窓を開けると校長先生が欠伸をしていた
校庭ではポニーテールが僕に微笑んだ
片えくぼを連れて
まだ風は冷たかったが沢山の蕾が輝いていた
遠くの山では雪も消えはじめ
柔らかな表情へと ...
「準備中」看板ガチコン音も高くさしこめば
なんだこれ風はいつもよりも強く激しく午前四時
ガードレールの交通安全幟ばたたたた
何だってそんな風がひょうひゅう
どうしたって高ぶら ...
月は淋しくて蒼い光をそっと流すのだった
夜は哀しくて汽笛をひとつ響かすのだった
風は切なくて切れ切れに吹いているのだった
君は懐かしく僕の思い出の窓辺に座っていた
仄白い水仙の ...
玄関であなたの手を握り
じっと、見つめて「じゃあね」って
言う。
そとは風で荒れ
そらはひっくり返ろうとしている。
世界は脱皮をしようとしている。
脱皮する春の皮膚へ
あなたを見 ...
ははーん 友達減らす作戦決行中だな
生放送に空気読めない素人がいる
月がパントマイムしている
藁の小屋建て籠った豚は台風のこと舐めている
暴風警報こどもは休み仕事休めば会社クビ
春嵐ちょっとやり過ぎた感あり
ぼくは冥王星の隕石です
神のいたずらで地球に落ちたみたいなんです
見るもの聞くもの触るものみんなみんなめずらしくて
キョロキョロ目をまわして暮らしています
空をみて ぼくの星を ...
ことりことり、ないているのかうれしくてまたかなしくて冬の青ぞら
立ちつくす白い時間をせつなさは雪を見ている君の目に降る
窓とおく汽笛は過ぎてひかりのみ冬の手紙を燃やす夕べを
...
こうしたらひとはこうなる
あのひとは分かっててそれをする
その残忍をぼくもさいご真似てみた
それぐらい体も心も疲れていた
きっと命が汚れていた
鼻をかむように
ぼく ...
テレビのスイッチを切り
パソコンもシャットダウンして
僕は一人
四百年前の賢人と語り合う
その精神の自由さに比類するものはないし
その豪胆さに叶う勇気はもはやどこにもない ...
わたしが恋をしたのは、4年いっしょにいたひとだった。
らぶりーできゅーとなえがおでいつだって、こっちに笑いかけていた。
ずっとずっといっしょだって、ちかったわけじゃない、けど、
そうなるんだって ...
店一番の営業スマイル
気だるい顔して煙草呑んでる
店一番の品出しマシーン
メシ食うときは手際が悪い
店一番のクールビューティー
長テーブルでは陽気なおしゃべり
店一番の古株バイ ...
小一時間の散歩
誰かが
今日は降ったり止んだりと
言っていたのに
そのままふらふらしてたら
どしゃぶりのずぶぬれ
雨がぱらぱら
なんてこたあないさと
ふんふん歩いてたら
...
どうしようもない憎しみが突然湧きだす日がある。強く烈しく悲しく深刻に。誰かが私を使って、人がどれだけ人を憎めるのか試すかのように。夫を。姉を。母を。父を。子を。私は憎む。何故か。血や生活が近ければ近い ...
人に思い残すこともなく
疲れた
連ねる文字もなく
僕は 鉛筆を 握っていた
やがて時間が流れ
明日から逃げだした 体は
死んだ
白い灰に変わった
林檎は死んだ
戯れあった子供の時代
果実の匂いに引き寄せられた蝶のはばたき
存在しない言葉を抱きとめて
踊り狂った
春と冬のタンゴ
季節は終わり
時代 ...
伊東の老舗・東海館で
和室の窓外に、ゆらめく川の{ルビ水面=みなも}を
一羽の白鷺が横切った
一枚の枯葉が今
枝先を離れ、ゆらめく川の水面へ
身を{ルビ翻=ひるがえ}し宙を舞う ...
暗がりの映画館で
白黒のスクリーンには
だぶだぶの燕尾服に
しるくはっとのチャップリン
ふらりと現れた酔っ払いと
ふとしたことから口論になり
胸ぐらつかみ、胸押しあい、もつれ ...
君は僕に愛想を尽かした
もう連絡するなとはっきり言われた
僕の心は空っぽだ
空が青く映ってる
高い空は希望の色で
太陽はまるで金貨のようさ
こんなにきれいな世界にあなたがいない
一抹の寂 ...
待ち時間の最中
エンジンを止めた車の中で
ほっともっとの豚汁をすする。
イルミネーションを取り外した三鷹駅の北口
暗闇を恐れる人々が
路線バス・タクシーに飛び乗り
...
風のつよい日
からだたちは直立してなびかない
たくさんの
「愛している」たちが汚れている
雑音に足を濡らして
からだたちはやっと
死ぬことにした
それでしか乾く術がないの ...
ふてぶてしく また君は煙草を吸って
窓際で揺れる 鉛色の空に吐き捨てる
燃え尽きる寸前の くすんだ魂みたいな炎
煙たい匂いが僕の身体中を巻きつける
灰となって鏤められた屑を舐めながら
...
海を眺めながら
亡くなった人々に
思いを寄せつつ
口をついて出た言葉が
そのまま詩になる
な〜んてことは
絶対ありませんよ〜
完全な勘違いですから〜
あなたが
自分に悪酔いし ...
「くさがまえ」そのような文字ある国を幻視しようか 春の気配に
巨大な風車の影が
枯れた笹原と採石場と
牛舎の上を繰り返し通り過ぎて行く
くねくねと形を歪めながら
くねくねと
大地の歪みをなぞり
絶え間なく地を這う影は
まるでコトバ
人の心 ...
天使になりたての君の動物がライラックの花に食べられている
柘榴が鮮明な産気をたたえて
アドバルーンな果汁を滴らせている
甘やかしの子守唄に占拠された銀色の市街
古い有線電話がサイの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
13番目の春
梅昆布茶
自由詩
11
13/3/14 16:24
県道素寒ピオーネ
平瀬たかのり
自由詩
7*
13/3/14 16:12
寂しいものたち
梅昆布茶
自由詩
8
13/3/14 15:42
あなたにつけられた寝癖
凍湖
自由詩
4
13/3/14 15:15
ははーん 友達減らす作戦決行中だな
北大路京介
自由詩
10
13/3/14 15:06
生放送に空気読めない素人がいる
〃
自由詩
4
13/3/14 15:06
月がパントマイムしている
〃
自由詩
2
13/3/14 15:05
3匹の子ぶた【都々逸】
〃
伝統定型各...
2
13/3/14 15:02
暴風警報【都々逸】
〃
伝統定型各...
2
13/3/14 15:01
春嵐ちょっとやり過ぎた感あり
〃
俳句
3*
13/3/14 15:00
ぼくは冥王星の隕石
小鳥遊儚
自由詩
5
13/3/14 14:02
わたくしの小鳥
石瀬琳々
短歌
8*
13/3/14 13:49
鼻をかむように
吉岡ペペロ
自由詩
1
13/3/14 8:35
シェイクスピアに寄せて
yamada...
自由詩
0
13/3/14 3:32
4年いっしょにいたひとへ
御飯できた代
自由詩
3*
13/3/14 2:21
レストルーム
村正
自由詩
1*
13/3/14 1:39
ざんざん降り
灰泥軽茶
自由詩
6*
13/3/14 1:20
春疾風
月形半分子
自由詩
4
13/3/14 0:36
詩は流れた
番田
自由詩
1
13/3/14 0:25
林檎の死
鬼束薫
自由詩
0
13/3/13 23:16
百年の夢
服部 剛
自由詩
4
13/3/13 23:09
チャップリンの友情賛歌
〃
自由詩
3
13/3/13 22:56
君のいない日々
杉原詠二(黒...
自由詩
1*
13/3/13 22:45
丑三つ時
梓ゆい
自由詩
2
13/3/13 22:30
からだたち
はるな
自由詩
5
13/3/13 21:53
オーバードース
ねこ歩き
自由詩
0
13/3/13 21:29
震災と俄詩人
花形新次
自由詩
1
13/3/13 21:27
くさがまえの国
吉岡孝次
短歌
0
13/3/13 21:18
風車の影
Lucy
自由詩
12*
13/3/13 21:15
銀色の市街
よしたか
自由詩
0*
13/3/13 20:32
2740
2741
2742
2743
2744
2745
2746
2747
2748
2749
2750
2751
2752
2753
2754
2755
2756
2757
2758
2759
2760
2761
2762
2763
2764
2765
2766
2767
2768
2769
2770
2771
2772
2773
2774
2775
2776
2777
2778
2779
2780
4.62sec.