足を洗った後の石鹸の香り漂うシャワールームで、水色のモザイクタイルが涙した。
清廉潔白なものに憧憬の念を抱いて、祈り続けるけれど、人が愚かで汚いことは百も承知。
これからも、多分同じ。
...
性的嗜好は
異常そのものであったが
病める者、貧しき者に対し
最大級の援助を行ったことから
今でも国民的英雄として尊敬されている
国会議事堂の前では
顔の上に女性を跨がらせて
糞尿を ...
天離る鄙の庵の戸板にも 春の童のここら叩く音
敷島の大和の海に風吹かば 袖ふきかへし花の舞ふらむ
春過ぎて芽ぐむいはつな我がやどの 侘びぬる庭に散りたる竹葉
さっき、背の高い老人が窓の外を横切っていったのだが
まもなく 横断歩道のあたりで 見えなくなった
花粉の多い 春の 晴れた日
喫茶店には いやみな観葉植物が 所狭しと並べ ...
貯木場で死んだ友達を思い出した
遊んでいて転落し
浮かんだ材木の下に潜り込んでしまい
溺死したのだ
指の爪がいくつか剥がれていたそうだ
重い材木と材木の隙間を
懸命に広げようとしたのだ ...
先生に会いたくて受けなくても良い補習
私のカルテに猫のような動物
今日を生きて拾った言葉を句に変える
ふるい扉は頑丈で
坂みちをふさいでいる
その手前で三角にすわって
少し音をきいていた
あかぐろい、(でもやさしい)
まるい(でもつよい)、
おおきな、あかるい、時折白い、
響いて ...
世界の外側
世界の外側に
もう一人僕がいる
あるいはそれは
何人もいる僕のうちの
たかだか一人に
過ぎないのかもしれないが
この世界の外側に
もう一人僕がいる
あの日君は ...
交差点の向こう
別世界に君がいるようで
空気が重く感じた
恋は気まぐれの中にある
ぼんやり浮かぶ幻想的な静寂
見つめた君が揺らめいた
恋の行方は
まだ定まっていないと
感じ ...
愛の言葉は種のようで
堅くて食べられない
と天袋に投げ入れた少年
時を隔てた小さな箱で雨もりに悩むころ
忘れていた、遠い時の種が芽をふく
愛を包んだあのひとはもう居な ...
見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある
息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな
...
なんにもないから
そらはくもをあつめた
じぶんを青くぬった
そしたらみあげる人がいた
そらは青いって
詩をかく人がいた
そらはいった
おいでよ、おいで
でも、その詩 ...
計算尺からこぼれた泥のにおいで
ぼくはいつも寝不足です
よどんだ街灯に殴られた両目を
どうやって隠そうか毎日必死
(ねごとは寝て言えと
(どやされた日はいつも
(近所のどぶ川でカワニナ ...
18歳の君の春は
新しい生活の始まり
知的障害を持ちながらも
厳しい自立を自ら課し
家族と離れ
グループホームで暮らし
工場で働く
そんな君の切実な悩み
恋
そして
性欲
...
役割が与えられました 大きさがよく分からないし 形もよく分からない役割です 伸縮自在に動き回る役割に 僕はうまく当てはまらなければならなくて 僕は完璧じゃない 僕は失敗する それでも目に見えて追いかけ ...
いつかすべての花が閉じるときに
できることならそれは夜明けがいい
未定の連鎖を勝手に感じさせる
できることならそれは夜明けがいい
かすみ草の花束のなかに
...
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。
姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。
煮ると焼くしかない僕のレパートリ ...
人が(ことば)を綴るようになったのは
一体いつからなのでしょう?
無数の国のあらゆる時代に
(ことば)が創られるより遥かな昔
宇宙に独り(ことば)はしーんと、住み
あなたの胸に転生した( ...
「かわいい」
保育園の部屋に初めて入った周を
年長の女の子が、迎えてくれた
「じゃあね」
僕と妻はにこやかに手をふって
若い保育士さんに抱っこされたまま
きょとん、とする周をあずけてか ...
やさしさというのは
残酷に降ってくる
ベッタリ濡れた髪で手で
深い湖につかまれて
捥がくほどに足を取られる
いつか飛びたい羽根までもが
「お外は怖い」
と手折られた
鳥たち ...
あわれなことに
老残の年配ともなると
過去に偏り 拘り 囚われ
追いかけること 以外 能がなくなるんだょ
こころの足腰に粘り ...
嬉しい嬉しいと動き回って 一時逆子になった君
この前2100グラム 少し大きめと
きっと愛情過多ね 今から親馬鹿ね
嬉しい嬉しいと動き回って そんなに嬉しいの?
同じくらい嬉しいよ
...
一年分のミスを
この一枚に 集約した
そんな年賀状に 微笑みながら
前を 見詰める
一枚の紙切れで
人生が 変わることは
多いだろう
願書の紛失
届の提出
書類の ...
きせつはずれの
あなたは はなぐもり
きたかぜを てまねいて
ふるさとのにおいだと わらった
せまくるしい すいめんに
もうすぐ ほしのかがみが
やってくるはずなの ...
抜けた髪を拾い集めて
飲み干せもしないグラスを舐めている
あんなに昔好きだったスツールも
今は
あんなに昔好きだった本の墓場
指先であばらをなぞる
骨がある
皮が包む
あん ...
眠って起きることが当たり前じゃない人に
「死にたいのよ」と微笑まれて
頷くしか出来なかった
だって、わたしは眠ることに不安も疑いも抱かない
朝の憂鬱さを思い「もっと ...
34週で生まれた子は
肺の機能がやっとできたばかりだというのに
生まれてきてしまって
小さな体で
慣れない肺呼吸して
疲れてしまって
呼吸やめちゃって
保育器に入れられて
連れられてっ ...
桜が散るような接吻に こゝろは震えない
世間体に身を剥ぎ 遠浅の路上に
猫でも 食事にありつけたなら
其処を住処にしてしまう
放浪者の臭いが染み付いた
列車の優先席でも かまわない
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ホローキャンディ
比良末潮里
自由詩
4*
14/4/27 0:13
スカトロ大統領
花形新次
自由詩
1
14/4/26 23:13
表紙三首
山部 佳
短歌
0
14/4/26 21:10
背の高い老人
草野春心
自由詩
3
14/4/26 21:02
沈没
山部 佳
自由詩
6
14/4/26 20:54
先生に会いたくて受けなくても良い補習
北大路京介
自由詩
2
14/4/26 18:09
私のカルテに猫のような動物
〃
自由詩
7*
14/4/26 18:09
今日を生きて拾った言葉を句に変える
〃
自由詩
5
14/4/26 18:09
助走、逆流
はるな
自由詩
7
14/4/26 18:07
世界の外側
葉leaf
自由詩
2
14/4/26 15:12
恋の行方
夏川ゆう
自由詩
1
14/4/26 14:17
時の花
游月 昭
自由詩
2*
14/4/26 13:47
割る 丸
砂木
自由詩
14*
14/4/26 13:16
そらは青い
小原あき
自由詩
12*
14/4/26 11:42
ねごと
カンノユウヤ
自由詩
5
14/4/26 9:51
トリトマの花
ichiro...
自由詩
11*
14/4/26 5:57
twitter
葉leaf
自由詩
1
14/4/26 4:16
赤い血だ、へんなの
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
14/4/26 2:43
姉と話す
梅昆布茶
自由詩
20
14/4/26 0:09
夢の手紙
服部 剛
自由詩
9
14/4/25 23:53
小さい靴 —入園の日に—
〃
自由詩
16
14/4/25 23:37
籠の中
比良末潮里
自由詩
3*
14/4/25 22:51
折り畳んだ日録 三
信天翁
自由詩
2
14/4/25 22:21
母性本能
朝焼彩茜色
自由詩
17*
14/4/25 21:15
いちまいの は
藤鈴呼
自由詩
1*
14/4/25 20:43
即興 真珠を真似るひと
あまね
自由詩
10
14/4/25 20:33
あやまちの国
クナリ
自由詩
6*
14/4/25 19:29
生きる
中山 マキ
自由詩
4*
14/4/25 17:12
ごめんねとありがとう
小原あき
自由詩
6*
14/4/25 16:16
屑よ 美しさに 人魚の肉を振る舞え
timole...
自由詩
4
14/4/25 14:28
2302
2303
2304
2305
2306
2307
2308
2309
2310
2311
2312
2313
2314
2315
2316
2317
2318
2319
2320
2321
2322
2323
2324
2325
2326
2327
2328
2329
2330
2331
2332
2333
2334
2335
2336
2337
2338
2339
2340
2341
2342
加筆訂正:
【小品】囚われ
/
こうだたけみ
[14/4/25 20:24]
タイトルをさらに変更しました。
6.11sec.