マリア・ローゼンタールはその日、職場で四回ミスをした。しかし本当に彼女の過失で起こったミスはその内の一回で、それは常連を気取った貧民上がりのワルクス人が不明瞭なLとRを混ぜた発音で姓を名乗った為だっ ... 初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ...
 さあさて私は、
空より
咲いて舞い降りる
風すぎる自問光年を
この時が今
永く葬送される雲影を映す
銀河の水面は黙とうを捧げ
冴え渡る
風車
独り様様に
あいさつを交わす
...
ごちそうさま
長く永い みちのりでありました。
ひさしの
蜘蛛の巣ごしにみえる
青空は澄んで高く
深まってゆく秋です。
すこしすこし
冬はちかい
手をあわせる
まなざしは ...
11月7日にぎっくり腰になった
労災で治療院に通院して二週間経っても
一向に良くならず動けなくなり
悪化していくばかりのようだった

15日目に事務所から
電話で呼び出され
狭い面談室で ...
私は

空に浮かぶあの太陽が輝くのを見て言葉をはく
言葉から自由になる私がいる

自由になる私もいれば
言葉は私を自由にしているとも

そうではなくて

私を思いから解き放つこ ...
知らないところで風が吹く

たとえば長野の山中で

たとえば月のうら側で

知らないところで風が吹く


それがつらくて飲み込んだ

それがつらくて寄り添った


だれも悪 ...
一年のしょっぱなの
オナニーを
誰でやるかというのが
その年を占う上で
非常に重要な意味を持つからして
昨年活躍した人が
縁起が良いのではないかと思い
レスリングの吉田選手を
思い浮か ...
愛するひとの愛するひとを

愛する

てっとりばやい愛だ

そんなに一緒にいたいのか

高速道路に夕日落ち

そんなにそばにいたいのか

手荷物からお荷物に

愛する

愛するひとの愛するひとを
夕暮れの遊園地

もう誰も乗らない遊具

健気に笑っている

無常を知らないで

裏切りも知らないで

幸せになりたくて

健気に笑っている

もう誰も乗らない遊具

夕暮れの遊園地
季節の車輪を転がしながら

時代の坂道下って降りて

さあ年の終わりと始まりのテープが切られました

あなたの目にはどんな時代が見えますか

世界は灰色にもバラ色にも染まります

...
ビニールの金魚
尾はヘドロと浅い海
袖で眠るヘビの嘔吐
男と来たばかりの憂鬱だけ
さよならはブリーチで染めたのに
ワイングラスの方代わりに夕暮れと鼾が
踊ろう久しぶりの密林とバカンス
秘 ...
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
指先から立ち昇る
煙の先の
窓際はすでに冬だった
確かすぎるほどの白い気配を
膝をたたんで見ていた
痛みの季節

救いはあるのかと巡らせれば
換気扇はまわりつづける
...
今日が終わる
あなたの背中のうえで
今日が終わる
犬の鳴き声
今日が終わる
ひらたく冷える空

今日が終わる
祈りと祈りでないものを混ぜて
今日が終わる
煮炊きの幸福
今日が終わ ...
窓のすき間から風は吹き 
グラスの筒に包まれた 
ぼやけた蝋燭の灯は 
世を去ったあなたの魂となり
赤々と燃えています 

なにかを囁いているように―
あの日の歌の調べのように―
躍動 ...
フロントガラスの前に広がる 
いちめんの里芋畑で大きい葉群が 
わらわら踊ってる 

ここは、公園の駐車場。 
ベートーヴェンの協奏曲が 
カーラジオから 
生真面目で軽快なヴァイオリン ...
名曲喫茶の木目のドアに 
手書きの黒いマークが
貼られていた 

  ●Y 

それはドアの真中で 
諸手をあげて生を歓ぶ 
ひとりの子供の姿であった
ほどけた空から雨が降るよ
部屋の隅で風景になる
クローゼットがわめきだす
窓がやさしくほほえんでる
結び目をなぞる
古くならないように

水面に浮かぶ時計を沈めて
秘密の真珠でまど ...
ブラ紐なおす白い手がある 閉じた背中のまま朝を迎える 冬がコンニチハしている病んだ月がのぼる 年送る頑張ったけどダメだった  
 
庭に戦車が迷い込んだ
大切に育てていた薔薇が
すべて踏み潰されてしまった
若い兵士が出てきて
戦場の位置を訪ねたので
近所の公園を教えた
もう迷わないように
地図も書いて渡し ...
あなたは強くて弱い 
あなたは弱くて強い 
そんなところが私は嫌いで好きだった 
そして好きだけど嫌いだった 
どうしてこんなに好きなんだろう 
でもどうしてこんなにも嫌なんだろう 
大嫌 ...
               121231

ザルで掬い取ったざらざらの砂粒を選り分けている
もとより砂金など含まれているはずもない裏川の黒い砂粒も
大晦日の朝日に煌めくと黒曜石の誇りを取り ...
さァ、寄ってらっしゃい!
見てらっしゃい!
今年の最後の物語、残すところもあと九時間。
蕎麦の準備はよろしいか?
御節の準備はお揃いか?

さァ、お立ち会い、お立ち会い
これは世紀の大勝 ...
さァ、寄ってらっしゃい!
見てらっしゃい!
今年の最後の物語、残すところもあと九時間。
蕎麦の準備はよろしいか?
御節の準備はお揃いか?

さァ、お立ち会い、お立ち会い
これは世紀の大勝 ...
雲になって

ひとを許したい

雲になって

ひとを見守りたい

雲ぐらいの身勝手さで

堂々と

片隅であなたと暮らしたい

雲になりたい


雲になりたい
凍った蛇口をあきらめて

くんだ水をリヤカーで押していた

すこしぬれただけで

手が冷たく痛くかたくなっていた

それを思うとなみだぐめた


ぼくの身代わり?

あなたの ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
マリアと犬の夜TAT散文(批評...113/1/1 12:56
くわいそらの珊瑚自由詩30*13/1/1 10:09
六花こしごえ自由詩3*13/1/1 7:10
風光自由詩5*13/1/1 7:00
ぎっくり腰日記板谷みきょう自由詩5*13/1/1 6:43
私と空吉澤 未来自由詩6*13/1/1 2:40
風が吹く吉岡ペペロ自由詩513/1/1 1:54
今年の抱負花形新次自由詩113/1/1 1:43
愛する吉岡ペペロ携帯写真+...313/1/1 1:07
夕暮れの遊園地携帯写真+...113/1/1 1:06
2013年 新年に思うことただのみきや自由詩24*13/1/1 1:03
去りゆくものたち、生まれくるものたち木屋 亞万自由詩4*13/1/1 1:01
初詣殿上 童自由詩19*12/12/31 23:32
大丈夫であるように高瀬自由詩212/12/31 22:38
今日が終わるはるな自由詩812/12/31 22:33
聖夜 服部 剛自由詩312/12/31 21:33
みどりの言葉 自由詩612/12/31 21:17
「 TOILET 」自由詩212/12/31 20:56
Room自由詩212/12/31 19:44
ブラ紐なおす白い手がある北大路京介自由詩412/12/31 18:37
閉じた背中のまま朝を迎える自由詩212/12/31 18:36
冬がコンニチハしている病んだ月がのぼる自由詩112/12/31 18:15
年送る俳句112/12/31 18:08
薔薇を飾るたもつ自由詩612/12/31 17:33
対の果て文字綴り屋 ...自由詩012/12/31 15:41
去りゆくものたち、生まれくるものたちあおば自由詩4*12/12/31 15:28
年末に啖呵をきる詩月自由詩112/12/31 15:11
自由詩012/12/31 15:11
雲になりたい吉岡ペペロ携帯写真+...112/12/31 14:39
自由詩112/12/31 14:36

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