青空と階段と金属と食卓
曇と無音と螺旋と無音
霧の上に描かれた霧が
さらなる霧へと溶けてゆく夜


廃れたものは何も言わず
土と枝の奥にそびえ
光が光をはずれる径
う ...
夜遅く風に揺れているブランコは軋む音させ何か言っている

ゴミ捨て場カラス集まり散らかした環境破壊がそうさせている

限りなく宇宙の色に近い夜囁く言葉に喜んだ君

いつも通り朝がやっ ...
ふぅ〜

誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら

黄色くなった“春”が立っていた

眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている

あぁ〜

私はポケットから ...
午後三時のおやつの後で
時の抜け穴から
入っていくときに
ぼくは二つにわかれる
もうひとりのぼくは
庭に作る仮装の舞台に立つ
そこで主役を務める
普段のぼくより
威勢がいい

スト ...
涙だけをためた洗濯機に
渇ききってしなびれた心をつけ込んで何回もまわした
でも脱水するとまた、しわしわになり・・・
風にさらせば、パリッパリにまた乾く




じゃ口 ...
震災関連番組を見ている
私の背中に
六歳の娘が不意に覆い被さってくる

今朝思い切り叱られて
「ママなんか大嫌い」と
涙を溜めた目で私を睨みつけていた娘が
「ママ、大好き」と言いながら
...
あの頃の僕らが見たことのない過去がそこにはありました
タイムマシーンが置いていった虚像と実態がありました
一回きりあの子を殺ったのは一回きり
あとは夢で何度か
でも死ななかったよ
永遠に
...
少しくらいの
痛みはあるほうが
生は活性する

少しくらいの
望みを持っても
いいような気がする



少しばかり
苦を背負っても
生はたどれる

少しばかり
無 ...
目が疲れたので
書きかけた詩を止めた
いつも そんなことを考えては
暮れかけた思いの中をさまよう
部屋には 人はいないと気づく
誰の影もなく夕暮れが光を落とす


体が駄目になった ...
私はモノに名前などはつけない

自転車や楽器など愛すべきモノたちへ

名前をつけてはいつくしむ人たちに対して

嫌悪感ほどは抱かないがむず痒くなる

しかし私は毎日牛乳を飲むときや
...
忘れてしまえるということは
すばらしいことだとおもう

今日のことも
だれかのことも
わすれながらいきてゆく

わすれられないことを
すこしづつ手放して
花が咲くように
花がちるよ ...
えんぴつが折れるまで憧れを書き続けていた
まっくろい手のひらに重さはほとんどなくて
誰かがのせてくれた飴玉の部分だけひりひりしているようだ
信号がかわるたびに思い出を切り売りしているみたい
待 ...
よく晴れたからお散歩に行ったよ新宿に
気持いいから君も誘ってあげようと思ったけど
五丁目まで行ったところで日が暮れてしまった
靖国通りは駐車タワーを過ぎると途端に郊外じみて
人影の絶えた街は芒 ...
ねこが
あるいていて
せまいところを
あるいていて
おちないから
ばらんす
かんかくが
いいと
おもって
かんしんして
ほわいとでーに
くっきーを
あげようと
おもって
め ...
         130314




まずはおめでとう
年度末は
がんばったねぇと
誰かが祝杯を挙げる声もして
今日も花霞の空が続く
花と空と地との境目も無くなって
夢のような ...
しどけない午睡から醒めやらぬ眠り姫は
一人寝の孤舟の岸辺で戦の終わる日を待ち続けて
夕陽をぼんやりと眺めていた

眺望のよい塔のうえに幽閉された魂は自分の捕虜としての価値も知らずに
幼い時に ...
大概の病気は
自己管理の問題だろうよ
成人病だけ
あんたダメだねえ的な
言われ方ってのが
気に入らねえんだ
俺だって
好きで寝る前に
黒糖かりんとう
一袋全部
食ってるわけじゃねえ ...
カラダが良ければ
顔は目だし帽でも
被って
対応することは
可能でしょうが
パイオツもケツも
取り立てて
魅力はないとなると
もうこれは
言葉に頼らざるを得ない
そりゃ当然ですな
...
鍵を持たない動物の
手となり足となり
この檻を去る為の
手となり足となる
食いちぎられるのが怖くて
そこに温度は込められない

鍵を持たない動物の
鍵にはなれない
全てを与える事 ...
一発抜いてからでないと
とんでもなくエロいこと
書いてしまうので
今さっき
やりました

これで
程好いエロさになると
思うよ

ダイソンの
吸引力に心惹かれる
私の切なる願い ...
人生は悲しみと擦れ違いの連続だ
ただ時折その隙間にしあわせが隠れていることもある

また同様に戦争と戦争の
隙間にしか平和は存在していないんだけれど

だからひとはそれをこころのどこかで信 ...
たいせつなものを失って

それを得るためにした努力が霧散して

そしてからだと心のバランスを失って

なぜだろう

ぼくはそこまで落ちて自由になれた

たいせつなものを捨てたのだろう

たいせつなもの ...
誰もわるくない

誰もわるくないわりに

誰もが傷つき倒れている

いいわるいではなくて

楽しいか楽しくないか

この感性で判断すれば

誰も傷つき倒れるようなことはなかった ...
耕運機のように

ゆっくりと掘り返し積み重ね進んでいれば

あなたが悲しいとき

ぼくも悲しみ

疲れ

あなたの思うぼくになれたのかも知れない

でもぼくは耕運機じゃなかった ...
 
 
キリンが首を伸ばして
夜空の星を食べていた 
星がなくならないように 
父は星をつくった 
どうしてキリンが星を食べるのか
なんて関係なかった
父はただ星をつくった
やがてキ ...
 いつもたくさんの洗濯物で
 満艦飾に彩られていた庭が
 屈強な男どもに踏み荒らされていく

 六畳間に上がりこんだ現場監督は
 うち捨てられていた円卓を
 作業靴の足でガンガン ...
窓を開けると校長先生が欠伸をしていた

校庭ではポニーテールが僕に微笑んだ
片えくぼを連れて

まだ風は冷たかったが沢山の蕾が輝いていた

遠くの山では雪も消えはじめ
柔らかな表情へと ...
 「準備中」看板ガチコン音も高くさしこめば
 なんだこれ風はいつもよりも強く激しく午前四時
 ガードレールの交通安全幟ばたたたた
 何だってそんな風がひょうひゅう
 どうしたって高ぶら ...
月は淋しくて蒼い光をそっと流すのだった

夜は哀しくて汽笛をひとつ響かすのだった

風は切なくて切れ切れに吹いているのだった

君は懐かしく僕の思い出の窓辺に座っていた

仄白い水仙の ...
玄関であなたの手を握り
じっと、見つめて「じゃあね」って
言う。

そとは風で荒れ
そらはひっくり返ろうとしている。
世界は脱皮をしようとしている。

脱皮する春の皮膚へ
あなたを見 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
降り来る言葉 LXIV木立 悟自由詩113/3/15 10:20
ブランコ夏川ゆう短歌213/3/15 9:51
【 美しき“春”よ 】泡沫恋歌自由詩15*13/3/15 7:54
時の抜け穴殿岡秀秋自由詩313/3/15 6:06
回転日常唐草フウ自由詩10*13/3/15 5:47
二千十三年三月十一日に夏美かをる自由詩27+*13/3/15 4:28
愛智そらの とこ自由詩113/3/15 3:24
一握の生シホ.N自由詩313/3/15 0:42
目の光番田 自由詩513/3/15 0:27
牛三郎灰泥軽茶自由詩7*13/3/15 0:22
忘れるための夢朧月自由詩613/3/15 0:13
だってきみ、宿題やってないじゃんカマキリ自由詩813/3/14 23:21
ねこと神楽坂salco自由詩8*13/3/14 23:17
モッガ等な6自由詩013/3/14 23:14
桜の木の下で想うあおば自由詩8*13/3/14 23:07
眠り姫の薔薇梅昆布茶自由詩1313/3/14 23:02
自己管理能力花形新次自由詩313/3/14 22:10
隠しきれない自由詩213/3/14 21:56
就労支援所にてIMAGAM...自由詩3*13/3/14 21:48
夢のコラボレーション花形新次自由詩013/3/14 21:09
隙間HAL自由詩5*13/3/14 20:45
自由だ吉岡ペペロ携帯写真+...313/3/14 20:42
命への問い掛け自由詩213/3/14 20:28
耕運機のように自由詩8*13/3/14 20:08
星ひろいたもつ自由詩1713/3/14 19:49
最終回平瀬たかのり自由詩9*13/3/14 17:09
13番目の春梅昆布茶自由詩1113/3/14 16:24
県道素寒ピオーネ平瀬たかのり自由詩7*13/3/14 16:12
寂しいものたち梅昆布茶自由詩813/3/14 15:42
あなたにつけられた寝癖凍湖自由詩413/3/14 15:15

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加筆訂正:
二千十三年三月十一日に/夏美かをる[13/3/15 8:33]
最終連若干変更しました
5.14sec.