幸薄そうな女から宝くじ買っている
わたし19のこの春に
命を捨てに参ります
積丹半島 神威岬
念仏トンネルくぐって行きます
わたしの好きなあの人は
関係ないと言ったけど
耳の聞こえぬそのことで
あの人の親が ...
影は次々と
落ちてきて
重なって
離れて
あおい時間も
ふじいろの空間も
あなたの指で
押し広げられて
そんなふうにして
世界はできあがり
あなたが残した
古い写真の
風景 ...
サムラは
父親に期待され
可愛がられて育った
サムラもそれに応えようと
懸命に誠実に生きた
ゴウチは
出来の良い
双子の兄サムラと比較されるのを嫌い
父親に反発するようになった
しか ...
雪のあとの街の中
どこにでもあるような丸椅子と私
席っていうものがなければ
私はここに居られないような気がする
それにたぶん
そこそこ空席でなければ
いけ(イケ)なかったかもしれない
...
氷の張った湖を
スケートで滑り
ここはと言う所で止まったら
ドリルで氷に穴を開けて
ワカサギを釣って
またスケートで帰って来る
釣ったワカサギの数と
行って帰って来るまでのタイムで
勝 ...
遠くを見ていると
そこに至るまでの道のりが
ないもののように
錯覚してしまう
けれど
その錯覚が
誤りだとは言い切れない
正しいこととも
言い切れない
わからないこと ...
汚れに慣れた私らに
あなたの不在
あなたの眼差し
あなたの一途が
突き刺さる
誤魔化しに沈むわたし等に
牙剥くでもなく
あなたの声
あなたの音
心臓が固まる
...
なにもない
雪だけの原を歩く
目の前の白
後ろに点々と足跡だけが残る
まるで世界に
自分だけがとり残されたような感覚
孤独の影が走る
ドサリ、と音がする
木から雪でも落ちた ...
こんなふうに
穏やかに
労りながら
暮らしていけると思ったやさきに
何の前触れもなく溶岩のように
吹き上がる
怒りを
とどめようもなくぶつけてしまった
慎重に
優しく積み上げ ...
シャリシャリと雪を歩く靴の音が楽しい
と言ったあの人は溶けて消えました。
晴れて、屋根に積もった雪が溶けてポタ
ポタ落ちています。
むかし、あれは小さなお化けの足音だと
いじわるなお ...
美しき世界
ほたりと雫が落ちて、
地面につく前に消えてしまう。
それはまるで届かなかった対話のよう。
繋がりたくて、それでもぬぐった涙のよう。
私は長く病を患い、 ...
うちには時計が大小20以上はある
掛け時計 置時計 目覚まし時計
腕時計 携帯電話の時計 PCの時計
給湯器の時計 ファックスの時計
炊飯器にも時計が付いてる
時計が多過ぎてうんざ ...
片目は泪に流れ落ち
からだの何処かにたどり着き
そこから視界を送っては
震えの歩みを惑わせる
灯が眠る光を引きずるあとを
春は静かに追いかけてゆく
泥と雪と
鎖の ...
子どものころから知っていた
その今度は
生涯 来ないこともあることは
だから
続きは また今度
と言われたら
諦めるしかない
一瞬を
その身に
耐えうるだけの一瞬を
凍れる花は
抱き締める
その
抱き締める力に比例して
花の強度は
もろさを
高めて
誰、と決めずに
凍れる花は
誰、 ...
どうしても逢いたい人がいるという君が生まれた街に住む人
食べ物は作る人によって味違う母親の味家庭表す
鉛筆を握りしめ書く作文に両親のこと包み隠さず
クレヨンで描いたような空がある夕焼 ...
奇妙な夢だろうか
<孤独>がネット・オークションに出ていた
存外たくさん出ていたから 驚いた
街に出ればすぐ手に入るだろうに・・・そう思い
電車だって孤独のスシ詰め状態だ・・・そう思い ...
ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ
部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める
生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす
蝋 ...
僕のこと
変なあだ名で呼んだ時
きっともう始まっていた恋
これ食べる?
何の気なしにくれた飴
口の中でなかなか溶けない
寝る前のLINEで送ったおやすみに
少し込めた意 ...
昔はね、そう切り出してそのおんな左手首を朝陽にかざす
夢みたい、少女だったらそう言えるもっと無邪気に無垢な声音で
放っといて、神に誓って言えるのにどうして君は嘘と決めるの
...
お母さんって
優しくて、ふんわりしてて
なんだか甘い匂いがする
うちのお母さんは
いつもくたびれてて
髪のセットもしないまま
仕事に出ては
アルミの粉の匂いがしてた
ささくれと、ア ...
きのうからあしたへ渡る星の道みちびく羊、きょうを忘れて
しじまにてみあげる宙にひかるものシリウスじゃない、あれは心だ
ぐんじょうの絵の具含んだ絵筆なら間に合っている、まぼろしの夜
...
知らないほどに、人は愚かで
知るほどに、人は悪く
けっきょく救われヘンのやなぁ
はぐれた蟻はかわいい
バッタの死骸に群がった蟻は
雑貨屋やすぃーつ店の
おばさんの大群
それぞれに
精巧なセンサが装備され
超高速なCPUが制御している
夢見がちな戯言を ...
午前零時の開幕のベルは
眠りについた歌声を呼び起こした
まっさらで直撃なエコー
それは肉体が要らなくなったせい
5ピースのバンドと
クラッカーのビートに乗りながら
...
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる
行方不明の方の情報が明かされる
パジャマ姿 86歳のおばあちゃん
念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ
そん ...
うろおぼえの風景の中を
戻って行く
繋いでいく
抜け出したい
と思った時
光が見えた
根毛を伸ばし
水を吸い上げる
双葉を拡げ
光を浴びる
暖かかった
柔らかかった
...
不確かな骨だけを残して
夕暮れの時間は風に流されていった
きみの膝の上に載せられた 白いパナマ帽
それは何の前触れもなく ただそこにあった
それはまるで ...
ワタシから男を引いたのが女なのかな?
それじゃ、ボクから女を引いたのが男か
あぁ、自分がよく解らないから
どう引いていいか解らないわ
それじゃ、キミにボクの女を足したら?
そうか、アナタ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幸薄そうな女から宝くじ買っている
北大路京介
自由詩
7
14/2/10 21:20
この春に
板谷みきょう
自由詩
1*
14/2/10 21:11
地の星
壮佑
自由詩
22*
14/2/10 20:38
サムラとゴウチ
花形新次
自由詩
0*
14/2/10 20:08
雪が空(あ)けた空(そら)
yuugao
自由詩
1
14/2/10 19:39
オリンピック新種目
花形新次
自由詩
2*
14/2/10 19:32
望遠鏡
千波 一也
自由詩
2
14/2/10 19:11
薄命
結川菜青
自由詩
1
14/2/10 18:55
雪原の足跡
小林螢太
自由詩
14*
14/2/10 17:51
溶岩
Lucy
自由詩
13*
14/2/10 16:33
「雪のせいにする猫」
宇野康平
自由詩
2
14/2/10 15:48
美しき世界
田園
自由詩
7*
14/2/10 15:36
【 時計 】
泡沫恋歌
自由詩
16*
14/2/10 12:02
傾滴路
木立 悟
自由詩
4
14/2/10 11:02
また今度
イナエ
自由詩
11*
14/2/10 10:00
凍れる花
千波 一也
自由詩
1
14/2/10 9:20
両親
夏川ゆう
短歌
1
14/2/10 8:44
数え切れぬ孤独
ハァモニィベ...
自由詩
3*
14/2/10 4:41
二月十日月曜日未明 (即興五首)
もっぷ
短歌
4*
14/2/10 4:17
予感
徒歩5分
短歌
0
14/2/10 1:33
「知ってるかい」 (即興五首)
もっぷ
短歌
2*
14/2/10 0:59
母さんのうた
岸かの子
自由詩
5*
14/2/10 0:23
二月九日おやすみなさい (即興五首)
もっぷ
短歌
2
14/2/10 0:21
けっきょく
殿上 童
自由詩
11*
14/2/10 0:19
休日の仕事
藤原絵理子
自由詩
3*
14/2/9 23:10
骨を抱く
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
14/2/9 22:59
さまよえる黄昏
ichiro...
自由詩
11*
14/2/9 22:55
モンタージュ
Lucy
自由詩
10*
14/2/9 22:49
白いパナマ帽
草野春心
自由詩
5
14/2/9 22:43
魅力演算
イオン
自由詩
3*
14/2/9 22:13
2306
2307
2308
2309
2310
2311
2312
2313
2314
2315
2316
2317
2318
2319
2320
2321
2322
2323
2324
2325
2326
2327
2328
2329
2330
2331
2332
2333
2334
2335
2336
2337
2338
2339
2340
2341
2342
2343
2344
2345
2346
加筆訂正:
※
/
るるりら
[14/2/10 13:10]
題名を なし から※に変更します。(リンクが難しいと思いましたので)
4.7sec.