人を責めるなんてきもちわるい
なのに時々夢中になってしまう
きもちわるがりながら
おぼれてしまう
自分をも責めながら
だれかのせいにせずにはいられない
きっと理由がいるのだ
生き ...
時の檻の中で
彼女は銀色のルージュをひく
幾度目かにひらいた
青い扉の向こうに見えた落書きが
彼女の意識の何層にもわたって谺している
劣化した夢 腐蝕した幻想が
あたりに散らばっていても
...
デブのかく
大量の汗に含まれる
電解質を利用して
発電を行うという計画が
マサチューセッツ工科大学
デブ生理学研究所で進められている
世界中から選ばれた
デブの精鋭たち25人
彼らが未 ...
バックボーンに何かを持っている
ひとかけらの人たちも 持っている
感情は箱を開けなくとも 持っている
豊かの糧に勝ち手を誇る感情の教え
持っている ザックバラリ バレンの刀が届かない処 ...
静かな寝息を立てる
緑の大地の上を
少年の影が横切る
手元に押すのは 星の赤ん坊
草の上を 雪だるまのように転がして
地面から伝わってくるのは
全ての命が見ている夢 ...
ちいさな駅で見送った
あなたの笑顔は
まっすぐでした
こころ細さに折れそうな
わたしの代わりを
つとめるように
あなたの笑顔は
まっすぐでした
とおく、
遮断 ...
忘れたくない類の夢、というのがあって、今朝、目覚める前にも、そんな夢の1つを通り過ぎてきた。ちょうど窓の外に夜明けが忍び寄り、地の底から蒼い光が茫洋と浮かび上がってきた頃のこと。
…夢の中で… ...
とても残念なことだけど
過去に戻れるタイム・マシンも
人生をやりなおすリセット・ボタンもない
ただ慰めにしかならないだろうけど
もしかしたら敗者復活戦はあるかもしれない
もしなかった ...
めをとじて はじめに
おもいうかぶひとはだれ
めをあけて はじめに
それを はなしたいひとはだれ
いっちしていた
じっとみつめたら
めのまえのひとも ほほえんだ
日は疾うに沈んで
間もなく川面に
星が瞬きはじめるだろう
澱みには
ただならぬ魚が潜んでいる
姿は見えなくても
気配が匂う
どうしてそんな思いを
抱いてしまったのか
目には見 ...
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ...
海にも道があるよ
みえないだけで
空にも道があるよ
しらないだけで
そこを渡っていく者がいたよ
こちらと
むこうをつなぐ
透きとおった
{ルビ間=あわい}、で
分かれ道に
大きな石が
転がって いるらしい
旅人に 出会う度
石は 揺れて
案内人と 鳴る
雀が ピーチク 笑えば
楽しい 旅となる
鴉が カーカー 嘆く時
一体 どうなる ...
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。
ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。
コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
...
わたしはひとを殺せます
ひとを殺すためだけに
ひとを殺すことが
できます
転んだひとに手を貸すことができます
ひとつずつ減ってゆく善意の
ひとつになることができます
あた ...
美術館幾つもあって個性的それぞれの色惜しみなく出す
スーパーが次々出来る古い町値下げ合戦いつまで続く
介護する介護士の人微笑んだ老人たちのアイドルになった
落ち葉見てこれから何処へ進 ...
見た夢に
番号をふって
箱へ入れる
立てない猫
走れない鳥
指のない犬
それらを
あれは何番目
だったかしら
わたしを蹴り上げる
ひかるくるぶし
何番目
だった ...
なんだ
どうしたんだ
僕は時間なんかに流されちゃいない
ただの一度だって 流されたことはない
僕は 確かにここに こうして いて
じっと ずっと 僕であり続けている
...
冬枯れの頼りない細木
足下を行き交う命
土くれの闇から水脈は空へと伸び
諦めかけたものから いまいちど
清らかなものが生まれいずる 予感
雲ひとつない空 薄く延びた青
...
雨の中で
僕は一つの風景を見ている
それは壊れた風景で
僕の知っている風景では、ない
雨の中で
僕は二つの風景を見ている
二重にかす ...
この杜にも春が訪れたのだなぁ
木々の間をいつの間にか青々とジャゴケがおおい始めているではないか
ほら、何やら土の中から音がする
あれは土をはむ音
あの無酸素にも耐えうる土壌生物たちのお目覚めだ ...
君が見た最後の日
目には何を映していただろう
君が見た最後の火
天に登る煙
空に散って
君が見た最後の非
とても滑稽に見えただろう
もがく私を見て
それでも過去は壊せず
...
無職の僕は銀色の街の中を
そそり立つ 真冬のビルの間を
静かに歩いていた
右手には 履歴書
左手には 間違った情熱を抱いてた
新宿は暖かな街だったが
今日は少しばかり寒すぎたようだった ...
しだいに平らかになっていく墓土
それを横目に私は育った
古い先祖の亡霊と共に
農家の閉ざされた奥座敷で
手足ばかりを黒光りさせていた祖父は
私ひとりの暗い人間準備室の棚に
「元教師」とラべ ...
あの人が舐めるナイフの冷たさを頬で感じた(栗山千明)
実感がないというより年末の実感自体実在すんの?
泣き止めば殺さずにすむ恋心みどりの魚も赤く熟した
たましいになってしまえばたまし ...
「きみ」 乱太郎
どこかで会っているよね
そんな問いかけをしたくなった
きみの黒い瞳
いつだったか呼んでくれたよね
そんな昔話しを思い出したくなった
きみの褐色の肌 ...
ひだり、みぎ、
まえ、うしろ
ぬいあわせる
ずっとずっと
おわらないえいえん
はだのさかいめ
たにんのすきま
たいじしてゆく
しらないかお
かくれんぼ
とまる、あるく
ときどき思うんだ当たりかはずれか
そしたら考えるんだ、自分の力で、頭で
ときどき思うんだYesかNoか
そしたら思うんだ、他人が誰かを気にしているかを
自分であやつっているんじゃないかを
...
朝が来た起こそうとする君の手が震える今日も僕は死んでる
大量の雨脚が降る足音が強くなったり踊り出したり
ぼんやりとした水色の空の壁まん中にいつも僕がいること
リンリンと胸が高鳴るクリ ...
私は目覚めていた
誰もかもが寝てしまったあと
ほとんど闇に近い暗がりの中で
妹の寝息と父のいびきが重なったり交互になったりするのを気にしたり
どこかから聞こえてくる秒 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
後悔の指
朧月
自由詩
3
13/2/11 20:08
彼女についてのケース・スタディ
塔野夏子
自由詩
2*
13/2/11 20:05
人間発電所
花形新次
自由詩
4
13/2/11 18:36
バックボーンを触る
朝焼彩茜色
自由詩
8
13/2/11 17:59
星を転がす少年 Ver.3
まーつん
自由詩
8*
13/2/11 17:59
残されたもの
千波 一也
自由詩
5*
13/2/11 17:31
背中を見せた夢
まーつん
散文(批評...
2
13/2/11 14:40
架空話よりも
HAL
自由詩
9+*
13/2/11 14:39
はじめに
椛
自由詩
2
13/2/11 14:15
ただならぬ魚
オキ
自由詩
2*
13/2/11 12:54
夏の日の思いで
乾 加津也
自由詩
30+*
13/2/11 12:49
あわい
そらの珊瑚
自由詩
12
13/2/11 12:24
ロック クライミング
藤鈴呼
自由詩
2*
13/2/11 11:45
看取り(1)
吉岡ペペロ
自由詩
16
13/2/11 9:02
あたたかいスープ
はるな
自由詩
4
13/2/11 8:36
個性的
夏川ゆう
短歌
1
13/2/11 8:32
くるぶし
はるな
自由詩
4
13/2/11 8:22
ハードル
三田九郎
自由詩
0
13/2/11 6:20
レジャーシート
〃
自由詩
1
13/2/11 5:54
雨の中の風景
yamada...
自由詩
0
13/2/11 3:45
古い社の杜
月形半分子
自由詩
3
13/2/11 2:40
最後の「ひ」
白昼夢
自由詩
1*
13/2/11 2:24
ビルの間のバカものよ
番田
自由詩
0
13/2/11 2:02
福音
マチムラ
自由詩
2*
13/2/11 1:14
桃色の泡を吐き出す世界ではみどりの魚も赤く熟した
木屋 亞万
短歌
3*
13/2/11 0:09
「きみ」「あなた」
乱太郎
自由詩
10*
13/2/10 23:58
夜歩
杳
自由詩
3
13/2/10 23:51
思うこと
ダミー
短歌
0
13/2/10 23:48
これからはあの子を探し続けるよ見つからなければ独りで死ぬさ
木屋 亞万
短歌
0*
13/2/10 23:14
ましや山荘
かかり
自由詩
2
13/2/10 23:02
2723
2724
2725
2726
2727
2728
2729
2730
2731
2732
2733
2734
2735
2736
2737
2738
2739
2740
2741
2742
2743
2744
2745
2746
2747
2748
2749
2750
2751
2752
2753
2754
2755
2756
2757
2758
2759
2760
2761
2762
2763
加筆訂正:
一つの波
/
まーつん
[13/2/11 14:09]
改題しました
5.14sec.