルーの門は、ぶよぶよに老いた番犬に守られている。
青土よし
自由詩
3
12/5/13 16:08
クスシノユビ
霙小町
自由詩
2
12/5/13 16:01
庶民の香り
朝焼彩茜色
自由詩
2*
12/5/13 15:31
カーネーション・リインカーネーション
ちゃむ
自由詩
4
12/5/13 14:14
けれども初夏
はるな
自由詩
9
12/5/13 13:37
keep your world
mizuno...
自由詩
1
12/5/13 13:33
3089
3090
3091
3092
3093
3094
3095
3096
3097
3098
3099
3100
3101
3102
3103
3104
3105
3106
3107
3108
3109
3110
3111
3112
3113
3114
3115
3116
3117
3118
3119
3120
3121
3122
3123
3124
3125
3126
3127
3128
3129
加筆訂正:
背伸びして窓をふく
/
石田とわ
[12/5/13 22:08]
5/13 改題いたしました
4.8sec.