水々の声をきいたことがある


   うめきに似た
   くるしげな
   声にならない
   声になるまえのだれかの


   花々の声をきいたことがある

...
紅く夕日の沈むとき
鍵の掛かった図書室で
いつかわたしは夢をみた

 完璧な世界
 無垢なわたし
 澄んだ空気

その日はきっと満月で
わたしの心はねじれて混ざり
前後不覚に走 ...
世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
気づくのだ

ここが
氷山で
わずかに海面から
突き出した
ほんの一角にすぎないことに

世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
知 ...
道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない

 耳慣れした淡白な音色を走らせる

空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに

 本能に従い澄んで魅せる
...
水星の岸辺で
海洋生物が体を洗っている
俺は地球人
何故、この地球を離れられないのか・・・
人間共が小さな惑星で
悲喜こもごもとしている間
神は宇宙をおはじき代わりにして
遊んでいた
呼んだりするし
あいしているし

分類はいらなくて
おそらく実在して

手繰り寄せて
撫でる要領で

一見集中しているようで
投げやりにあつかったり
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきた

(こんな時間に何の用か)
マヨネーズは少し考えてから
ケチャップに回答を委ねる

全体的に熱帯夜
開きっぱなしの冷蔵庫から
洩れる冷気が ...
強い日差しが照りつけて
なにもやる気が起こらない
楽しい出来事なんて
人生にはそれほど起こらない

明日のことなんて
大体予想がつく
きのうまでもそうだった

だからあたしのくる ...
頭上を飛び回る一匹の蝿

よく目を凝らすと、その蝿は
小さな俺みたいな姿をしていた

小さな俺みたいな蝿は
耳元に近付くと
自分こそは天球の陥没により
俺という球体の内部に産み落と ...
鼻風邪をひいてしまった
五月の初めのあたりの事だ
なんとなく仕事も落ち着き
明日からの長い休みに
何をしようかという日の事だ

鼻風邪をひいてしまった
ズゴゴ、と鼻を吸う
喉の奥に青っ ...
雨を見て
雨を聞いて
雨を匂って
窓越しに眺めてみたり
傘を差してみたり

雨を受けて
雨に濡れて
雨を感じて
両手いっぱい掬ってみたり
救われてみたり

雨は降る
流れるじ ...
本日は、亡くなったあなた様の誕生日である
(果して何のための希望か

仄暗い空のもとをひっそりと
いきをする私の影は
ただのひとつの影となり、
青果しじょうに
実ってほどない ...
            こんな日がくることを
            いつから知っていたのだろう
            告げねばならない
            それがわたしの役目 ...
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ...
そうさ、おれは、いつくたばってもいいように、こんな感じでいつも書きつづっている、どうせ、きっと、まともな死に方は出来ないだろうからね。そんなことどうこう言ったところで仕方ないのさ、おれが選 ... それから、
と いつも
はじまりは
それから、
おだやかに
火葬された赤子の
骨は小指の
爪ほど小さな
鈍い星の
欠片みたいだった
みたいだった
という
あえかなる比喩が
途 ...
散歩してたら
小石蹴っていたよ
偶然だけど
いつもの道はいつも通りで
だけど昨日と違うね

蹴った小石が右なら右へと
左は左へ続くよ
少し力を入れて飛ばせば
小走りだってしちゃうね
...
うつむきながら帰り道を行く
そして どこにいくのだろう
僕には 確かな言葉もないままに
何もわからなかった
そして 路地裏にたどりつく
立ちつくしている自分を カメラに収めてみたい
長 ...
ゴールデンウイークだ

泊まり込みで

財務をベースにした

事業計画を立てていた

ぼくのこの執念は

だれにも邪魔などできやしない


だれか教えてくれないか

こん ...
少しずつ
剥がれてゆく日常

面の奥に隠した感情は
熟れきった果実

触れてしまえば朽ちる

それを知っていても
進む以外の選択肢は無く

今日も偽物の真っ赤な唇で笑う
...
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ...
白い雨の匂いが
空を泳ぐ
稚魚の群れのように
銀の腹の光るように。

雲のカーテンが
やさしく光を包む
私たちが
眩んでしまうを知って。

今日は雨がいい
少し冷たく
淡く白く ...
あのひとが鏡に向かって化粧をしている

あのひとが見つめているのは

鏡に映るあのひとではなかった

描き直されるのなら

あのひととの歳の差であるべきだった

それが

鏡に ...
かくも罪深い被造物

千の波に洗われ

万の夜を越えてなお

腐敗しきった臓物の臭いを遠くまで漂わせる。

黄ばんだ太陽はデブでよろよろ

側溝に落ちることも出来ないまま

へ ...
気配りも目配りもして落花かな

春装のプラネタリウム高いびき

仔猫飼う育って欲しい健やかに

猫を抱く女装少年芽吹くなり

姉の歳こえてしまって石鹸玉

ナミダよりサクラが ...
{引用=
はりめぐらされた毛細血管をつたい、光の情報になって、
会いにくる恋人と抱き合う。瞳の都市、解読不能の地図
のなか、だれにも秘密の場所に隠れるから、いいってい
うまでぎゅっとしていて。 ...
ある町を歩いていたとき
黒いスーツがアスファルトに
うつぶせのまま倒れていた
暑い日だった
私はすこしためらってから話しかけた
「大丈夫ですか?」と紳士的に

だけど返事はなかった

...
月を見上げる前に自分の胸に右手をあてよ 
左手を高く掲げよ 
胸の鼓動はビートを刻め 
苦しくたって悲しくたって生きてる証を刻め 
左手は夜空で輝く星を掴めたか 
月はまだ笑っているか 
...
ねえ、マトリョーシカ
この世の何処を探したって
貴方ほど馬鹿げた男はいないわ

根っから明るい人間なんて
そんなの、沢山居るほうがおかしいのに
誰かみたいにと躍起になって
自分らしさを台 ...
世界に興味がありません。
私の思うようになってくれない世界には興味がありません。

人に興味がありません。
私を可愛がってくれない人には興味がありません。

見返りだとか、お返しだ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
音に棲む石川敬大自由詩14*12/5/2 12:14
金色の世界euyih自由詩212/5/2 12:05
アイスバーグそらの珊瑚自由詩812/5/2 11:56
雨粒に寄せて朝焼彩茜色自由詩7*12/5/2 10:42
おはじき遊びyamada...自由詩112/5/2 10:24
no nameいばら自由詩2*12/5/2 9:23
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきたN哉自由詩112/5/2 9:09
余熱в+в自由詩212/5/2 9:03
破天自由詩112/5/2 8:58
この街に物語は似合わないプル式自由詩612/5/2 8:58
雨降りmarux2自由詩1*12/5/2 8:48
時雨こしごえ自由詩3*12/5/2 8:21
ピクニックへ行くように石田とわ自由詩11*12/5/2 5:09
木よ吉岡ペペロ自由詩512/5/2 4:25
すべては砂のようにそこら中にあってホロウ・シカ...自由詩3+*12/5/2 2:59
signifiant紅月自由詩512/5/2 2:54
わりと楽しいねmarux2自由詩1*12/5/2 2:42
失われた記憶を番田 自由詩112/5/2 2:14
ゴールデンウイーク吉岡ペペロ自由詩012/5/2 0:41
狂気もずず自由詩412/5/2 0:26
反吐と外皮salco自由詩11*12/5/2 0:07
白い雨の匂いがeuyih自由詩212/5/1 23:10
吉岡ペペロ自由詩1+12/5/1 22:56
汗と涙とアルデヒド高原漣自由詩2*12/5/1 22:38
俳句2012 4月中旬北大路京介俳句17*12/5/1 22:06
1,2,3d-displayしもつき七自由詩912/5/1 22:00
伊藤氏の幻想mizuno...自由詩112/5/1 21:45
呼吸文字綴り屋 ...自由詩1*12/5/1 21:19
マトリョーシカfaik自由詩10*12/5/1 21:16
他力本願G行為自由詩13*12/5/1 21:07

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