レイラ、振り向いてくれ
朝の光のなかで鳥達は飛び交ってる

待てど暮らせどやってこない福音を捨てて
死が迎えにくる前にこっちへ来いよ
レイラ、振り向いて
最高の晩餐と最高の時間を
お前の ...
駅に着くと電車が止まっている
なぜだろう
風が強いからだろう
僕は 暇をもてあまして 駅前をうろついた
やや疲れた顔の人たちと向かい合う
飽きた目をしながら見るフィレオフィッシュの掲げら ...
強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている

蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています

貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる

風見鶏  ...
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
...
ピーテル・ブリューゲルの塔が部屋の中央に屹立し
周囲を侏儒の叛逆天使たちが蜻蛉の翅を以って飛び交す

絵画美術は幻視の領域にまで後退し
観念的な支柱を破壊された現代神学の修道僧たちは
科学的 ...
マリー・アントワネット忌や黒砂糖 くノ一に刺さりし苦無芋煮会 十字架を背負いし女苅田道 紅茶専門店で珈琲飲んでいる 死んだ眼でロマンポルノ見ている 思春期にED 軽薄さを曖昧にぼかして
一輪の草 風に踊る
仕方なしに去来する思いを
吐き捨てるための錠剤たち

時間こそがすべての源泉で
ひとの営みをめぐるすべての不安は
パンタグラフを走る
細密画 ...
部屋に呼んだ
さやかさんは
時間が来たら帰ろうとしたので
ギュッとしたら
動かなくなった
はじめはドッキリしたけど
そのうち慣れてきて
このままやっていけそうな
気がした
でも、気が ...
曖昧な外気だ 
完満たる清貧と 絶えだえに
光る 水に酔う
九十九に折る地図に匂った暮れ
謝りをただ 撫でる
肥沃の丘にくりのべる あの脚たち
を書きおろし 
無欲な気化を巡るまま
こ ...
老人は、もはや泣くこともなく  
日がな寺の石段に腰かけ、笑うこともなく  
そうして人は  
化石になってゆくだろうか――  

  *  

昨晩、偶然、点けたTV画面から  
私 ...
愛していないと言われたら
喜ばなければならないよ

愛されていた

短くても
そんな時間が
あったってことだから

ありがとう、さやかさん(22 飲食店勤務)
テーブルの下に見え ...
せかいはゆったりしている

小径にすぅと鬼やんまがきえるときも
ほの暗いひんやりとした木かげが
風に戦ぐ
秋の空高く深まる

せかいはゆったりしている

座椅子に ...
生きるのを思い詰めたら
あの角を曲がろう
そしてダウン・タウンに紛れ込むんだ
一文無しの
ありのままの姿で
そして私は翔んでやる
想像力は限界を超え
はるか宇宙へと飛翔する



...
狂っている時に書けた詩が、書けなくなってきてしまった。
私はそれを、本当はものすごく、惜しんでいる。

正常な人間が書いた詩というものに、私はあまり惹かれない。
どこか狂っていて、病んでいる人 ...
パンティを一枚盗む度に
500万円を徴収するという
パンティ泥棒税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
パンティ泥棒達が
これは同じ罪で
二度罰せられることを
意味するの ...
まだ心拍を確認できていないから

小さな豆粒

あと10日後に確認しにいくね

小さな豆粒

今日は雨が降っていたんだよ とても落ち着く音と控えめな曇り空

一日中眠気が取れず 半 ...
口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く

独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ...
{引用=
「 そんな 時代でした
  また この月をむかえるのですね


       *


青年は 凛とし
少女は ひたむきなうつむき顔
 

( 二度と会えないと けして ...
しびれるくらいの夕立を浴びせられながら、緑のカラコンを落としたと言ってうずくまる彼女のふくら脛を見ている。膚は湿ってはいるのだが水滴がそのまま伝って靴の中に入っていくのが見える。おれは傘を差し ... 澄みきった空

心は軽くトランポリン

つま先に少し力を入れさえすれば

宙に舞う舞うトランポリン

吐き出す息と手のひらバランス

もう少し先へトランポリン

ホイップみたい ...
■■■
■■■ 電車の連結部で
■ ■ シュノーケルの音
■ ■ 渚が車窓から消え
    つり革の人々は
    相変わらず揺れ
■ ■ 大波小波が
■■■ 電車内の人々の足を濡らして ...
                  131015



弾み車の振動を枕に
愉快な楽団員は眠る
ガラパゴス号に乗り込んだまま
帰ってこなかった男もいたが
射殺されなかったのだから
昔 ...
暗がりを廻すまばたきについて
本をひらけば忘れてしまう
脆くまばゆい粉について
うたうことは覆うこと
それでもけして埋まることのない
ひとりとひとりのはざまについて


宙 ...
 十月

くもり空台風近づく坂本の今朝のしじまの一切合財

拭き掃除いちおう終わりあとはなくギリシャ語とへブル語を

テレビには女性ゴルファー球を打つ木の幹のよう姿をすれば

■くすのき
■■くすだま
■■■くすりのたま
■樟■かわかして箪笥へ
■脳■箪笥からお天道さんへ
■■■悪い虫が来ないように
■■■お日様のほうを見ていると
■■■それは
■楠■ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
レイラ杉原詠二(黒...自由詩5*13/10/16 12:20
いつもの最寄り駅番田 自由詩213/10/16 11:07
風の街そらの珊瑚短歌1013/10/16 10:10
ありがとうの言葉とともに自由詩17*13/10/16 8:57
肺結核の神学論高濱自由詩313/10/16 3:40
マリー・アントワネット忌や黒砂糖北大路京介俳句413/10/16 1:38
くノ一に刺さりし苦無芋煮会俳句113/10/16 1:38
十字架を背負いし女苅田道俳句213/10/16 1:38
紅茶専門店で珈琲飲んでいる自由詩513/10/16 1:37
死んだ眼でロマンポルノ見ている自由詩513/10/16 1:37
思春期にED自由詩213/10/16 1:37
帰郷瀬崎 虎彦自由詩213/10/16 1:00
さよなら、さやかさん花形新次自由詩313/10/16 0:45
石筍吉田友佳自由詩313/10/16 0:29
老人と魚服部 剛自由詩813/10/15 23:28
ありがとう、さやかさん花形新次自由詩213/10/15 22:28
さびしみこしごえ自由詩10*13/10/15 22:03
Fly high渡辺亘自由詩113/10/15 21:18
正常というのはつまらない桐ヶ谷忍散文(批評...613/10/15 21:17
パンティ泥棒税花形新次自由詩213/10/15 21:01
小さな豆粒朝焼彩茜色自由詩13*13/10/15 20:49
【 砂の記憶 】泡沫恋歌自由詩14*13/10/15 19:58
神無月の朝月乃助自由詩613/10/15 18:53
エロ本曼荼羅自由詩313/10/15 18:50
トランポリン灰泥軽茶自由詩713/10/15 17:03
まわり道るるりら自由詩14*13/10/15 15:15
あおば自由詩9*13/10/15 15:02
ふたつ ひびき木立 悟自由詩313/10/15 14:17
十月生田 稔短歌313/10/15 11:37
るるりら自由詩8*13/10/15 11:12

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加筆訂正:
神無月の朝/月乃助[13/10/15 20:14]
少し
4sec.