花びらの縁に
ほのかに薄紅を帯びた
白い野茨で
五月の少年の情景を縁取る
スフィンクスのように座る 両手で胸に秘密を暖める

手っ手ないない

そのポーズは誰でもする 人と思っている飼い猫だろうが 
自由を選択した逞しい野良子だろうが

手っ手ないない

...
ひとはね
かんたんにじさつできないこころとからだをもって
うまれてきているもんなんだよ

いませんろにとびこもうとするきみ
いまだんがいのしたのうみにおちようとするきみ
いまこうそうびるか ...
朝の日差し

五月のみどり

住宅街の影に

風の通る道


爽やかが腕をなでる

いっしょに歩きたくて

きみを待っている僕


朝の日差し

五月のみどり

住宅街の影に

風の通る道
小さな
ぼくなら
海の近くから
人ごみにでては 浮かれた音楽を聴いたり
アメリカ映画ばかり



 まるで
 大人の挨拶のようにきみが呼ぶから
 ぼくはきたけれど
 いつにない星 ...
町境のしじまの軒先で
酒盛りをやっているというので
おともなく
どんなもんじゃといってみると
みな斬られて死んでいた

付近の田んぼから蛙の声がする
ひとばんじゅう
ただししじ ...
細い腕を抱え込んで
そのような乱暴な言葉は
どこで覚えたというのですか
おとこが
手取り足取り教えたというのですか
抵抗はしない
そのあたりだけ
華奢な格好をもちいる

わたしの思う ...
大好きなあの曲のように
道(メロディ)は
穏やかではなかったけど

よく食べている
お気に入りのケーキのように
甘くはなかったけれど

見えていたはずの
星(えいえん) はいつの間に ...
 そんな力を”誰も”持っちゃいない

 だから、一人から、一匹から、一輪から

 俺かい? そうしてもらっているよ

 恥も外聞も俺には無いよ

 そもそも無い者だった

 有 ...
  伸びすぎた爪を切った
  雨が吹いて桜の花びらは散った
  たくさんの緑たちを巻きつけて春が夏に変わる
  男の子がカナシミを知ってくみたく
  女の子がタイクツを知ってくみたく
...
黒い狼が走り回る正午過ぎ
風の止まったハイウェイの上
僕らは透明な車に乗ってザッきそうな空を眺めてた
老人の皺だらけの瞳に刻まれる躍動
視界の隅で色彩が蠢いてる
隣に座った君の着てるカーディ ...
春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います

秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ...
今年は見に行けなかった
私はひたすら
見知らぬ誰かの食事を運んでいた

この国のすべての土地の
花弁が地面に落ちるまで
ハコの中の
真面目の象徴は
この花の知らせを読む

この国の ...
 
 
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ...
先生の眼じっと見つめても理解できない物理数学 留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉 もうちょっと感謝されると思っていた 加湿器の水が切れた三十八度五分 帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き 卯月曇バナナの色の歯磨き粉  一


 雨粒に君を閉じ込めて 
 空にぶら下げておく

 いつでも好きな時に
 見えない糸を
 風の鋏で切って

 僕の前で
 パチンと弾けて
 ほしいから


 二 ...
    


僕は要約されたさまざまものを

毎日のように読む

どこかの他人の人生のエピソードや

海外の生き別れた子供達のエピソード

政治家のインチキとかその正しさについて ...
マーケットで二個入りケーキがセール
さらにそこから五十円引き
たぶん賞味期限のせいだろう
とレジに持って行くために手に取ってみた

あまりの軽さに食欲はどこかへ
売り場に戻してこれは、と考 ...
一つの言葉を想いつづける

その言葉は今も昔も変わらぬ凡庸な言葉であるけれど

日々想いつづけることによって

その言葉は私の中でいろいろな形や色をなして

広がりまたは消えてなくなり ...
自分の子どもはかわいい
だからといって
いつだって
立派で正しいわけじゃない

わたしの子どもがもし結婚して
孫が生まれたら
産んでくれた
お嫁さんを大事にしよう


同じ同性と ...
 
 家のともしび

 明々と

 営み知らす

 陽も落ちて

 杖も悲しや

 コツコツと

 骨の芯まで

 響くのは


 路傍の菫

 葉は蒼く

...
薫風に背中押された迷い人

雨蛙気が短くて飛び回る

短夜に潜む魔物と目が合った
夜と緑
貼られた鉱
落ちる音の色
水紋の径


冬の浅瀬
息はこぶ息
訪れぬ雨を
聴いている径


痛みと灯の間
何かがさえぎり
骨のない傘
影はひろがる ...
俺はおまえの
慰みもの
どんなとこでも
舐めてやる
イヌと言うなら
言ってくれ
ワンワン鳴いて
ケツ振るぜ

人間イヌ
人間イヌ

バターを塗って
待っていろ

...
ホットミルクと、
現実はよく似ていると

誰かが言っていた

十秒の間に、
差異はないと思っていたけれど

確実に膜を張っていて

ぬるま湯の妄想と
冷たい空気の間 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
水彩小曲塔野夏子自由詩2*13/5/17 12:36
手っ手ないない朝焼彩茜色自由詩913/5/17 11:51
こころとからだHAL自由詩4*13/5/17 11:39
五月のみどり吉岡ペペロ携帯写真+...013/5/17 10:05
砂の好きな海乾 加津也自由詩16*13/5/17 1:47
午前二時に牛歩mizu K自由詩5*13/5/17 1:23
我慢、声りこ自由詩113/5/17 0:38
好きなものムウ自由詩013/5/17 0:03
世界は変えられないけれどドクダミ五十...自由詩113/5/16 23:29
ヴィーナス草野春心自由詩213/5/16 23:25
ハイウェイボトルシップ自由詩113/5/16 23:16
便りsalco自由詩29*13/5/16 23:14
春の象徴群青ジャム自由詩113/5/16 22:26
紙魚たもつ自由詩1013/5/16 22:03
先生の眼じっと見つめても理解できない物理数学北大路京介短歌113/5/16 22:01
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉短歌213/5/16 22:00
もうちょっと感謝されると思っていた自由詩213/5/16 21:59
加湿器の水が切れた三十八度五分自由詩013/5/16 21:58
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き自由詩113/5/16 21:58
卯月曇バナナの色の歯磨き粉俳句013/5/16 21:57
雨粒カプセルまーつん自由詩7*13/5/16 21:47
要約yamada...自由詩513/5/16 21:44
そしてケーキにも罪はないもっぷ自由詩413/5/16 21:28
一つの言葉灰泥軽茶自由詩3*13/5/16 21:11
盲目はなもとあお自由詩3*13/5/16 20:49
いまごろにドクダミ五十...自由詩213/5/16 20:42
薫風夏川ゆう俳句113/5/16 20:03
かたち またたき木立 悟自由詩213/5/16 19:39
人間イヌ花形新次自由詩0*13/5/16 19:24
膜の境界線秋助自由詩113/5/16 18:41

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