故郷遠く背にすれば
曇天に霞みゆくは青く長い山の尾根
道に続くすすきがどこにでもいる老人のように
私にその淋しい手をふるのだ


通夜の日の廊下は疲れ果てたように行き止まり
昼なのに暗闇 ...
じりじりと国が焼け
冬は飛び立ち
うなじをうなじに見下ろしている


午後の蛾の羽
雪と咽の下
噛めば透り
放せば 海となる


誰かのこだま
左の痛み
光と ...
恥ずかしさのあまり
穴があったら入りたいと
言うべきところ
穴があったら入れられたいと
言ってしまい
そっち系であることがバレてしまった
大造くん
悔やむことはない
立派なカミングアウ ...
               130117


本部のマネージャー氏曰く
よく噛んで頭脳の活性化を高めるのだ
だから、今日からは、
すべからくりんごは皮ごと囓ること
間違ってもすりおろし ...
江戸の町を外れた木々の緑の林道を 
刀一本脇に差し 
首輪を繋いだ愛犬つれて 
{ルビ悠々=ゆうゆう}と風を切り 
西郷どんは、ずんずん歩み往く 

勝海舟の願いを聞いて 
江戸の戦火を ...
虫食い算のように所々破けた穴に

正解を埋めていく作業は

途方もなくわたしを混乱させるのです


何を埋めても

どこを埋めても

間違いのような気がするのです

...
嘘が許せないなら

現実を受け入れる強さを

持たなくてはならない


嘘を憎むのなら

誰かを傷付ける罪を

覚悟しなければならない


完璧なんてどこにもない
...
涙がひとしずく流れたら

それが合図だ

明日を輝かせる

合図だ


泣かずして強くはなれないから

泣かずして優しくはなれないから


明日の輝きは

...
昔見たドキュメント番組
捨てられて ひどい仕打ちに 涙する子ども
親戚や 知り合いの家 たらいまわし
どうしてこうも 大人は汚い
どうしてこうも 大人は身勝手だ
小さいころに感じた私
...
過保護になり過ぎた時代に間違って先走って坊やの道を

作ってあげそうになってしまうんだ



でもそれは余計なこと

してはいけないことなんだって

教わったよ



すべ ...
そうだね、きみのいうことは正しい
でも僕はそう思わない

どちらか、じゃないんだ
ここに道はなくて、君の見渡す限り広がっているだけ

コンクリートは壊れるけれど
水は決してこわれない
...

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ...
ため息を缶詰にして積み上げて635メートル越え 配給のおにぎりの味阪神忌 ちりとりで雪掻く朝やねこまんま つぶされたくて蚊飛んでくる 土下座する機会与えてもらえず冬の日本海 社交辞令云うだけの口にリップクリームぬる お月さんが真上にいたら
あたしはもう逃げらんない

持ってる紙コーヒーの中にだって
はいってくるんだもの

白状するとしんどいわ
だけどまいったな
欠けながらだって
びかびかしてる
...
ギュッと閉じた
眼の奥の熱
ジワジワと
脳裡に浸みゆく


からだの寒さを
毛布でくるみ
落ちてきそうな
天井を見つめる


六十兆個の細胞を
生かすも
殺すも
...
(以下英語で)
「カスタマー・サービスです」

「あの、レ・ミゼラブルの上映スケジュールを知りたいのですけど…」

「それでしたらウェブサイトで調べて下さい」

「さっき調べたのですが、 ...
大根は嫌いだと言う言葉が冬休みの合言葉だった

小高い丘が連なる様な古墳群の一角に施設はある

お世辞にも広いとは言えない畑の早朝は

しもやけやあかぎれの手指足指をからかって

まる ...
今 この時に
私はあなたと同じ日暮れを
病んでいる

今 この時に
私はあなたと同じ孤独を
呼吸している

そしてもう二度と会うことはないあなたと
今まででいちばん
近いと感じてい ...
人生は勉強の連続だと、
心の底からケーウラくんは思っていた。
学べば飯の種は得られるが、
学ばねば飯の種の「粒」さえ手に入らない、と
ラジオで語ったケーウラくんの肉声は
今もインターネットで ...
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく

壁にはたくさんのテレビがついていて
音もなく瞬きながら
世界中のつらいニュースを
さか ...
からからと 庭の枯れ葉は 風に舞い 集まってゆく 雪のように



チチチチと 小鳥は木の実 ついばんで 眺めるわたし 息をひそめて



ベランダに 小さな服が 並んでいる 冬の陽射 ...
休みの日だからって
何かすることはない
ヒマだから仕事してたほうがいいかも知れない
生きることは
絶望と希望の
バランスかも知れない
こうやって詩が書けるのも
一応めしが食えて
一応住 ...
赤いウミウシの模様であった
デパートの包装紙
それで母はちゃっちゃかと洋服の型紙を作る
かつて何かを包んだものの匂いがしていた

ヒトガタに切った人形が
夢のなかでトモダチになるように
...
プラスチックのじょうぎをカタカタいわせながら
後ろから走ってきたから
こうちゃんだとすぐにわかったけど
ふりむかないでそのまま歩いた
そしたらドーンと背中に勢いよくぶつかってきた
「どーん」 ...
君からもらった
クッション
誕生日だったか
クリスマスだったか
君が僕にくれた
唯一のもの

くっついて
はなれて
またくっついた


またはなれた


それから僕は
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
峠道月形半分子自由詩513/1/17 23:36
白と水(Private Nocturnal)木立 悟自由詩113/1/17 23:33
カミングアウト花形新次自由詩013/1/17 22:50
すりおろした林檎あおば自由詩5*13/1/17 22:48
西郷どんは今日も往く 服部 剛自由詩6*13/1/17 22:45
答え永乃ゆち自由詩2*13/1/17 22:24
自由詩3*13/1/17 22:18
合図自由詩1*13/1/17 22:16
『マザーテレサの名は知れぬ』座一自由詩813/1/17 21:43
此処に在る思い桜 歩美自由詩6*13/1/17 20:40
悲しみは悲しみを生まないゆったいり自由詩513/1/17 20:33
お玉におかゆふるる自由詩15*13/1/17 20:29
北大路京介短歌713/1/17 19:09
阪神忌俳句213/1/17 19:08
雪掻く俳句813/1/17 19:08
つぶされたくて蚊飛んでくる自由詩413/1/17 19:07
土下座する機会与えてもらえず冬の日本海自由詩7*13/1/17 19:07
社交辞令云うだけの口にリップクリームぬる自由詩513/1/17 19:06
真上の月朧月自由詩613/1/17 17:52
足音シホ.N自由詩613/1/17 17:23
ああ無情…でも負けない!夏美かをる自由詩28*13/1/17 16:30
たくあんとぼくドクダミ五十...自由詩9*13/1/17 16:01
カモメの朝Lucy自由詩11*13/1/17 14:50
漫才師のケーウラくん。自由詩1*13/1/17 14:37
冬の回廊Lucy自由詩21+*13/1/17 12:00
冬の日常ミツバチ短歌313/1/17 10:55
渡辺亘自由詩3+13/1/17 9:39
かりぬいそらの珊瑚自由詩34*13/1/17 8:10
ランドセルから定規村田 活彦自由詩11*13/1/17 7:59
クッションちて自由詩6*13/1/17 5:23

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加筆訂正:
カモメの朝/Lucy[13/1/17 21:12]
ミスタッチ発見、失礼しました。風邪にのる・・・って。(~_~;)風にのるの間違いです。
悲しみは悲しみを生まない/ゆったいり[13/1/17 20:37]
改行の間違いの修正
5.26sec.