小さな小さな茨の冠を、そっと頭上に載せてあげる
わたしの小さな王女さま。
剣も盾も兵隊もいないけれど、
黒く切り取られた空が
のっぺりと広間をみたしている
{ルビ万軍 ...
ありあわせのもので生きてゆく
冷蔵庫のなかにはあるいはいえのなかには
備蓄したもののない
こってりとした愛とか
ささくれだった笑いとか
スパイスをきかしたつもりの人造サラダ
気 ...
真昼の青空にいて
お日様はいつもと同じように
まっすぐに向き合ってくれている
それなのに痩せ尖った姿を
心溶かす丸い雲の横で
薄ぼんやり見せてしまい
ごめんなさ ...
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん
泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない
生まれた瞬間から
君たちは みなしご
風 ...
ダイヤモンド
食べてキラキラ
輝きを
取り戻したい
俺のウンコに
あの頃の
ウンコの張りを
思い出す
たびに涙が
こぼれちゃうのよ
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね
乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね
乳頭だけ ...
可愛かった君が
台風になったと聞いて
かなしかった
あんなに可愛かった君が
なに食わぬ顔で
意味や 時間を
張り飛ばしていく
むかし
一緒にうたっていた歌を
はぐれた風に ...
空がすこんと抜けそこから夏と秋とが入れかわって鱗雲。日差しはどことなく丸っこくなって色もなんとなく赤っぽい、カーテンにハンガーのかげがうつっている、それとそれに吊るされている布たちと。
ここはほとん ...
西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。
電信柱が眩しく そそり立っていた。
*
下水処理場を通り過 ...
クロワッサンを
ココアにつけて
体も心も温まる。
眠くなり寝床へ
人を大切に思い
人に気を遣って
人の話を聞いて
人の為にいのる
何もできない僕
情けをかける君
心 ...
『Pamela, or Virtue Reward』。この作品の断片を読んでの感想、気付き、そして自分なりの考えを以下に記す。
まず、Pamelaを論じるに当たって、18世紀当時のイギリス社会を取 ...
幸せは虹色に似て美しい背中を押してくれる追い風
砂浜を素足で歩き気分いい子供の頃の淡い想い出
投げかけた言葉跳ね返す君の声別れ間際は何故かモノクロ
去年から続く恋愛ストーリー紙 ...
おそらく
それが見ず知らずの善良な動物の皮であった
という
ひどく生々しい事実にもたれながら
わたしが
しらずしらずのうちに
この足で踏みつけてきた
ものを想います
どうして
こ ...
染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み
戦ぐ風 贖罪の韻律がかすかに
...
「あの人は優しいからね」友達が呟く言葉に泣きそうになる
優しさも厳しさもみんな好きだからずるさも弱さも責められないまま
あの空にあの星にあの夕焼けにいつもあなたが微笑んでいる
こんな ...
なんにもないから
じゃがいもを剥いて茹でる
そしてつぶしマヨネーズと七味
とろけるチーズも入れて
まぜてこねたら小さくなった
おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ...
神様を信じても
無意味だから
働くことにした
働いていればいい
少しでも 1秒でも
食べることも
休むことも忘れた
そして誰の絵も見なくなった
詩も捨てて
肩をたたき合って
同 ...
すこしのかなしみがあったけれど
それはさもないかなしみだから
窓のそとのことを考えようと
わたしは祈る
きっとまだ
のこっているはず
わたしの場所
この残照のまばゆさ
のな ...
帰っては来てほしくない
波もいつかは帰ってくる
それが自然の営みで
逆らうことなど考えるな
と記された記憶のそこの
谷間にはあるのだろうか
あの町が
揺れる稲穂が不似合いに
原 ...
{引用=冬のきみがすきだった
冬のきみがきらいだった
ひややかな恋のまま
ずっととおりすぎて
しまいたかった
あの ...
ココロのコエは
悪夢のような
繰り返し
始まりは遠く
際限はなく
ココロのコエは
真っ白く
しろくしろく
燃えつきたけど
なおしずかにひびく
ココロのコエは
今ここに ...
河田町のランチ時
ショートカットの急坂を
曙橋へと下りる時
おとこ社員を従えて
登って来たのはお地味なあの顔
あべちよ
羽織ったカーデのあいだから
堂々お山の五合目見せて
やっぱ露出度 ...
あなたの言葉が わかんない つまんない
そんなんもわからへんのかとか
もっと、つまんない
木々の葉が周囲に
ざわざわ鳴っている
{ルビ藁葺=わらぶ}き屋根の山門が
中天の日に照らされている
あの門を{ルビ潜=くぐ}った向こうの
石段を上ってゆけば
一体何処へ導かれ ...
思いをこめた白球を、無心で投げる。
霧の向こうから返ってくる白球を、両手で捕る。
霧の幕が開いてゆく――空白の明日を見据え
もう一度、白球をにぎる。
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。
...
セロトニン増やす薬や秋簾
都会のカラスは金色 銀色
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ...
体育座りから解き放たれた我々が目指すものは
給水塔より遥か東に張り付いている
アーモンド型の月なのである
必要のない嘘をつくのである
ついに我々の背丈を追い抜いた言い訳たちに
弁解の場を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
誰もいない戴冠式
高原漣
自由詩
1*
12/9/21 22:09
やきそば
梅昆布茶
自由詩
13
12/9/21 21:26
月でいて
芦沢 恵
自由詩
16*
12/9/21 21:24
みなしご
そらの珊瑚
自由詩
15
12/9/21 21:10
ウンコ短歌1
花形新次
短歌
0
12/9/21 20:31
乳頭
〃
自由詩
4
12/9/21 16:17
きれいな骨
はるな
自由詩
7
12/9/21 15:33
いろいろな感じについて
〃
散文(批評...
2
12/9/21 15:24
夏と私 Ⅲ
空丸ゆらぎ
自由詩
15
12/9/21 13:56
温かいココア
ペポパンプ
自由詩
10+*
12/9/21 12:43
『Pamela, or Virtue Reward』
森永裕爾
散文(批評...
1
12/9/21 9:54
追い風
夏川ゆう
短歌
1
12/9/21 9:03
わたしもまた一枚の皮張り
そらの珊瑚
自由詩
9
12/9/21 8:20
群島
empty
自由詩
3+
12/9/21 5:03
片恋短歌Ⅰ
永乃ゆち
短歌
1*
12/9/21 3:12
ぽてじゃが夜食
灰泥軽茶
自由詩
8*
12/9/21 3:03
二十歳を過ぎれば
番田
自由詩
1
12/9/21 1:41
どれ、ですか
もっぷ
自由詩
5
12/9/21 1:08
あの町
〃
自由詩
3
12/9/21 1:03
きみへ
青色銀河団
自由詩
3
12/9/21 0:44
心の声
シホ.N
自由詩
6
12/9/21 0:36
がんばれあべちよ
salco
自由詩
8+*
12/9/20 23:51
つまんない
殿上 童
自由詩
23*
12/9/20 23:44
山門
服部 剛
自由詩
7
12/9/20 23:25
対話
〃
自由詩
3
12/9/20 23:15
詩を書くということ
三田九郎
散文(批評...
6
12/9/20 23:09
セロトニン増やす薬や秋簾
北大路京介
俳句
6
12/9/20 22:59
都会のカラスは金色 銀色
〃
自由詩
4+
12/9/20 22:58
ジョーイ
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
12/9/20 22:38
猫の坂
カマキリ
自由詩
7
12/9/20 22:27
2941
2942
2943
2944
2945
2946
2947
2948
2949
2950
2951
2952
2953
2954
2955
2956
2957
2958
2959
2960
2961
2962
2963
2964
2965
2966
2967
2968
2969
2970
2971
2972
2973
2974
2975
2976
2977
2978
2979
2980
2981
加筆訂正:
散歩の途中で
/
空丸ゆらぎ
[12/9/21 14:05]
20120921
4.49sec.