軽い服になった。
クラシカルな形の、重いコートは
お母さんのところに
忘れてきた。
軽い服になった。
鋼叩き 鉤爪の掴む鳥居の

海鳴りに 強風受けて細る目は 
暮れてゆく堕ちてゆく 炎帝見下して

情景に 想い孕む 一人静

色彩多岐 思考の深けた 想い人よ
竹林聳え 佇み止まる岩石 ...
いつだっただろう
眉間の裏側の暗闇に
地図が置かれているのに
気づいたのは

等高線もない
記号もない
縮尺も方位も分からない
その地図は

日々の出来事に
カサコソとなびい ...
郭公鳥の棲家に愛からあぶれたオス達が押し寄せる
カラフルな羽の色に目を回した後で雑な色使いに心を和ませる
目を開けたら次の朝
共同の空間に色が寄る

感覚の魔法が
救急の知らせを聞き
鼻 ...
誇大妄想狂が
そこここに跋扈する
非常に気味の悪い世の中
自分の出来の悪さなんて
昨日家族や上司に言われた小言で容易に思い出せるはずなのに
単純かつ複雑な脳内回路を通じて
何故か肯定的な考 ...
角度、模様、ゆれかた
1日ごとに忘れること
空をさす指にのる爪が
いちいちあたらしく光っている
赤や白や茶に落ちついた傷あとや
庭のれんがが古びていくこと
角がまるくなったノートを
...
朝の日に 木陰の足は 長く伸び まだ青い空 冷たい空気


寝不足に 朝の日差しが 眩しくて 君の言葉が 空に消えてく


コーヒーで 体の中が 目覚めてく 頭だけは 昨日に残して
Walk Along

Flows the river Thames
In the middle of London city.
I read a shakespeare in my roo ...
響き渡る銃声
布団の中でうずくまる
「サチ達死んでしまうん?」
「死なんよ、大丈夫や。」
心臓が鼓動する
サチにも聞こえているんじゃなかろうか
それで、サチはそんな事を
僕は両手を胸に当 ...
May

昨日まですっかり乾いていた 心に雨が降り注いで
あっという間に 大きな大きな海になったんだ

君は座り込んで途方に暮れ どのくらい経っただろう
そうして初めて 遠くまで来たことに ...
淡々と歩いて居た日常が
ある日叫び出す
テレビの中にあった非日常を
引きずり出し目の前に突き付けるために
それは突然現れる
非日常と現実を区別して居た
馬鹿馬鹿しさに気づかず
悲鳴を上げ ...
** 1 **


それは、夜だった、し……
……それに、海は、嵐だった。

だが、――響く 、あの声。
(哀しく、美しい鳴き声)
   ――五色鶸のアリアよ。

五感の全てを、
...
父の朝はとても早かった
家族が起き出すころ
山から帰ってきた
そのかごには
濃い緑のクレソンやら
根の赤いほうれんそう
原木栽培のしいたけ
みょうがの先には
くたりと
ほの黄色い花が ...
ゆびとゆびのあいだ
てんてんとしたたる

あなた わたしのうみ

あなたのなかでは
くらげもがれきも
じかんもわたしも
すべてひとしくなって

みゃくはくよりはやく
とおざかって ...
窓の外は自動車の音
擦り切れた週末 ふとんから出れず
しがらみから ゆっくり体を取り戻していく
換気扇は回したままの部屋

頭の中 こじらせた話で満たされて
静か ...
家に帰るなら右折車線に入ってUターンだけど
ハンドルは切らない
Uターン禁止のオレンジ色の春

今日はユレルカレルをリピートでずっと聴いている
ボリュームはうるさいくらい上げて
アクセルは ...
もう誰も助けてくれない気がした
胸が抉られて、砂漠にたった1人
ビルディングとビルディングの間
間の抜けた衝動を孕んだ死角
もうここから一歩だって抜け出せない

都電通りめがけて、真っしぐ ...
涙なんて甘いもの
どうして零れないんだろ
壊れてく眼球も
乾かなければもう少し
星空、燃えてた月の白

もう帰るって言っちゃだめだよ

ここは君の靴の中
あったかいはず ...
おはようございます、って

大きな声で言いなさいって

あんなに言ってたのにね

挨拶は、笑顔でしなさい、って
ちゃんと顔をあげて言いなさい、って
あんなに言ってたのにね

人に優 ...
そして歩けばいい
積み重ねた故意の失意が
足跡を深める砂丘
錆びついた音響が
骨を震わせ泣いている
そのような
最果ての
更に果てを
歩けばいい
彼もまた誰かを真似て
青く弾ける火 ...
ノアの方舟に穴あけている 予定通りツッコまず下を向いた 花見団子持って桜のない寺に来た 真珠埋め込むっていうのは
聞いたことがあるけれど
鉄っていうのは初耳だ
鉄みたいに固いってことか?
ギンギンで鼻血ブーってか
まさに鉄チンだな
 朝、

 無精卵を焼いたものを
 レタスの羽でgoogle巻きにして閉じ込め
 「 始まり 」と呟いてから、口に放り込み
 「 人 」から貰った思い出の
 You know meを片手に ...
わたしが子どもの頃、
庭で番いの雉を飼っていた。

決して広くはない鳥小屋で
父は黙々と世話をしていた。

鋭い眼光と美しい羽。
「綺麗だろう?」と父は言った。

雉は時々、たまごを ...
散歩がてら
投票所まで向かう
混雑することは
目に見えているから
歩いて向かう
自転車にすら乗らない
あんまり
早く着きすぎると
誰に投票するか
決めきれなくて
それは
どんなに ...
少女よ 走れ
お前は草原の風
決して立ち止まらない
少女よ 走れ
お前は海原より来しツバメ
決して迷う事はない

少女よ 走れ
その柔らかな肌が草に破れても
風に ...
人に会いたいと思わなくなってしまった
先生は病気のせいだと言うけれど
いや昔から私はそうだったじゃないか
そのことにやっと気づいた
ただそれだけのことじゃないかなんて
たくさんの人とつながっ ...
鬱蒼とした森からようやく抜けたのに
まだまだ長い道が続いているかのよう
曲がっては曲がり1本の道だけなのに
この道はどこまで続いているのだろう

明けては暮れまた明けては暮れてゆき
誰一人 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
300gがぱ自由詩214/5/14 20:28
暗闇ノ唄黒ヱ自由詩114/5/14 19:43
地図nonya自由詩23*14/5/14 19:33
郭公鳥杉原詠二(黒...自由詩1*14/5/14 19:30
欲しいんぽ花形新次自由詩214/5/14 18:36
すてきはるな自由詩714/5/14 18:17
寝不足ミツバチ短歌014/5/14 17:40
Walk Along生田 稔自由詩214/5/14 17:18
memory laneopus自由詩014/5/14 15:56
Mayitukam...自由詩3*14/5/14 14:30
非現実……とある蛙自由詩10*14/5/14 10:10
あれかこれかハァモニィベ...自由詩1*14/5/14 10:03
ありしひそらの珊瑚自由詩13*14/5/14 8:52
わたしのうみ鈴沖 雄太自由詩214/5/14 1:52
『秋はやさしい』木製金属自由詩114/5/14 0:27
ユレルカレルのビートでUターン禁止のオレンジ色の春ichiro...自由詩5*14/5/14 0:05
サヨナラ・コンテンツ比良末潮里自由詩4*14/5/13 23:42
くちなわ深散自由詩114/5/13 23:10
頭だけ大きくなった大人無花果自由詩214/5/13 23:05
六月三十一日飯沼ふるい自由詩214/5/13 22:58
ノアの方舟に穴あけている北大路京介自由詩12*14/5/13 20:22
予定通りツッコまず下を向いた自由詩214/5/13 20:21
花見団子持って桜のない寺に来た自由詩3*14/5/13 20:21
カリが鉄花形新次自由詩014/5/13 18:58
『 夢セイRunの着床 』狩心自由詩2*14/5/13 14:51
雉のたまごchihar...自由詩2*14/5/13 14:49
投票所までの長く長く長い道北村 守通自由詩214/5/13 13:32
少女月形半分子自由詩614/5/13 4:40
眩しくて森川美咲自由詩4*14/5/13 4:22
休息・・・tamami自由詩914/5/13 3:50

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加筆訂正:
月の音色を/りゅうのあくび[14/5/13 23:40]
想いを形にするのは時間がかかります。ペコリ。
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う/ichirou[14/5/13 12:13]
誤字を修正しました。
5.27sec.