やさしさは省略された
ふりかえれば風速の弱い地帯
簡潔な救護をあずけた
そこかしこの明るみは
ひとつ、ひとつ、きみのなかに
重みを持っていく
ひとは、か ...
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に
ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです
桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
...
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで
陽炎や判子をつきて終わる恋
糸遊にからまる別れ話かな
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー
夏が秋のぶんも働いている
ドイツ語で弱音吐いた
春への憧れ
風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて
春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ...
春の庭は公然の果実となった
うららかが市民権を得て手を振っている
春嵐の気まぐれな登場が
時々番狂わせだけれど
戸惑うことなくスプリングコートを
選んだこの日にも季節は私に謳歌を許した
...
ジャンがみててくれる部屋で
どこも痛くなく暮らしたい
ジャンがみててくれる部屋で
どこも寒くなく暮らしたい
神さまがみててくれる部屋で
どこも痛くなく暮らしたい
神さまがやさしくしてく ...
君といつまで一緒にいられるだろう
残された時間に
私は戦く
君と永遠の愛を生きたい
生きたいけれど
永遠などあるのだろうか
人は一瞬の中にあると言うけれど
あの思い出だったのだろうか
こぬか雨骨にしみいる寒さかな
春の雨歩みは遅く花遠く
想ふても雨に流され春の宵
10代の終わりころ、私はろくに人としゃべれない少年だった。ごく限られた友人と家族だけを相手に会話し、それ以外の広大な人の群れに対しては固く口を閉ざした。自分の言葉はすべて不適切であり、自分の言 ...
...
俺ももうちょっと真剣に愛の効能を信じたかもしれない
人知れず夕焼けが暗闇に替わってゆくそのモノガナ ...
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す
賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
自由にもワキ汗の匂いがついてくる
隣のクラスの超美人エレノアが
バレーボールに必死なあまり
気にしていた体臭をスッカリ
忘れてしまい男子の一部マニアに
嗅がれるという失態を晒したが
逆にそ ...
「一時の感情に身を任せるな」って
なんだっけ
漫画かなんかで読んだけど
この世に信じられるものなんて
一時の感情しか、持ってないから
ムリですね
「今がいちばん綺麗」とか
「ま ...
狂ったようにいくつもの音が頭の中で鳴り響く、魚眼レンズを覗いたように景色は不確かだ、俺はゆがみのみで現実を把握しながら、真っ直ぐに歩こうと今生に根差している、靴底が踏みしめる地面は誰かの血で赤 ...
水きりの音が
聞こえているけれど
川辺には誰もいない
水きりに適した
平たく薄い石もない
けれど
いちめんの石たち
いちめんの石たち
いちめんの石たち
いちめんの石たち
...
月夜の桜にご用心
照らされた花吹雪に心をもっていかれるという
そんな夜はおひとりになりませんように
こんな風に思ったことはないですか
私の不幸せは誰かの幸せの代償で
光がある故の影のよう
どんなにあがいても
この運命から逃れることができない
私の黒い欲望は
誰かを傷つけてしまいそ ...
夜勤の作業台
部品のはんだ付けをしながら
あくびが出る
慣れない頃は眠ってしまって
何度も火傷をした
今夜も気をつけなくては
はんだ付けはやり直しができて
部品の取り替えができる
...
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ...
鮭が鮭であるために
何をすべきなのかを
考えているようなら
僕はまだ鮭ではない。
鮭が鮭であるために
鮭以外にならぬよう
上すべりで川上りな
振る舞いを意識する。
鮭が鮭である ...
工場の煙突が
なんだか
昔よく好んで喫んだ
メンソール入りの煙草
マルボロのように見えた
工場はモクモクと
煙突から真っ白な
人間の魂を吐き出して
コンベアの上に
ゴロリ ...
なみだがとまらない
手首でぬぐうと
雨がたたく音がする
ねえ
ぼくのために
マッサージを予約してくれないか
そとは雨だ
想像する
どんな思いをして
...
昨年春から、実在したサラブレッド、レースをテーマにした、競馬ライターかなざわいっせい氏の「ファイト!〜麗しの名馬、愛しの馬券」というショートショート集を、オリジナル作も混ぜながら、連作作品としてシナリ ...
朝、目が覚めたら
春だった
君は知らないかもしれないけど
私たちは三十億年の昔から、
三十億回にわたって春をむかえている
そして、私たちの体は三十億回にわたって
内臓波動の生命記憶 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ある旅路
ねことら
自由詩
6
14/3/31 21:54
憧憬。春
梅昆布茶
自由詩
24*
14/3/31 19:10
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで
北大路京介
短歌
5
14/3/31 18:12
陽炎や判子をつきて終わる恋
〃
俳句
3
14/3/31 18:11
糸遊にからまる別れ話かな
〃
俳句
2
14/3/31 18:11
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー
〃
自由詩
5
14/3/31 18:11
夏が秋のぶんも働いている
〃
自由詩
3*
14/3/31 18:10
ドイツ語で弱音吐いた
〃
自由詩
5
14/3/31 18:10
サークル「群青」 課題「春」 『春への憧れ』
木原東子
自由詩
9*
14/3/31 16:43
春の果実
もっぷ
自由詩
6
14/3/31 15:22
暮らし
〃
自由詩
6
14/3/31 14:30
残された時間
渡辺亘
自由詩
0
14/3/31 14:11
雨三句
……とある蛙
俳句
8*
14/3/31 11:55
責任
葉leaf
自由詩
2
14/3/31 6:57
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)
TAT
短歌
1*
14/3/31 2:22
太陽がもしも美しいブルーならば
〃
自由詩
3*
14/3/31 2:13
アゲハで見た光
番田
自由詩
8
14/3/31 1:31
自由にも
花形新次
自由詩
0
14/3/31 1:06
フラグ回収
ユッカ
自由詩
4*
14/3/30 23:50
俺の今生という名の道標
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
14/3/30 23:49
河原
マチネ
自由詩
2
14/3/30 23:36
ご用心
殿上 童
自由詩
21*
14/3/30 23:34
こんな風に思ったことはないですか
さとう 星子
自由詩
2
14/3/30 23:14
はんだ付けの夜
イオン
自由詩
4*
14/3/30 22:32
曖昧な一日
空丸ゆらぎ
自由詩
15
14/3/30 22:14
鮭が鮭であるために
ブルース瀬戸...
自由詩
2*
14/3/30 21:49
桜のある工場
オダ カズヒ...
自由詩
6*
14/3/30 20:53
幸福
吉岡ペペロ
自由詩
5
14/3/30 20:19
完成させよう。
平瀬たかのり
散文(批評...
3*
14/3/30 19:51
三十億回目の春
そよ風
自由詩
1*
14/3/30 19:45
2322
2323
2324
2325
2326
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2328
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2330
2331
2332
2333
2334
2335
2336
2337
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2339
2340
2341
2342
2343
2344
2345
2346
2347
2348
2349
2350
2351
2352
2353
2354
2355
2356
2357
2358
2359
2360
2361
2362
加筆訂正:
【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳する
/
澤あづさ
[14/3/31 20:09]
3/31、HHM2投稿期間終了日をもって訂正終了し脱稿しました。
4.1sec.