黒いアイシャドウ。
ピンク色の口紅を塗って、
少し時間を掛けて、
髪の手入れをしている。
今日の為に選んだ服を着て、
何度も何度も鏡の中で悩むんだ。
なかなか外に出られなくて、
だけど、 ...
春はたまごの眠り
たまごの中でまどろみながら
イースターエッグの夢を見ている
{ルビ復活祭=イースター}の朝が来たら
ウサギが隠したたまごを
子どもたちが探しに行くよ
春になったら ...
今年も
そろそろ
恋の季節が始まるよ
人間は
ああ、また忌まわしい季節の到来かと
眉をひそめ、ためいきをつく
(他人の生殖など、歓迎すべきものじゃないけど)
僕たちにとっちゃ
知っ ...
深夜 私は 煮えたぎる
君への怒りで 煮えたぎる
1時間ほどでぬるくなり
2時間後には冷たくなった
寝起きに 再度 煮えたぎる
30分で冷たく ...
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める
朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ...
桜の花びらがほころぶ頃に
急な寒さで
きゅっと蕾が縮こまる
そんな花冷え 春に逝く
長い人生の旅を終えて
白い棺の中
鎮魂の花に埋もれて
うっすらと頬笑む人よ ...
日常のいろんな事柄について
誰もわたしを見ていない
わたしだって誰も見ていない
―― 決して 心まで見ようとはしない
人は時々 したり顔で頷くけど
どれだけのことを分かっているの? ...
まず人間であって微笑んで
はたけを耕している
最後までたがやしている無心に
野良ぎがやぶれていたってかまわない
無心はかたちや定義をこえているから
そしてひとのは ...
仏教 神道に於いて
おんなは不浄だと
言われるが
それはおとこが不浄の眼で
おんなをそう見ている為であり
おんなそのものが
不浄ではない
故に不浄であるのは
...
健康的な朝を
求めてある
夜ではない
闇を味方にして
明けない夜のあげる
かちどき
夜風が吹いて
飛び散る星の
窓の外
日の出る朝を
待ち望んである
夜ではな ...
いったい何をすれば満足出来るのか?君の脳髄は深い迷宮の奥まで入り込んでしまったようだ、いままでのやりかた、いままでのやり方の全てが今の君に対してノーと言っている。きみはその通告 ...
帰り道を覚えることが
いつも 正確だったら 僕はうれしいと思えるけれど
正解はでない 暗がりの中で
しあわせにしますと 言ったけれど
なかなか きみをえがおに できない
お味噌汁を飲み干して
おかずに手を伸ばして
やめて
ときどき きみを 見る
むずか ...
天上の調べに狐と踊れ
路銀の足りぬ旅人よ
目を開き見よ、めくらの花を!
ああ、紅の陽は燦燦と燃えて……
香辛料たる言語のソースは堪え難き薫り高さで
ロゴスとパトスの投手戦!
九回裏はま ...
大学生ぐらいの小さな女の子が
自分と同じぐらいの大きさの
真っ赤なケースで
たぶん中身はそうであろう
金管楽器を背負って
のしのしと前から歩いてくる
普段は金ぴかの ...
耳の穴に{ルビ鍍金=メッキ}をしたら
面白い音響効果が得られそうだ
例えば割礼ようの通過儀礼として
ある宇宙人には耳孔加工の文化がある
嗅覚細胞も、必ずしも鼻腔になくてよい筈だ
耳殻同様 ...
夢ではない
予兆であったと
ある日少年は気づくだろう
あの列車に乗るべきは
自分であったのだと
枕の下に聞いた
遠い汽笛
その遠さは
距離ではなく
時間であった
未 ...
さっきまでの雨が上がったようだ
雨の上がるように
ぼくも静かに死んでゆこうと思った
いまはなき
指揮者の合唱指導のエピソードを思い出していた
雨の上がるように静かに死 ...
君が遠ざかって
泣いて
泣いて
泣き濡れて
ひとばん泣いても
僕の涙の雨は止まなかった
光が見えなかった
このまま
ずっと
泣いたまま
君を想っていられるな ...
わたしのなかで
剥がれおちたなにか
そのなかにある
あかいかたまりのなかの
あかいわたし
剥がれ落ちたわた ...
学園都市線の高架下
灰色の橋脚に二羽の鳩が仲睦まじく
寄り添ってはキスをして
激しく身をよじってはまたキスをして
やがては重なり 羽ばたきながら
気の早い春が固い雪を緩め
茶色く水っぽ ...
嘘だよって
君がいう前の言葉は
心のかたちをしているね
私の想いを届けます
なんて
それも嘘
今日は少しあたたかい
有馬侯爵
有馬温泉が
領地で
侯爵
有馬侯爵
からおけに
さそわれなかった
どうして
のけものだから
かろんじられているから
ばかにされているから
ころされるから
こるろー ...
右手にはめた黒い指輪
私の首を締めて
離してはくれないのでした。
時間をください。
あなたの時間を喰らい尽くす前に。
...
朝になっても 降りつづいて
白を重ねる 都市の眠り
音を埋められた通勤電車は カーブを滑る
列車の窓は 薄明るく曇って
吹雪に閉じ込められた ...
父が潜水艦を買ってきた
またこんな大きなもの買って
と母が愚痴をこぼす
兄は鴨居の下で自分の腕を触っている
犬は昨日、何も食べなかった
ひとのいのちは不思議だ。
妊娠したからと彼女に、
突然言われても、
すぐ次の日に、ボコンと赤ちゃんが出来上がるわけではない。
ちゃんと、
10ヶ月のあいだ、
彼女のお腹の中にいてくれて ...
わたしはもう本当に眠りたいんです。お母さん、あなたはまだ湿った布団で眠っていますか。えいえんを手放してしまいました。えいえんが狭すぎるから。血を流さなくても痛いのに血の流れる描写だけが流れていきます。 ...
人間である事を止めたら
生きる事は随分と楽になった
人間でないから
失敗もあるし幸福になる必要もない
彼女も作らなくていいし収入が無くてもよい
人間である事を止めたら
...
死人達が世界に溢れ返って
世界は窒息しかかっていた
一つの花を踏み、虐げる事を
「人権」と心得た奴ばかり
俺の魂もやがては科学に解明され
自動記述の機械になるという有り様 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鬱病患者のブランコ
雅寛
自由詩
1*
12/3/2 9:11
春はたまごの眠り
未有花
自由詩
18+*
12/3/2 9:02
ボーイ ミーツ ガール
そらの珊瑚
自由詩
3+
12/3/2 8:54
冷めないうちに
八男(はちお...
自由詩
2
12/3/2 8:05
【 母ちゃんの唄 】
泡沫恋歌
自由詩
26+*
12/3/2 6:19
【 春に逝く 】
〃
自由詩
5*
12/3/2 6:18
【 真実について考えてみた 】
〃
自由詩
4+*
12/3/2 6:17
無言のひと
梅昆布茶
自由詩
10
12/3/2 5:22
おんな
HAL
自由詩
3+*
12/3/2 4:45
うしみつどき
シホ.N
自由詩
3
12/3/2 2:30
そのことは眠りの程度とはまるで関係が無い
ホロウ・シカ...
散文(批評...
2*
12/3/2 1:57
_
番田
自由詩
3
12/3/2 1:43
なかなか きみをえがおに できない
うめぜき
自由詩
3+
12/3/2 1:34
テロメア
高原漣
自由詩
1*
12/3/2 1:03
金色かたつむり
灰泥軽茶
自由詩
8*
12/3/2 0:07
ゴルゴンゾーラのバカヤロー 2
salco
自由詩
5*
12/3/2 0:03
汽笛
鈴沖 雄太
自由詩
2+
12/3/2 0:03
雨の上がるように
吉岡ペペロ
自由詩
5
12/3/2 0:02
朝日
ジュリエット
自由詩
2
12/3/1 23:58
『かわむき』
あおい満月
自由詩
11*
12/3/1 23:52
鳩は人より情熱的だ
ただのみきや
自由詩
16*
12/3/1 23:10
はるよこい
朧月
自由詩
3
12/3/1 21:31
ガルバーFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFX2
6
自由詩
0+
12/3/1 21:10
食べるとゆうこと
晝
自由詩
2
12/3/1 21:03
白の瞑想
いねむり猫
自由詩
2*
12/3/1 20:46
age8
たもつ
自由詩
5
12/3/1 20:35
寒いけれどあったかい
はだいろ
自由詩
5
12/3/1 20:25
見ている
長押 新
自由詩
2*
12/3/1 19:38
人間を止めたら
yamada...
自由詩
1
12/3/1 19:21
最後の酒
〃
自由詩
2
12/3/1 18:19
3110
3111
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3113
3114
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3116
3117
3118
3119
3120
3121
3122
3123
3124
3125
3126
3127
3128
3129
3130
3131
3132
3133
3134
3135
3136
3137
3138
3139
3140
3141
3142
3143
3144
3145
3146
3147
3148
3149
3150
加筆訂正:
残像
/
理来
[12/3/1 22:16]
六行目訂正しました。
4.83sec.