春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います
秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ...
今年は見に行けなかった
私はひたすら
見知らぬ誰かの食事を運んでいた
この国のすべての土地の
花弁が地面に落ちるまで
ハコの中の
真面目の象徴は
この花の知らせを読む
この国の ...
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ...
先生の眼じっと見つめても理解できない物理数学
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉
もうちょっと感謝されると思っていた
加湿器の水が切れた三十八度五分
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き
卯月曇バナナの色の歯磨き粉
一
雨粒に君を閉じ込めて
空にぶら下げておく
いつでも好きな時に
見えない糸を
風の鋏で切って
僕の前で
パチンと弾けて
ほしいから
二 ...
僕は要約されたさまざまものを
毎日のように読む
どこかの他人の人生のエピソードや
海外の生き別れた子供達のエピソード
政治家のインチキとかその正しさについて ...
マーケットで二個入りケーキがセール
さらにそこから五十円引き
たぶん賞味期限のせいだろう
とレジに持って行くために手に取ってみた
あまりの軽さに食欲はどこかへ
売り場に戻してこれは、と考 ...
一つの言葉を想いつづける
その言葉は今も昔も変わらぬ凡庸な言葉であるけれど
日々想いつづけることによって
その言葉は私の中でいろいろな形や色をなして
広がりまたは消えてなくなり ...
自分の子どもはかわいい
だからといって
いつだって
立派で正しいわけじゃない
わたしの子どもがもし結婚して
孫が生まれたら
産んでくれた
お嫁さんを大事にしよう
同じ同性と ...
家のともしび
明々と
営み知らす
陽も落ちて
杖も悲しや
コツコツと
骨の芯まで
響くのは
路傍の菫
葉は蒼く
...
薫風に背中押された迷い人
雨蛙気が短くて飛び回る
短夜に潜む魔物と目が合った
夜と緑
貼られた鉱
落ちる音の色
水紋の径
冬の浅瀬
息はこぶ息
訪れぬ雨を
聴いている径
痛みと灯の間
何かがさえぎり
骨のない傘
影はひろがる ...
俺はおまえの
慰みもの
どんなとこでも
舐めてやる
イヌと言うなら
言ってくれ
ワンワン鳴いて
ケツ振るぜ
人間イヌ
人間イヌ
バターを塗って
待っていろ
...
ホットミルクと、
現実はよく似ていると
誰かが言っていた
十秒の間に、
差異はないと思っていたけれど
確実に膜を張っていて
ぬるま湯の妄想と
冷たい空気の間 ...
休日、タイ料理をたべて、よく晴れていたのでちいさなピクニックをした。コーヒーショップで買った飲みものとパウンド・ケーキ。さいきんできた、わたしのあたらしい友人は胸に青い薔薇を咲かせている。
公園 ...
僕は隣人部の部員
立派に友達がいないんだ
一緒にお茶したり指相撲大会や野球拳や花札などを
誰とも楽しめないんだいっそのこと親兄弟も縁を切って生きようか
残念系の人間としては情けない良果である
...
雨の日をえらんで走ってきた
すこしでも跡がつくように
それでも
あなたが
まばたきをするだけで
世界はすっかり乾いてしまう
赤ちゃんの髪の毛のように頼りなく
やわらかい抱擁に
「あい」というなまえをつけてみるこころみ。
おずおずとしたやさしい腕の持ち主を、見上げる。
いちねんまえの初夏の木陰で、透明な涙が光って ...
よいしょ ほら これで見えるだろ
うん お馬さんいっぱい歩いてるね ねえお父さん
何だい
あのお馬さんピカピカできれいだね
どのお馬だい
ほら あの4番のお馬
ああ あれはト ...
シロツメクサが、あちらこちらで群れている
時折たんぽぽの黄色い花びらが見え隠れして
まるで、簡単すぎる間違い探し
花冠を作れないのはわたしだけ
細長い葉っぱを千切ったり
ありの行列を ...
君の白い指が好き手紙を書いたり電話をかけたり
ときどきみみたぶを摘まむ癖のある君の指が好き
苛立って乱暴に鍵盤を叩いたり上手に包丁を操ったり
水道の蛇口をひねる君の指が好き
ず ...
後戻りはよく情けないとか
卑怯者のすることだとか
軽蔑の言葉すら浴びせられ
強い口調で諭されることも
卑怯だとまで言われることがあるけれど
そう言うひとたちにぼくは問いたい
高く跳躍す ...
思わせぶりに哀しみを首から下げて同情を拾い集める卑しい心根
人の好意に素直に応えられずにそっぽを向いている臍曲がり
拗ねて見せれば彼女の気が引けると思っている浅はかさ
自分を顧みずに周りや環境の ...
こんなにちかく
腕が800メートルくらい伸びれば
額に手をおいてあげられる
首が800メートルくらい伸びれば
おつむであなたに甘えられる
300キロは無理だけど
8 ...
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
便り
salco
自由詩
29*
13/5/16 23:14
春の象徴
群青ジャム
自由詩
1
13/5/16 22:26
紙魚
たもつ
自由詩
10
13/5/16 22:03
先生の眼じっと見つめても理解できない物理数学
北大路京介
短歌
1
13/5/16 22:01
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉
〃
短歌
2
13/5/16 22:00
もうちょっと感謝されると思っていた
〃
自由詩
2
13/5/16 21:59
加湿器の水が切れた三十八度五分
〃
自由詩
0
13/5/16 21:58
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き
〃
自由詩
1
13/5/16 21:58
卯月曇バナナの色の歯磨き粉
〃
俳句
0
13/5/16 21:57
雨粒カプセル
まーつん
自由詩
7*
13/5/16 21:47
要約
yamada...
自由詩
5
13/5/16 21:44
そしてケーキにも罪はない
もっぷ
自由詩
4
13/5/16 21:28
一つの言葉
灰泥軽茶
自由詩
3*
13/5/16 21:11
盲目
はなもとあお
自由詩
3*
13/5/16 20:49
いまごろに
ドクダミ五十...
自由詩
2
13/5/16 20:42
薫風
夏川ゆう
俳句
1
13/5/16 20:03
かたち またたき
木立 悟
自由詩
2
13/5/16 19:39
人間イヌ
花形新次
自由詩
0*
13/5/16 19:24
膜の境界線
秋助
自由詩
1
13/5/16 18:41
薔薇のこと2
はるな
散文(批評...
2
13/5/16 17:59
アップルパイを捜して
梅昆布茶
自由詩
6
13/5/16 17:51
雨の日
はるな
自由詩
4
13/5/16 17:36
はじまりはいつも、はじまりすぎている。
凍湖
自由詩
5*
13/5/16 17:03
一九九三年十二月二十六日午後 中山競馬場パドックにて
平瀬たかのり
自由詩
7*
13/5/16 15:55
昭和ノート
あ。
自由詩
4
13/5/16 15:14
指
梅昆布茶
自由詩
6
13/5/16 14:34
反論
HAL
自由詩
4*
13/5/16 14:10
嫌な奴
梅昆布茶
自由詩
9*
13/5/16 14:05
こんなにちかく
吉岡ペペロ
自由詩
6
13/5/16 12:55
美味しいね
るるりら
自由詩
19*
13/5/16 9:16
2613
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2615
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2623
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2627
2628
2629
2630
2631
2632
2633
2634
2635
2636
2637
2638
2639
2640
2641
2642
2643
2644
2645
2646
2647
2648
2649
2650
2651
2652
2653
4.18sec.