がんばれなくなったひとを

ぼくは見つめながら聞いていた

それは裏切りなんだろう

そんな言い方はよしてくれ

なみだが風に吹いている

ここではないどこかにあるのか

灰色 ...
ある人だったと思う  土を掘っていると  カチン


石が出てきて そこには おはようございます と 彫られていた



大変珍しいものだと 発表された




これを見るため ...
(青年期)
にびいろの空にぶら下がっていた
的をはずれた青い春の無駄矢が
(中年期)
秒針がブツブツしわぶいていた
赤い夏の夢を償却できた気楽さで
(高年期)
白い秋の月が窓を覗きこんで ...
黒くて丸い
何らかの卵と思われるものが
栃木県内の小学校で出された
給食のパンに
大量に入っていたことが分かり
問題となっている

県内のグルメ評論家に確認したところ
この卵はチョウザ ...
くるくると 空を回る 姿は
地上から 見据えれば 
仲良く くっついているようにも 思えますが 

実際は 空間に 
それぞれ 浮いている 存在。 

その 不思議


クラクラと ...
愛はカナリア
憎しみは高く
僕はフクロウになりたかったネズミ

掴まり立を始めた願望の宿主

目に映る全てを食べて
すくすくと成長を続けている










...
カラカラと

秋の終わりの晴れた空
地に帰る落ち葉たちが
燃える 燃える

その存在を燃やしながら
この命を暖める

ああ、いつかはこの命も
燃え尽きる

その時にもどうか
...
国家試験を受けられなくて
例えば人生の終焉などについて
小部屋の中の哲学を啜っていた私に
先生は声をかけてくれた
人生は終わった
人生とそれに接続する世界は終わった
終わったは ...
母の手作りする洋服は
大体において
あらかじめ寸法が大きかった
未来が足されていたから
子どもはすぐ大きくなっちゃうからって
それは言い訳というより
有無を言わせない印籠のように掲げられた ...
※中途半端に疲れた自分

ぶらりぶらぶら壊れた道で
その先にある幸せという嘘

空は全く灰色で
お日さまかんかん晴天で
雨も降らずに灰色で
光線だけが照り注ぐ

先も急がずぶら ...
クラミジア先輩が
自慢のイチモツから
ギュギュギュッと
膿を絞り取った毒タオルを
さりげなく更衣室に置いていた
自分のタオルを忘れた俺は
シャワーの後そいつで
あわてて顔を拭いちゃった
...
タラレバがやって来るときは憂鬱だ
タラレバには輝く空がない
これを言うとみんなに叱られるから
タラレバはいつもひっそりと隠れている

タラレバは食い物じゃない
タラレバは歩くのが遅 ...
そびえ立つ大病院や天高し 天罰の当たらぬ人や天高し 一献に愛が多い 一条の光を二条にする 人が集まって満開の桜 夢の中白い兎を追いかけて落ちて行きたい私はアリス

生卵よりゆで卵大好きよハンプティ・ダンプティ覚悟はできて

縁側で寝そべるおまえはチェシャー猫?のらりくらりと私をかわす

おかわりはい ...
深い森の真っ暗闇に

一人の男が佇んでいる

男の視線は何処かをさ迷い

落ち着きの無い様子だった

なんにもなんにもまったくない

ないないことすらないような
...
街灯もない夜の海でいまさら月が明るい事に気づいた


霞む夜バイクに乗ってただ泳ぐ息継ぎ代わり歌を歌って


一人きりなんてほんとに当たり前凍える指はそのままでいい


クズで ...
罵倒されても声は出さない
心が 悲鳴をあげても

代わりに 歌をうたおう
穏やかな水面が荒れないように

波音が空と海との境界を溶かす
自分にナイフの切っ先を向けて
毎夜、月明かりの下 ...
三本足の猫は
とてもはやく走るので
だれにも見られたことがない

知らないふりをしないで
外ばかりみないで
わたしがわたしになるまえに
鉢植えは育ってしまうし

なにかのふりをし ...
はじまりのない迷路に居て終わらせる術はいくつも持って立ってる

これいじょう失えるなら幸いだ まぶたにこぼれる星さえも今

きりもなく、おそろしいのは 何ひとつおそろしいとは思えないこと
...
きっと今
歩くことが できるのだろう
たった今来た 電車は 乗るはずだった 電車だった
何度も人の横顔を乗り継いではやってきた


この街から出て行くこと
無理のない 女に走っていれ ...
宇宙から
星がふってきました
言葉
でした

広大な大地に
ぽつん、
とふってきました

やがて芽をだし
おおきな
おおきな
わたしに成りました

雨がふり
風がふき ...
  雲が赤く染まる
  町はうずくまっている
  少し怪我をしているみたいに
  どこかで華やかなパーティーが開かれている
  緩められるネクタイ
  グラスの触合う他人行儀な音
...
ふたりしてつくっていたのは絵ではなくかたちでもなく額縁だった 鈍痛をめくりあげると赤蜻蛉 あしたはどこか遠くへ行こう        
       きみは黙って手をさしのべた
       わたしは黙って寝巻きをおとす
       まっくらな部屋のなか
       きみの頬がまたそげていた
       ...
  ハンカチに指で書いた
  とうめいなそのポエムは
  日なたと影のにおいがする
  歯をみせてわらってよ
  はにかんだきみの口元が
  不思議にうごくのも好きだけど
  高い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ここではないどこかに吉岡ペペロ自由詩213/10/2 22:54
彫り出しもののこと八男(はちお...自由詩213/10/2 21:38
時の端っこ(米寿を迎えて)信天翁自由詩413/10/2 21:06
給食に入っていた花形新次自由詩313/10/2 19:10
空中ブランコ藤鈴呼自由詩1*13/10/2 19:02
問う徘徊メガネ自由詩213/10/2 18:35
消えゆく落ち葉から昇る願いぬーん自由詩313/10/2 17:46
先生葉leaf自由詩613/10/2 16:05
ぶかぶか【詩サークル「群青」九月のお題「音」から】そらの珊瑚自由詩22*13/10/2 13:57
途〜パートいくつか忘れました……とある蛙自由詩11*13/10/2 12:36
クラミジア先輩和田カマリ自由詩1*13/10/2 11:33
タラレバアラガイs自由詩12+*13/10/2 11:33
そびえ立つ大病院や天高し北大路京介俳句713/10/2 10:52
天罰の当たらぬ人や天高し俳句213/10/2 10:52
一献に愛が多い自由詩013/10/2 10:51
一条の光を二条にする自由詩413/10/2 10:51
人が集まって満開の桜自由詩213/10/2 10:51
アリスの夢未有花短歌11*13/10/2 9:09
「wrong memory」雨の音自由詩113/10/2 6:17
ショートソング 1短歌413/10/2 6:13
人魚中村葵自由詩413/10/2 6:04
三本足の猫はるな自由詩413/10/2 0:49
きりもなく短歌113/10/2 0:44
ホームの隅で番田 自由詩213/10/2 0:40
わたしニワコ自由詩3*13/10/2 0:36
パーティー草野春心自由詩313/10/2 0:36
額縁はるな短歌313/10/2 0:31
とんぼ短歌013/10/2 0:26
雨音の聴こえない夜に石田とわ自由詩11*13/10/2 0:16
はにかみ草野春心自由詩713/10/2 0:06

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加筆訂正:
雨音の聴こえない夜に/石田とわ[13/10/2 0:56]
ラスト修正
3.76sec.