わたしがこの世に生まれた
次の瞬間
ご注文はお決まりですかと聞かれた
わたしはニシン蕎麦を注文した
ニシンも蕎麦も
食べるのははじめてだったのに
へいお待ち、と言われて
ニシ ...
勉強で花火見ぬバカそりゃもてん サナギ

そして誰も居なくなった 暗闇に紛れて
こっそり息をしてる 見つからないように
捨てられない記憶を 自分ごと閉じ込めて
静かに夢を見てる まぶたは開けたまま

いつまでも眩しい記 ...
寿司握りサビ入れ過ぎて50点 お袋と台所に立ち喜ばれ 世界が、たとえようもなく美しくかがやく時間がある。そんな時間のなかに心を浸して、陶然としていた記憶が。詩は、私が全く経験したことがなかったさまざまな事物の相貌を、風の感情を、人智の豊穣さを、私にたいし ... ホルマリンに
包皮浸した
透明の
小瓶を海へ
そっと返した
やわらかい光のいろを
とらえそこねて
やわらかな泥に沈む
やさしく頬を埋めるので
嘲笑にも目を閉じる
怠惰にしがみついている
その手首が冷え切って
棘が刺さるように
痛むのにさえ
目 ...
すべての夢が
ついえたから
始められるものが
あるように
滅びの明くる朝は
こんなにも
穏やかだから



そこで、
初めて口にしたい言葉
がある
何気ない
ストーリーのよ ...
内臓から
絞り出される渇望
追い詰められていた
それでいて抱きしめられていた
壊そうとしているのか守ろうとしているのか知らないままだった


熱をかきわけ
わたしは生き延び ...
ヤマアラシなあなたは
いつも なにかと考え無しに
針という針を 逆立てて
誰かれ構わず 体当たり

あなたが喋ると みんなが黙る
あなたが通ると みんなが避ける
あなたが怒ると 誰もが謝 ...
台風何号かの接近を数えているうちに
夕暮れの窓から入り込んでくる
それはいつの間にかやってきた
秋の気配をはらむ風

誰かが、もう夏も終わりねと呟く前に
静かに後退してゆく日々を
僕は前 ...
眠りを売ってパンを買った男がいる
腹がふくれても、だから、眠くならない

砂糖が嫌いな男がいる
周囲の人は彼を変人だと蔑んだ

砂糖は誰もが好きなものなのだろうか
...
ひねくれてたって
いいじゃないか

君のココロは
広い空と
深い海が
ちゃんと
受け止めてくれるよ

そして
君を想う僕も、ね

ほら
空には
まっすぐな
飛行機雲
  苔色の水のうえに
  釘が一本刺さっているのを
  みとめて、きみは
  小さく立ち止まった



  むし暑い夏の午後の風は
  邪悪な商人のように
  きみのポケットには ...
水に浮かぶ気泡は

儚い恋心のように

儚い命のように


生まれては消え

近づいては離れ

漂っては弾け

消えては生まれる



なんのために生きる ...
『そしてまたあなたは』引き金を
ひく
ぱちゅん

ぼくはしぬ
なにも
股間をねらわなくてもいいのに
おもう
股間をねらわなくても

人間は考える葦だ

おもう
でも
...
世界がクリオネのようで透明、
からだは氷のままずっと目覚めない
パプリカの色をした肌に魅了され、気づけば機械になっていた

(くすくす)
わたしを笑う声


トマトをつぶす音のように
...
遺跡に夏
かなしいね


雨で死者が見える。
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
...
雑居ビルのエレベーターに乗り込む老人たち
ベビーカーに眠る赤ちゃん
恐そうなお兄さん達の会話

ほとんどこの人達はいないだろう
自分の100年後には


もちろん私も無機質な身体となっ ...
何だか
疲れたから
働くのはやめにしようと思う
その方が 良い


詩を書いて
誰かに見せびらかして
生きていこう
新宿で


そしてまた
夜が明ける
僕は インドへの ...
水面近くに 杜若抱いて その言葉を願った

螺旋を描きつつ 影を濃くする 増してゆく

湿気孕んで泣こうとする曇天は 蒸らす

遠くの雲に 雷 一つ

その鳴りの響きに 何を想うのだろ ...
雪の舞う硝子の中で君は
まるで冷たくないみたいな振りをして
もう死んでいるみたいな振りをして
温かい灯りに横たわっていた
虚ろな瞳を何処ともなく向けて
不思議な味のアイスクリームを齧っていた ...
想いに
順番をつけようとして
どれも自分のわがままだから
いちばんでないと怒りだす

やさしさも
おもいやりも
あたたかさも
受取るときにはあんなに
うれしいのに
どうして一番に届 ...
もう少し
良いのが書ける
そんな気が


気がして呑むが


やぱし書けない
水と油は
反発し合う
反発するから
互いが成り立つ

水と油は
こばみ合う
こばみ合いつつ
となり合う

水と油は
よごれ合う
よごれ合うから
澄み分けてゆく

...
街路樹に冷たい雨のモノローグ

雷鳴はいつでも懐かしく響く

青空にもうかえらない雲ひとつ
奴らかね、領有権を主張して実効支配してるのは。
面倒だから、次のゴミだしの日に出しちゃいなさい。
なにっ、言い方に問題?鬱陶しいなあ、もう独箱でもなんでも良いからさ。
ちゃちゃっと捨てちゃってね ...
たとえば一本の麦穂のように

収穫を 忘れられて
項垂れながら  汗を流している
黄金色の畑のへりで
埃っぽい道のかなたの
青空に
憧れている

そんな
一本の麦穂の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
注文小川 葉自由詩412/8/26 21:38
楽しみ知らずペポパンプ川柳2*12/8/26 21:27
サナギitukam...自由詩012/8/26 21:12
ガッカリペポパンプ川柳1*12/8/26 21:09
台所川柳2*12/8/26 20:48
日々の雑感るか散文(批評...212/8/26 20:19
青春短歌12花形新次短歌012/8/26 19:36
沈下ブルーベリー自由詩4*12/8/26 18:57
思いでの向こうにるか自由詩312/8/26 18:51
夏を弔う______...自由詩112/8/26 16:32
かたちのない針結城 希自由詩012/8/26 15:35
「ヒグラシが鳴いている」ベンジャミン自由詩512/8/26 15:27
惰眠自由詩112/8/26 15:05
飛行機雲うずら豆自由詩1+*12/8/26 13:29
水のうえの釘草野春心自由詩312/8/26 12:24
気泡ジュリエット自由詩112/8/26 11:39
くい自由詩1*12/8/26 11:28
水中の血液usoni自由詩112/8/26 10:55
自由詩3*12/8/26 9:51
うたかた砂木自由詩17*12/8/26 9:28
100年後ぎへいじ自由詩012/8/26 6:12
僕は課長を殴った番田 自由詩312/8/26 1:47
愛して 愛されて 忍ぶ黒ヱ自由詩012/8/26 0:39
精神病院の一室で智鶴自由詩312/8/26 0:15
わがまま順位朧月自由詩212/8/25 23:39
早い話がド三流TAT短歌012/8/25 23:30
水と油千波 一也自由詩5*12/8/25 22:40
ナツ空アイバ シュ...俳句112/8/25 22:38
写真を見てひとことvol.37花形新次携帯写真+...112/8/25 22:22
麦穂るか自由詩412/8/25 22:19

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