青く開いた空の深みから
一つ また一つ
無言の頷きのように
頬に
建物に
大地に寄せられる
ふわりと白い口づけ
それは
氷柱のように尖らせて行く
生ぬるい毎日の中で肥大した妄想を ...
マダム・スミダを貴方に
(原題:Serve The Last Pie For Me)
{引用=作詞:Doc Pomus・Mort Shuman・岩谷時子
補作詞:因縁崎渡世子
...
白くて少しざらっとした
鉱石のような植物
そんな草原で
石の人は
静かに一歩一歩
歩いている
目的は有れど
既にその石よりも
風化し忘れてしまいそう
傍らには
背中から ...
目からたばこが生えた
煙がおれの目だ
「人を愛せ」の「人」という字が
燃え盛っている
灰皿が
重油とタンカー
ガソリンは蒸気が燃える
トイレの個室と遠く離れた
廊下であったり
...
ゴルフはからだの使い方だ
からだの使い方を3分で会得する者もいれば7年で会得する者もいる、ただそれだけのことだ
会得のスピードが才能なら会得するまで諦めない根気強さも才能にちがいない
いのちの使 ...
Agains
今年はじめての 雪でした
足の下に さくさく
冬の音がする
雪のつめたさに
舌打ちしたり
みなが冬をきらうから
少しばかり 冬は意固地になっていたりするのです
...
そんなことしてどうするんですか と言うので
しないでどうするんですか
ほかになにしろっていうんですか そう言ってやった
意味のないことを
意味ありげに言うな ばかたれ
死体の処理に困ったので
引きずりながら運んで
隣の松平さんの家の玄関前に
置いて来たんです
当然、翌朝、新聞配達の苦学生に
発見されて
警察に通報されて
大騒ぎになったんです
松平さん ...
出会った人 みんな私のことを馬鹿にして
あざわらっているんだろ
気の毒がって上から目線で
かわいそうにって
すぐに私はすみませんと言うだろう
真心を疑い、すみません
読んで ...
供述によるとお前は
うつくしい女と出会った
彼女は駅の階段でうずくまっていた
いくら声をかけても反応がなく
そっと肩を叩いたとき
顔をあげた女と目があった
お前はこれがほんとうの恋なのかと ...
駅でたくさんの人が下りたあとの座席に
包みが置かれている
忘れ物だ
ぼくはあわてて取って
フォームを歩いて
事務室にいって
遺失物の届出をしようとしたのだが
形のあるものでないと受け取れ ...
去年の12月のカレンダーもそのままに
今年の12月を迎えた僕の家
何か変わった?
そう言って壁際から
僕に問いかけて来ている
僕は何も変わってない
ただ、少し周りとの関係がややこしくな ...
かけおりてくる兵隊がいる
指揮だけがあって四季のない顔のない
丘のうえから
いっせいに声があがる
雲がわく
あがる声には
責任がないから自主性がない
...
いま項垂れているきみ
少しだけ顔をあげてみないか
いま立ちすくむきみ
少しだけ踏みだしてみないか
世の中は確かに酷い
世の中はとても苦い
でもね
ぼくもきみと同じだった
だ ...
しわ寄せは民に向かう
大誤算は最下層が被る
根本的な歪みが
少しでも露わになればあまりにも脆い
「文明」とはもはや呼べぬ文明
責任はなすりつけ合いの道具
いつからかそれが当たり ...
きらびやかな回路 敷設する真夜中過ぎ
2LDK 奥深く 冷たい重低音
書き表せない感情を言葉にする矛盾
月明かりを蹴散らすかのようにライトアップ
暗闇知らず 闇夜知らず
...
約束された
明日は無い
とはいえ今を
月の光る静けさだ。
わかっています、と幾度
こたえたであろうか
あの時
空から照らす透けた光にうつむいてさ
遠く遠い声であ ...
本当の自由を求めて空を見る
名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった
翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ...
あたい
あんたの
初めての男になんて
なりたくない
一生あんたの記憶に
留まるなんてご免
だって、あんたが
その後何人も何十人も
関係するなかで
初めての男は
ずっと比較対象なんで ...
炉辺そばでココアを飲み、胸の中から暖かさを感じる。
春巻きを作りたかったが、しょうがが尽きてしまった。しょうがない。
日本からはるか遠くにみそを飲んで、家庭の味で慰めた。
微笑んでき ...
僕の彼女は 今ごろ
生活が充実してる
僕の彼女は 今ごろ
トイレそうじなんかしてる
僕の彼女は きっと
なます なんかを作る
正月でもないのに
僕の彼女は き ...
陳腐な切実
ブックオフにかかる畳み掛けるような音楽
たとえばファンキーモンキーベイビーズ
白か黒かが重要で
買うか買わないかが重要で
たとえば年末ジャンボ宝くじ
...
目蓋の夜、窓の外では四角い人造石の街が美しく燃えている。
でもタバコはやめない方がよい。
目蓋の夜、見えない戦闘機が無差別爆撃をつづけ、火炎とすさまじい爆発音が窓ガラスを割った
...
何を
為すべきか
訊いても
効かない
玉の涙も
給わる標べ
*
名もなき
何か
帰すべく
来ている
たまたま生まれて
弾ははじけた
...
{画像=121201015630.jpg}
ゆるりゆるゆる ひらきます
さむさのゆえの ゆるやかさ
ゆびさえふれず ながめます
ゆうやけいろを すこしだけ
もらいこくなる ...
明日ぼくらは葬列に混じる、くらい顔をした大人たちと、ぽかんとした子供たちと一緒に
明日ぼくらは葬列に混じる、急なことでちゃんとした服を用意できなかったことを気にしながら、どうしてもなおせな ...
私には何かが足りない
満ちた月が少しずつ欠けていくように
足りない何かが
少しずつ時間をかけて暗闇が私を包んでいく
すっぽりと暗闇が私を包んだとき
私はどこかに向かって
...
見上げる星よ、きみであれ
痛ましいほどに
疑いようもなく
きみであれ
忘れてくれるな、
燃え盛る目を
忘れてくれるな、
恥じ入る肩を
かろうじて ...
ものを捨てる
なにかを捨てることに
ときにためらい うしろめたさを
感じながら
一方では恣意的な解釈を
遠いツンドラの泥土のし ...
満月と月に照らされた海面を見ながら若者と話し込んでいた
この若者と話していると月に照らされた海面がとてつもなく愛しく思えてくるのだった
満月が若者で月に照らされた海面がぼくだった
ぼ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬に見つけられてしまうと
ただのみきや
自由詩
18*
12/12/1 23:38
マダム・スミダを貴方に
salco
自由詩
4*
12/12/1 23:37
石の夢
夜恋
自由詩
2
12/12/1 22:46
マギのマスク
鯉
自由詩
0
12/12/1 22:21
いのちの使い方
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
12/12/1 21:08
FinAgains
月乃助
自由詩
7*
12/12/1 20:31
ばかたれ
三田九郎
自由詩
4
12/12/1 19:00
ご近所さん
花形新次
自由詩
1
12/12/1 18:39
すみませんさえ言えれば血は流れないわけじゃない
いぬぐす
自由詩
1*
12/12/1 18:32
供述によるとお前は……
木屋 亞万
自由詩
5*
12/12/1 17:26
箱詰め電車
殿岡秀秋
自由詩
9
12/12/1 16:12
12→12
酸素の枷
自由詩
0
12/12/1 16:02
丘にいる兵隊
石川敬大
自由詩
11*
12/12/1 15:42
親愛なるものへ
HAL
自由詩
7*
12/12/1 14:46
民は広場へ
komase...
自由詩
3*
12/12/1 13:32
夜明けの食卓
〃
自由詩
0
12/12/1 13:31
月夜
こしごえ
自由詩
6*
12/12/1 9:20
胡蝶の夢
そらの珊瑚
自由詩
21
12/12/1 8:32
初めての男
花形新次
自由詩
0
12/12/1 7:42
いんしょく
舞蛍等
短歌
0
12/12/1 7:37
僕の彼女
佐和
自由詩
3
12/12/1 7:10
たとえばファンキーモンキーベイビーズ
吉岡ペペロ
自由詩
4
12/12/1 7:10
閉ざされた眼瞼と伝わらない言葉による意識の誘導
atsuch...
自由詩
8*
12/12/1 7:09
名無き魂
シホ.N
自由詩
2
12/12/1 5:48
喜びはゆっくりとして
ドクダミ五十...
自由詩
4
12/12/1 2:34
明日ぼくらは葬列に混じる
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
12/12/1 1:49
欠ける月
灰泥軽茶
自由詩
5*
12/12/1 0:54
約束の歌
千波 一也
自由詩
7*
12/12/1 0:45
蒼い思考 デッサン
前田ふむふむ
自由詩
6
12/12/1 0:04
切実な場所
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
12/11/30 23:59
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2833
2834
2835
2836
2837
2838
2839
2840
2841
2842
2843
2844
2845
2846
5.18sec.