少年は夢の中で
少女を追いかけて走った
他愛もない遊び
もう少しでつかまえられる
というところで目が覚める
隣では妻が寝ている
自分はこの少女の何を
つかまえることができただろう
...
詩人となった今
薔薇の花をくわえ
ギターを掻き鳴らす
悲しみを胸に

時をさかのぼり
懐かしきよき時代を
思い出す。
傘をさし、歩き出す。

雨の日ばかりは続かない
未来に向かっ ...
はちみつ色の床にパソコンを置いて
半分の果物、掬いながらロックを聴いてる
足の指がザラザラするけど
不快なのが心地いいから、ずっと感じていたい

昼下がりの空に吸い込まれそう
アブラゼミの ...
苦いコーヒーを
噛みしめ
今を生きる
届かない言葉

子猫がミューと
ないた。
血を吐き
汗を流す。

最後の言い訳
一番大事なものが
一番分かり合えない
全てが思い出になる ...
それは水面の煌めき
スケート場のような所
(奇妙な父親および湿度A)
僕の記憶以前への旅

創世の海洋を行く
大浴場のような所
(母親の抱擁の前の祝福B)
僕の記憶以前への旅

...
買ってそのままにしていた自由帳が腐っていた。白い紙がずうっと続いていて白く腐ってい
た。目をそむけてもその白は瞼の中まで追いかけてきてだんだん日常の景色までも白く見え
始めていた。夏休みの初日に亀 ...
パンティを
脱いだまんまの
放屁だけ
やめてもらえるかな
モロヘイヤ





エロ夫人
亭主のいない
夜ひとり
火照る身体に
夏野菜取る
癒えなかった

云えなかった

ことばたちよ!
ここはどこでもない場所だから 方角もなければ外部もない 僕らは役目を終えて散った花びらのように自由さ だから国家に歯向かう必要もなければ 国家に従属する必要もない 革命も運動もインテリ気取りも大統領に ...  四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
...
舞い落ちる粉雪
二人の肩に積もって消えた
冬の終わりに

それはまるで紙吹雪
二人の舞台の幕を下ろそうとしているのか

いつも笑っていた
とても優しかった
気付けば隣にいた
貴方を ...
月のといき
天の川の星のながれに
指をふれる
星のしじまのつめたさに
寂しさを 手づかみする



そんな夜には、
なぐさめの亡霊が やってくる
小さなベッドにすべりこんで
私の ...
白煙の層が内側からゆるんでとけて 希薄な円筒をえがきだすと 円い暖簾状の幕がたれ そのむこうに藁で葺いた一軒のふるびた家屋がうつむいてかしこまっているのがみえる

 まねかれるように胸元からたお ...
なないろのおもちゃのくにへつれてって いっしょう恋に傷付かないよう


つま先を並べたベッドに月明かり優しく熱を帯びてゆく夜


潔く決意することいきものは愛することで生きていること

...
つばめの子はかわいくて
カラスは憎むだと
勝手なもんだね

よっぱらいじいさんは
くわれたトマトを捨てながら

泣きそうに
怒ってる
渇くまで
(ほっといてやれよ
いちいち詮索するの
)止めにしないか
君らが欲しがらなければ
あれは(枯れるだけだろう
邪魔にならない花もない
水さえも(無いのに

...
ゆるやかな稜線は日々の通奏低音と
重なって光や風の渡る今日を彩ってゆく

痛くなかったかい
首もげちゃったけど
どこまで転がってゆくんだろう

僕の通底器は結びつけることに疲れてしまって ...
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ...
今日も海に出かけた
遠くに 見ているものが
遠のいていくような風景の中で
一人 目を閉じていると
魚が跳ねた音がする
ふらり

ひたひたと足を滑らす

溶解液漬けの満月を見たかつた


布団から抜け出しておれはゐた

泥のやうにしづかでやはらかい真夜中

おれは哭いた

やたらに咽喉を震わせ ...
孔雀の団扇羽のような5時30分の夕焼けを

舌いっぱいに転がす

きみの顔もわからなくなるこの空で

おれは遥か彼方の宇宙を眺めて

ただ、立っている

右足で

ずっと吼え続 ...
  干草色をした
  豚の死骸の、腹の上に
  尖ったつま先を押し当て
  バレエダンサーが回転している
  白く、
  白く
  バレエダンサーが回転している
  酸素を吸い込 ...
  夢を見た
  左脚を喪った
  整った肌の少女が
  ふらふら回っているような



  君は
  か細い針金を
  丁寧に折り曲げて
  全身の骨と取りかえた

...
いじめ事件に目くじら立てているひとを

馬鹿だと思ってしまう

こんなやつらがいたから

60年まえ戦争になったのだと暗澹としてしまう

みんな大義名分に飢えている

それは大義名 ...
ロンサム・ジョージ、ロンサム・ジョージ
溜め息みたいにふっ と死んだ
ロンサム・ジョージのニュースを知って
何億人かの人間が
溜め息吐いたことだろう
お前は何の為に生きたのだろうね
手当た ...
とくべつかたい
ピスタチオのからは
男の子に剥いてもらうべき
力みながらも丁寧な
あかく膨張する指さき

そんなふうに
やわらかい衣服もおんなじように
色っぽく剥けばいいって思って ...
わたしが哀しみを好むのは
ほんとうの哀しみを知らないからかしら

わたしが淋しさを辛く感じないのは
ほんとうの淋しさを分からないからかしら

外は土砂降りの雨
窓を叩く音でそれは分かる
...
もうじき冬が来る。

あの人に出会った冬が来る。

あの頃私は浮かれてて

名前も知らない出会いだけを信じていた。



春に出かけたダムには

まだ氷が張っていたし

山 ...
曖昧な笑顔を

優しさだと思っていたから

本気になって辛かった



待つのは簡単だと

タカをくくっていたから

毎日が長かった



だから思い切って全部捨てた
...
目に見えて不幸そうなわたしを

演出しようとしたけれどできなかった。

総てに負けているなんて

認めたくないから。



髪を切る代わりに

きつく結い上げた。

溜息を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ボーイ・ミーツ・ガール(僕だけの)たもつ自由詩8*12/7/17 19:21
傘がないペポパンプ自由詩5*12/7/17 19:11
グレープフツーツモリー自由詩6*12/7/17 18:58
最後の言葉ペポパンプ自由詩3*12/7/17 18:55
記憶以前への旅和田カマリ自由詩2*12/7/17 18:42
熱源砂煙自由詩4*12/7/17 18:11
野菜短歌1花形新次短歌112/7/17 17:42
いらっしゃ〜い阿ト理恵携帯写真+...3*12/7/17 17:14
twitter葉leaf自由詩212/7/17 16:30
四月乱太郎自由詩21*12/7/17 15:27
紙吹雪1486 1...自由詩012/7/17 14:33
ナウシカ月乃助自由詩19*12/7/17 10:53
遠いまなざしtakano自由詩2*12/7/17 8:32
恋をしていた永乃ゆち短歌6*12/7/17 8:00
きらいな鳥朧月自由詩212/7/17 7:42
夏の草アラガイs自由詩3*12/7/17 5:57
線分上のアリア梅昆布茶自由詩1212/7/17 5:37
言葉拾い灰泥軽茶自由詩8*12/7/17 3:40
レインボーブリッジの下で番田 自由詩212/7/17 2:25
夢遊きや自由詩212/7/17 1:03
1億年先までも存在するこの空は自由詩212/7/17 0:26
回転草野春心自由詩3*12/7/17 0:02
シャドウ・ワルツ自由詩5*12/7/16 23:59
いつもありがとう吉岡ペペロ自由詩212/7/16 23:59
ワンセズ アポン ア トータスsalco自由詩5*12/7/16 23:54
ナッツ・ケーキはるな自由詩812/7/16 23:28
土砂降りHAL自由詩4*12/7/16 23:00
白い息を吐く。永乃ゆち自由詩3*12/7/16 22:53
月曜の朝自由詩3*12/7/16 22:45
ピエロの夜自由詩8*12/7/16 22:39

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