老人が籾殻を焼いている
見えそうで見えない光のような匂いだ
空は青く、少しあどけない
わたしという言葉はもう
ここには似合わない
赤茶けた四角い煉 ...
丘を越え 町を走り
海原にて待つ かの人の元へ
駆けてゆく 駆けてゆく
後ろを振り返る事も無く 澱む間もなく
陽が差すあの海岸の
かの海岸の かの人の元へ
涙、未だ止まらずに
思い出が溢 ...
そのひとは俯くことをせず
まっすぐに前をみていた
履いているジーンズはうす汚れ
家路をいそぐ人々が乗る電車の中
ぽっかりとあいた空間
...
食べ終えたからだには
波のあと
後ろ手に作曲したふたりは朝を拒んで
花は咲かない 実もならない
良い香りがするわけでもない
冬がくれば死んでしまう草みたいに
あるかなしかの根をから ...
雨や風にさらされて
月日が過ぎて
崩れては消えてゆく
光と影の浮き沈みで私に語りかけ
三味線を鳴らし唄うのは石の像
笑っているのか
哀しんでいるのか
なんだろう
くすくすとささ ...
残酷な怠惰の中、識別出来ない羅列が羽虫の様に群がっては這い回り、必要の無い軌跡ばかりが脳髄に刻まれていく、高速回転の無意味、転送されていく空虚…根の緩んだ奥歯の揺らめきは危うくなった自己の ...
秋のほんの少し気取った風に公園のコスモスが淡く揺れる。
黄昏時に語らう恋人たちは私にささやかな幸せを運んでくれる。
感情の昂りを抑えるために訪れたこの公園の静けさはちょうど良い。
私の嗅覚は ...
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
ポケットに手を突っ込んで
汚れた靴で旅に出る
マンネリ化した毎日を
変化球でどうにか凌ぎ
水でうすめた番組を
膝をかかえて受け入れて
...
人生ってね
曲がり角がいくつあるのかな
いつも
間違えている気がするけれど
曲がった方が私の道になる
今日も分岐点
知らないうちに選んでる
普通のさようならをして
二度とあ ...
その身や
その心が
痛みを覚えるごとに
キミよ
優しき人と成れ
なんかうまく行かないなあと
あがき続けるぐらいがちょうどいいよ
アンバランスな一歩がバランスを取り戻そうとして
俺たちはまいにち歩いて行くんだから
コストダウンというと倹約 ...
夢だとすればそれはとてつもなく残酷で
現実だとすればそれはとてつもなく突然で
求めていたはずなのに
焦がれていたはずなのに
近づけそうになると怖くて震えが止まらない
手を伸ばすと ...
おれの明日は
今日ではないか、と
もちろん分かってはいるのだけれど
今日が
それはおかしいではないか、と
異論をはさむので
悩んでしまうのだ
今日が
おれのどこに異論をはさむのか
...
四つん這いになったきみが
自分の両手で尻を左右に開き
僕にすべてを見せたとき
きみの肛門が
僕に向かって
心がひんやりと悲しいって
つぶいた気がしたんだ
肛門は、きみの肛門は
見ら ...
言葉は釣針
この胸の泉から
秘めた思いを、釣り上げる
言葉は銃弾
憎しみを込めて撃ち
いつか、その報いを受ける
言葉はスパンコール
貧しい心を飾りたて
目抜き ...
すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画
こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ
でも自分のなが ...
猫とは煮込み続けた ライオンのことである
言霊とは チョコレートの 破片の中の 0.0000001である
名言作りにはげんでいた久兵衛さん
畑を耕しながら なにやら ...
帽子をかぶって座禅していると
子供の頃 電車に乗っていたことを思い出す
ガタン ゴトン と
その音が
手に握っていた トマトジュースに突き刺さり
その味を いっ ...
ゆうぐれどきに
しらない風景にであう
いちにちの終わりとか
あしたの始まりとか
そういうことばでは言い表せないような
じかんのこどく
わたしはちらと時計を確認し
じかんという概念 ...
潮の匂いに
咽返るように
薄っすらと目を開ける
密閉されていると言うのに
滲み出して
すぐに染まる
手を伸ばして
助手席の地図を
掴もうとした時に
ダッシュボードから
エアコン ...
成田君が行ったら似合いそうだから行ってみなよ
と すすめた 作品展
本人がおもしろいと思うかどうかは別として
似合っていればいい
いつからか 似合うということが お ...
ベランダの端に
長いこと積まれた
植木鉢の底
一対の鍵
名前も知らない
美しいふたり
命日に生まれた
どこにも行かない
面影をさがす
さよならを歌う
秋の陽射し
ゆっ ...
本当は いえ ほんとうに
どこまでも 続きそうな
そんな 関係性を 想像し
笑みが こぼれた
せっかくですから
全てを 上手に つないでくれる
虹の出番も 待ちたい ところ
...
夏が甘い言葉でさそう
からみつく夏の手が情熱的に
かの女のからだを愛撫して
いちまい一枚服をぬがす
かの女は身もこころもすっかり魅せられ
とろけたバターのようにあらわな白いからだを
朝、ベ ...
大きな光を抱えていた
真っ白に強く光ったかと思うと
赤や青や紫にもなって光った
強烈なコントラストだ
幻のような夢のような光だ
間違いなく ここにずっといたら
涙が出てしまう
明日のこと ...
それ以上は もう
あなたのおしごとではありません
ペパーミント
そうですね いまのわたしには
あの深みどり色の 喉を辛く焼く液体が
このうえなく大切なだけですから ...
くだものまるごとのみこんだ
ひとくちめで水がうまれて
ふたくちめに街がうまれた
もうひとくちはいらない
だれかの世界にこぼれ落ち
やわらかい素足に踏みつぶされて
かたちを失って色は破裂 ...
...
それは声にだした途端
ひび割れ砕け散る
鎖のようにつなぐもの
絡まる蔦のように
知らずに互いを
縛 ...
君の前ではアイスクリーム熱い視線にとろけちゃう
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
籾殻
草野春心
自由詩
8
13/9/30 0:12
永久という陳腐な言葉が
岸かの子
自由詩
2*
13/9/30 0:01
辿りつくまで
石田とわ
自由詩
16*
13/9/29 23:49
波のあと
はるな
自由詩
4
13/9/29 23:42
やわらかな五百羅漢
灰泥軽茶
自由詩
13*
13/9/29 23:30
赤黒い血飛沫のバラッド
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
13/9/29 23:03
癒着から生へ向かう
ヒヤシンス
自由詩
7*
13/9/29 22:30
ハンドポケット
八布
自由詩
3
13/9/29 22:24
夜の交差点
朧月
自由詩
5
13/9/29 22:18
息子へ
hiroto...
自由詩
5*
13/9/29 21:52
俺たちは歩いて行く
吉岡ペペロ
自由詩
2
13/9/29 21:52
輝き
ロドリゲス
自由詩
2
13/9/29 20:59
かもしれない
草野大悟2
自由詩
2*
13/9/29 20:44
Kohmon
花形新次
自由詩
1
13/9/29 20:24
言葉にまみれて
まーつん
自由詩
8*
13/9/29 19:38
凪
梅昆布茶
自由詩
25*
13/9/29 17:33
無名なる日々
八男(はちお...
自由詩
5
13/9/29 16:17
罪
〃
自由詩
3
13/9/29 15:55
じかんのこどく
かんな
自由詩
8*
13/9/29 14:41
砂情
ねなぎ
自由詩
2
13/9/29 12:35
なんだろ
八男(はちお...
自由詩
2
13/9/29 10:16
away
mizuno...
自由詩
7
13/9/29 10:12
虹の出番
藤鈴呼
自由詩
3*
13/9/29 9:43
夏に恋する乙女
寅午
自由詩
2
13/9/29 7:59
スポットライト
栗山透
自由詩
3
13/9/29 5:54
シングス
芦沢 恵
自由詩
20*
13/9/29 3:17
ピオーネ
かいぶつ
自由詩
13
13/9/29 2:05
チューする機能がまだ付いてて良かった
TAT
自由詩
1
13/9/29 1:52
ふたり
石田とわ
自由詩
13*
13/9/29 1:45
君の前ではアイスクリーム熱い視線にとろけちゃう【都々逸】
北大路京介
伝統定型各...
2
13/9/29 1:38
2449
2450
2451
2452
2453
2454
2455
2456
2457
2458
2459
2460
2461
2462
2463
2464
2465
2466
2467
2468
2469
2470
2471
2472
2473
2474
2475
2476
2477
2478
2479
2480
2481
2482
2483
2484
2485
2486
2487
2488
2489
加筆訂正:
波の下の月
/
まーつん
[13/9/29 16:58]
読みにくかったので、あちこち手を入れました。
確執
/
ただのみきや
[13/9/29 5:45]
誤字訂正しました
4.08sec.