綿の飛び出た座椅子には
歯抜けの鼠がねむっている
尻尾もない、毛もない鼠が。
やがて
見つめているうちピクリと動いた
そしてその日
僕は、なにもできなかった
ある日、{ルビ自我=イド}の底に溜まった汚泥を掻きだしていた。
その泥を天日に干して固めたレンガをぶつけあう祭りがあると聞いた。
延々と風景のガンマ値が上がり続けて
まっ白になってな ...
ことばを失ったら
待てばよい
待てばやってくる
ことばはやってくる
求めず、待ったら
ことばはしずかにおりてくる
神よりしずかにおりてくる
ことばは
それを伝える手段 ...
蝕む権力と、
蝕まれる生。
陽光から隔絶されたあり方で。
笑った顔が好きって言われて
これっぽっちも
意識してなかったのに
あたしのほうが好きになって
どんどんどんどん好きになって
気づけば一緒に暮らしてて
だけど一年半たったころから
お互いの ...
海外で活躍するメジャーリーガーや
サッカー選手たちはいつも大きな注目を浴びる
でも それをまず為したのは
商社を始めとする無名のサラリーマン諸兄だ
メディアはニュース・バリューがないので ...
バトンタッチを繰り返すはんぺんの群れ
満月に向かって吠えるバラバラになったはんぺん
所狭しと並べられたうだつの上がらないはんぺんドミノの渋滞
渋滞は「解消」という行為を知る前にド ...
{画像=130121043641.jpg}
メザシも高くなったものだ
...
ほんとうの恋なんて
したことなかった
ふられて
嫌って
忘れて
傷が増えていって
心で泣いてた私を
柔らかく包み込んだその腕の暖かさが
いつまでも忘れられなくて ...
苦しみを抱いたこの胸は
最早、使い物にはならない。
声が聞きたい
そんな欲求ばかりが募る
すぐ傍に居るはずの貴方は、
いつの間 ...
去年の暮れは…
年なぞ開けてくれるな!
新年なぞ来てくれるな!
このまま新年なんて迎えられるか!
なんて思ってたよ。
だけどストーブに当たりながら
正月の特番見てたらさ
除夜の鐘 ...
無の求道者が迎えた豊穣のとき
ディスクに残された熱狂が
見える、ここから見える
熱狂の虹がかかるよ
つかむことのできない真空に
近づいて
叫んでみようとおもう
叫ぶ、叫ぶのだ、叫びたい
...
わたしは、山人氏の「生活」という作品を とりあげさせていただきます。
まずは 作品を 添付させていただきます。
【生活】
端麗に折りたたまれた見事な生活をそれぞれが晒し ...
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない
大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ
中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った
当時の映画 ...
眼を開けると
ほかに乗客はいなかった
確かめたはずが
行き先を思い出せない
どこから乗り
どれだけ乗っているのかも
東側の山のふもとだけ
西日が射し込んで赤い
バスは進 ...
洗面器で泳ぐネオン色のグッピー
後悔の涙が雨になる
また水かさが増える
恥ずかしいのだと、女が泣く
後悔の涙が雨になる
また水かさが増えた
アイシャドーとマスカラの混ざる ...
*
部屋のカーテンと窓を真夜中に開けて夜風を、冷たい夜風を、それはそれは冷たい夜風を
引き入れることが、私の夜中の、十二時の、日課であった
一日の始まりを朝ではなく夜としたことは、まさし ...
薬缶の口から湯気ポッポ
ノドグロの口から日本海の匂いがまだ消えないうちにと
料亭の女将の口から少し早めの夜が始まる
けれど日本の財布の口からはわずかな小銭しかでない
だからみん ...
そんな私は精神衛生のためにいいことならなんでもする。
休みの日にはカンテレのCDを聞き、最近友人に勧められた黒豆茶を飲み、天気のいい日は庭に出る。
花を植え、草を抜き、レンガを並べ、水やりをする。 ...
まど・みちおノート1
「うたをうたうとき」
うたを うたうとき
わたしは 体をぬぎます
体をぬいで
心 一つに なります
心一つになって
軽々 飛んでいくのです ...
130121
証拠隠滅を図る
アリバイを作る
工作の時間は忙しい
先生の顔を見る暇もない
ノコギリが真っ直ぐに切れない
金槌が空を切って ...
【合唱コンクール】
中一の娘が学校の合唱コンクールで、伴奏を引き受けてきた、と驚愕なことをいう。
娘がピアノを習っていたのは小学校三年までで、どこをどうやったら、そういうことになるのか。
...
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを
木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように
こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む
花で
ある ...
冬の田の真白い雪をほおばって意味ないことをしているおのれ
うす汚れた魂を
夜更けに洗う
洗面器に冷たい水を張り
ひとつまみの塩でもみ洗う
不信と後悔がにじみ出て
...
春隣
朝から夜中までテレビをつけっぱなしにする
私の垂れ流し好きをどうにかしてくれ
うるさすぎて、何ひとつ変わらずに私の冬が過ぎていく
世の中はどうだ。目眩をおこすほど輝いているのか
...
『ありがとう。』が飛び交う、広い浴室。。
「背中、流しますよー。」
くしゅくしゅと泡を立てて
労る様に背中を流せば
全身左麻痺のかずちゃんが呟く。
「お風呂に入ると、生き ...
だれでも見えないところに空がある
晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり
届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで
何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい ...
あの人、鶏肉ばかり食べるのよ
安くて健康にいいからって言ってだけど
お酒飲んだ時に本音を言ったの
「本当は翼が欲しいんだ」って
「ニワトリは飛べないじゃない!」って
言ってやったのよ
...
明日へ戻っていくだろう
昨日見た夢も
明日に久しく見る為のもの
今日起こった事は
何ものもなく明日見る夢
うたかたのそれも
まさしく現実のそれらも
明日に見る久しくもある形なき形 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鼠
すみたに
自由詩
2
13/1/22 22:26
つるべ落とし、のような
高原漣
自由詩
3*
13/1/22 22:04
ことば(詩)
星☆風馬
自由詩
0
13/1/22 21:28
蠱毒のように
吉岡孝次
自由詩
1*
13/1/22 21:19
ジョニーの馬鹿
花形新次
自由詩
2
13/1/22 20:33
いつか忘れ去られるひと
HAL
自由詩
7*
13/1/22 19:04
はんぺん
赤青黄
自由詩
4*
13/1/22 16:42
贅沢
ドクダミ五十...
自由詩
6*
13/1/22 16:31
ほんとうの恋
ジュリエット
自由詩
1
13/1/22 16:12
想いに翻弄されて...
世江
自由詩
1*
13/1/22 16:05
光陰矢の如しってね☆
清風三日月
自由詩
1
13/1/22 16:03
叫んでみたところで
within
自由詩
0*
13/1/22 15:56
【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活
るるりら
散文(批評...
8*
13/1/22 15:51
戦場のメリークリスマス
吉岡ペペロ
自由詩
10
13/1/22 15:21
夕暮れバス
ナラ・ケイ
自由詩
6
13/1/22 14:16
グッピーと青い雨
ゆべし
自由詩
2*
13/1/22 14:15
握手、並びに四苦八苦の面影と夜風
赤青黄
自由詩
0+*
13/1/22 13:51
詩2編
月形半分子
自由詩
6
13/1/22 12:11
ホットフラッシュガーデン
Lucy
自由詩
11*
13/1/22 12:01
まど・みちおに関する短い散文
……とある蛙
散文(批評...
6*
13/1/22 11:41
空メールのやりとり
あおば
自由詩
5*
13/1/22 9:02
珊瑚の小径2(エッセイ)
そらの珊瑚
散文(批評...
9*
13/1/22 8:23
シロツメクサ
uminek...
自由詩
24*
13/1/22 7:21
真冬
榊 慧
短歌
3
13/1/22 5:01
洗面器にわたしが溢れるとき
石田とわ
自由詩
32+*
13/1/22 4:04
春隣
月形半分子
自由詩
3
13/1/22 1:55
思い出話
梓ゆい
自由詩
5
13/1/22 1:46
「空がある」
ベンジャミン
自由詩
10*
13/1/22 1:19
チキンワーク
イオン
自由詩
3*
13/1/21 23:28
いちにち 〜昨日から明日へ〜
kannki
自由詩
2
13/1/21 23:23
2747
2748
2749
2750
2751
2752
2753
2754
2755
2756
2757
2758
2759
2760
2761
2762
2763
2764
2765
2766
2767
2768
2769
2770
2771
2772
2773
2774
2775
2776
2777
2778
2779
2780
2781
2782
2783
2784
2785
2786
2787
加筆訂正:
洗面器にわたしが溢れるとき
/
石田とわ
[13/1/22 19:07]
8,9行と18行目を修正
4.9sec.