綱がある
それは共同宿舎の壁に空いた穴から
霧の中へと消えている

自転車が一台
きしんだ音を振るわせて
綱の上を走っている
神さま、神さま。
お願いがあるのです。
あんたは神さまなんだから、聞いてくれるでしょう?

なんだい人の子よ。
わたしに何を強請るんだい?
聞いてから答えようぞ。
言ってご覧なさい。
...
自由を求めた深夜二時
切れかけた蛍光灯がちらついて
たまにはいいだろう、
インスタント麺に湯を注ぎ
背徳は美酒のようだと笑った

呑めやしない珈琲のかほり
まるで大人になったつもりで
...
みどりはまるで永遠にそこにいるような

そんなふりをして風や光に揺れていた

そしてぼくたちに刹那の音楽を聴かせていた

永遠のなかで出会ったふたりの刹那を

ぼくたちは信じていたかっ ...
その手を伸ばして指先に触れた衝動が誰の恒星なんだって?
球体に似ているそれは無限回数の爆発を続けてひっきりなしに叫んでいる、
宇宙に鳴る、宇宙に鳴り渡る、どうして?
地球が回る、花が咲く、いつま ...
夕暮れの無人の教室に入った私は  
黒板に、白いチョークで  
自分のからだを描き  
胸には 我 と一文字書いてみる  
(その顔は、何処か悩んでいるようで)  

黒板消しで、さっと ...
♪たーりーららー
♪たりらりらりらー

父さん、これ誕生日プレゼントよ

な、なんだこの金は?

父さん、株で大損してニッチもサッチもいかないんでしょ?

だからって、どうやってこの ...
絵本を 初めて 読めるように なった頃、
そんな年代の子たちが 

「やさしく」理解できるような 
言葉を持った絵本を 読みたいな

優しいって 難しい。 
優しさって 時に 残酷

...
朝の目覚めと同時に両腕をひっぱり
起こしてくれた貴方はここにいない
珈琲の香りが漂い部屋を充満した頃
私が起き上がるのは貴方が居たから

優しい微笑みを浮かべ輝いて見えた
いつも変わらない ...
昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない

やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく

きのうの昨日のきのう

そこには取り ...
山の上に
たなびく雲は
空の青さを
背に受けて

川の中に
ただよう影は
水の流れを
身に受けて



道の上に
照っている陽は
歩くものを
みちびいて

風 ...
最近
ユルキャラなる
年をとらないで
人気をとる
命が増殖して
時には人間よりも
元気に活躍している

ここでは新しい
ユルキャラを
企画したい
名前だけは
決まっている
...
秋冷や蓄積されしセルライト 秋冷やタペストリーの掛かる部屋 天高し進水式の護衛艦 美少女の暴走族だと思えばうるさくない 女子高生が座ってた場所を取り合っている 目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている  やーい
 へたくそ

 生きるのが
 へたくそ


 つるつるに磨かれた
 硝子テーブルを這いまわる
 コガネムシみたいに

 もがいちゃってさ
 いたずらに

 ピアノ ...
自転車に乗っている女性の下着が見えないかと


車を運転しながら  ついつい目をやってしまう自分が嫌いで



なんとか克服しようと 



女性を見たら 



必ず裸 ...
冬は重なり
遠のいていった
蒼は銀になり白になり
やがて見えなくなり
聴こえなくなり
さらに見えなくなった


映った力が生きていて
刷毛のように支配した
塗り ...
川辺の泥に倒れたまま
扉はひとりうたっている
烈しい生きものの光が
近づいてくる


夜を焚くむらさき
自らを混ぜるむらさき
羽の切れはしを
こぼすむらさき

...
広まるものは薄くなる
私たちは多くのことを語りすぎるのだ
OMOTENASHIわたくし 妖怪 おもてなし と申します。
わたくしの体のほとんどの部分は 水とコラーゲンなのでございます。
人間の水分量は たったの六割だそうですね。 
よくそれで生きていら ...
タバコを吸いながら 考えていた あの頃を思い出す

あの 間が よかったよなあ



右手から 煙が上っててさあ

考えてるのが よかったなあ






口内炎が むち ...
さよなら準備

歩きながら忘れよう

公園で忘れられていたことも

歩きながら忘れよう

さよなら秋風

いらなくなった紙切れと

いまさらながらの屁理屈も


遠ざけら ...
部屋の鏡を
うごめく時の中で 見ていた
変わらない 笑顔の思い出の中で
それを思い出していた


過去のことではないと思う


風呂に 沈みこんでいた
ナイターのチャンネルを回 ...
欠伸と溜息ばかりの酸欠美人
憂鬱な一輪挿しに蒼い微笑
死語とエゴの齟齬で過ごす
午後の惨さ
相違ありませんか
花鳥風月と課長風下劣
おやめ下さいその菓子は
名刺の角で指を切り
...
耳を塞いでよく聞きな
俺の生い立ちはこうだ
頭を巡らせてみると
格子の向こうに四角い光
その中からこっちを見ている一本の木
やっと首の据わった俺が
ベビーベッドの中にいたというわけさ
何 ...
  銀色の時計を巻く
  なにかの口実みたいに
  夏が秋に変わったことに
  驚いたようなふりをし
  やがて 歌、うたい
  ドレミもわからないくせに
  唐変木
  素っ頓 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
自転車佐藤伊織自由詩313/10/3 22:55
憎まれっ子世に憚る瑠依自由詩213/10/3 21:28
苦いのは、好きじゃない。自由詩113/10/3 21:07
みどりに会いに行く吉岡ペペロ自由詩213/10/3 19:56
ユニ・リ・バース・リ・クエスチョン ?北街かな自由詩213/10/3 19:48
禅の教室服部 剛自由詩10*13/10/3 19:45
エデンの東大宮花形新次自由詩213/10/3 19:14
絵本藤鈴呼自由詩1*13/10/3 19:04
目覚め・・・tamami自由詩113/10/3 17:51
きのう梅昆布茶自由詩1913/10/3 17:42
無垢の唄シホ.N自由詩3*13/10/3 17:28
ユルキャラを企画してみるりゅうのあく...自由詩11*13/10/3 16:13
秋冷や蓄積されしセルライト北大路京介俳句413/10/3 15:29
秋冷やタペストリーの掛かる部屋俳句113/10/3 15:29
天高し進水式の護衛艦俳句113/10/3 15:29
美少女の暴走族だと思えばうるさくない自由詩613/10/3 15:28
女子高生が座ってた場所を取り合っている自由詩413/10/3 15:28
目玉商品の札をおでこに貼って、スーパーのレジ横で座っている自由詩413/10/3 15:28
へたくそまーつん自由詩1013/10/3 14:41
まだまだ思春期八男(はちお...自由詩313/10/3 11:53
ひとつ 翠光木立 悟自由詩513/10/3 11:20
降り来る言葉 LXVI自由詩313/10/3 11:18
言霊ゆったいり自由詩113/10/3 9:14
おもてなし妖怪2013るるりら自由詩24*13/10/3 8:10
タバコ吸いたいなあ八男(はちお...自由詩413/10/3 7:45
さよなら秋風吉岡ペペロ自由詩713/10/3 7:02
友達の話番田 自由詩213/10/3 0:54
officeladyただのみきや自由詩15*13/10/3 0:07
パターナルsalco自由詩13*13/10/2 23:19
口実ドレミ草野春心自由詩213/10/2 22:59

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