触れてほしくなくて
触れてほしい
貴女の温かなその手を
強くなんかないんだ
弱くて脆いんだよ
でも馬鹿だから
辛くとも苦しくとも
背中を見せたがるのだ
誰も見ることなんて無い ...
真夏の青空を
吸い込む
くちびるから
生まれる蝶の
羽根の色は
南太平洋の耀く
海の色よりは
ずっと淡く
抜けるような天空の
青空の色に近い
在りし日の情熱からは
傍らで誰か ...
デモンストレーション用のワゴンカーを運転していた後輩から、切羽詰った感じで電話がかかって来た。
「先輩、この車、どこに止めたら良いんですか。」
他の仕事をしていたので、メンドクサいったらありゃしな ...
まつ毛に神経を注ぐ それが まなざしを深く見つめることの出来る
光線の反射を逃がす 導かれるに値する景色を見つめさせてくれる
見たいものだけ 見させてくれ
異性に恋する焦がれの痛みを 和らげ ...
羊をたくさんたくさん数えたさ 本も一部屋分読んだ 煙草も辺りが煙る程吸ったさ
だけど今夜は眠れない 君の夢ばっか見るんだもの とても切ない夢さ
地球が凍結する本やメンタリズムの本を君は喜ぶ 人 ...
共産主義における
マルクスのように
日本の保守と呼ばれる人たちの
教科書といえる存在が
福沢諭吉なのではなかろうか
福沢諭吉は
頭で人を動かす人を
えらい人であるとし
そういう人に ...
悪口言うのは嫌い
でも他人の欠点ばかり目に付く
言いたくない言葉が
ふいに溢れる
それは言いたいのと一緒
自分には甘い
心に決めたはずなのに破る
時と場合と人でなんて
言い訳ばかり ...
プレゼントの花束には毒が入っていました
「いいかい。これはバラという樹の生殖器だ。植物の涙ぐましい進化の歴史さ」
彼の長い舌はまるで昆虫の吻のようでもありました
「いひひひ」
プレゼントの ...
男と女が深夜の商店街を歩く
沈黙を補うのは二人の足音
シャッターが風で
がたがた揺れている
二人はこれからのこと
もう既に知っている
なあ、今から自宅で心中でもしようか
相手が俺でも ...
柿ピを
手のひらにザーッとあけて
口の中に流し込む
人のいろんなものの結晶
一つもこぼれないように
指先をすぼめて
柿の種もピーナツも
ひとつづつままない
そんな余裕はない
後悔 ...
明日も会いたい なんて思えなかった
そろそろ許して 僕を
放してよ
そこらじゅうにころがるマテリア
拾いもしないで
踏みつけて ぱりん
踏みつけて かしゃん
ああ 混ざり ...
大根をおろす瞳に明日がある
紫の下着で土下座青簾
信号を待つための影小暑かな
お肌が容赦なく曲がろうとする
ひまわりが冷たく聞く鐘の音が淋しい
レーダー照射してやろうか
○活動内容
・部員同士が (イ)他の部員の詩 (ロ)自分の詩 (ハ)著作権の切れた詩人の詩 (ニ)著作権は切れていないが、きちんと発表の許可を得た詩人の詩 を朗読しあって、mp3ファイルにてアップロ ...
真夜中に石畳の狭い路地を歩く。
すべての家々の窓は閉め切られ、孤独のうちに
私は己の半身と夜を語る。
時の歩みはいまだ遅い。
真夜中に浸る欲望を持つ者の頭はたえず動いている。
昼間の ...
彼は幻なので
だれに気付かれることもなく
子ども料金で改札をくぐれる
彼は幻なので
人目を気にすることもなく
パンツ一丁で町角を歩ける
彼は幻なので
特に悪びれることもなく
...
髪の長い 古き艶を残した黒髪のお前
その素肌を包み しなやかな 黒髪もくびれる
男には 備えられない 弾力に水が弾く 潤い
控えめな 鈴蘭の香り
女という生き物の魔の魅力に跪く 甲にあ ...
わたしの一番
甘酸っぱいところだったら
ハートなんて
答えちゃったりなんか
しちゃたりして
(広川太一朗 談)
だけど
ただ酸っぱいところ
というと
確認できるところは
大体酸っ ...
もしオマエが日に何度も愚痴る仕事に就いているなら直ぐに辞めてしまえ
それは仕事ではない
不毛な世界での隷属に過ぎない
もしオマエが面白いことがないかと誰かに尋ねたり、探したりして ...
甘いノイズ
わたしのこわい欲望
あぶりだされる
自己不確定性
あやふやで像を結ばない
女性としてあるべき姿
よくわからないけど
冷やかしじゃなく
つまり
それって、愛なの ...
いつのころからか
ある
風光
わたくしも 人間であった
そう
そうであった
鬼灯に 映る
あの東北の地震の時
僕はテレビを見ていた
みるみる海岸線が無くなって
黒い塊が街を飲み込んで行くのを
僕はテレビで見ていた
たくさんの人が酸欠の魚みたいに
ぎっしりと港に浮いているのを ...
部屋
重い空気圧に押し潰されそうな脳味噌の、裏側に映ずるものは裏返された部屋の壁、その壁は打ちっ放しのコンクリートのざらついた表面が鮮やかな緑で、窓はない。亀裂もない。虫の入り込む余地のない密室 ...
妊娠が発覚してから
私は毎日キャベツばかり食べている
サクサクサク、とリズムよくキャベツを切っていると
必ず亡くなった祖母を思い出した
統合失調症を患っていた祖母は
財布から母が金を盗んだと ...
鳴き始めたセミたちが
鳴きながら静かに狂っていくので
今日も一面のボタンの掛け違え
木々の内部に噴き上がるものが
上端で崩壊しては一秒一秒をつまずかせる
季節につけられた華やかな汚名
...
私はひどく内面的な生活を送っている
内側にあるものは外側にあり
外側にあるものは内側にある
世界は統一された鏡のよう
今日も青空が光っている
それだけをたよりに生きる
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
僕は馬鹿だから
ムウ
自由詩
3
13/7/9 20:20
蝶はくちびるから生まれる
りゅうのあく...
自由詩
11*
13/7/9 19:15
後輩を見捨てた俺
和田カマリ
自由詩
1*
13/7/9 18:08
下克上の恋
朝焼彩茜色
自由詩
4
13/7/9 17:50
今夜は眠れない
梅昆布茶
自由詩
10
13/7/9 14:58
左右の奇妙な類似点(改訂版)
眠り羊
自由詩
0
13/7/9 12:28
だめだめ人間
eris
自由詩
0
13/7/9 11:41
たのしい生物
yuez
自由詩
1
13/7/9 11:29
なあ、今から心中でもしようか
北橋勇輝
自由詩
0
13/7/9 11:01
柿ピ
蒼木りん
自由詩
1
13/7/9 10:32
忘れなさい と笑うくらいなら
瑠音
自由詩
0
13/7/9 7:31
大根をおろす瞳に明日がある
北大路京介
俳句
1*
13/7/9 6:11
紫の下着で土下座青簾
〃
俳句
0
13/7/9 6:10
信号を待つための影小暑かな
〃
俳句
3
13/7/9 6:10
お肌が容赦なく曲がろうとする
〃
自由詩
3*
13/7/9 6:09
ひまわりが冷たく聞く鐘の音が淋しい
〃
自由詩
4
13/7/9 6:09
レーダー照射してやろうか
〃
自由詩
3*
13/7/9 6:09
■現代詩フォーラム朗読部■
会議室
13/7/9 0:24
真夜中の放浪
ヒヤシンス
自由詩
13*
13/7/8 23:58
幻獣
青井
自由詩
3
13/7/8 22:42
惚れている
朝焼彩茜色
自由詩
6
13/7/8 22:02
わたしの一番酸っぱいところ
花形新次
自由詩
1
13/7/8 21:26
箴言
蒲生万寿
自由詩
1*
13/7/8 21:14
甘いノイズ
はなもとあお
自由詩
2
13/7/8 19:04
鬼灯 ( ほおずき )
こしごえ
自由詩
2*
13/7/8 18:31
悲しくてあさましい心
和田カマリ
自由詩
1*
13/7/8 18:04
空気圧3頁目
……とある蛙
自由詩
5*
13/7/8 17:18
キャベツ
一縷
自由詩
4
13/7/8 16:17
夏
葉leaf
自由詩
1
13/7/8 16:05
人間的、あまりに人間的
渡辺亘
自由詩
1
13/7/8 15:58
2609
2610
2611
2612
2613
2614
2615
2616
2617
2618
2619
2620
2621
2622
2623
2624
2625
2626
2627
2628
2629
2630
2631
2632
2633
2634
2635
2636
2637
2638
2639
2640
2641
2642
2643
2644
2645
2646
2647
2648
2649
加筆訂正:
Restaurant Saint Malo
/
りゅうのあくび
[13/7/9 17:06]
メインストーリーとサブストーリーの編集
笹の葉うだる
/
石田とわ
[13/7/9 1:50]
6,7行目修正
7.85sec.