静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて
配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して
私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ...
窓の外 暗闇の中を流れる 家々の灯りが
今日の 戦いで輝いている
駅で すれ違う 下り電車の中は 貨物車のように
生命の 灯りが 感じられない
ホームを歩く人々の 家路に向かう 一歩一 ...
ふたたびが
ふたたびをくりかえし
起こる風が
花を揺らす
ふと 指が
虫の羽の陰をすぎる
そのあいだは
切り落とされたように感覚が無い
季節を剥がし ...
街を知らず
けだものを知らず
街という名の
けだものと交わる
汚されているのではなく
汚しているのだ
尾の根元まで
いま
こうしているあいだにも
...
鈴懸の花や重たき腰の熱
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り
ぼた餅の重さで棚が落ちた
嘘っぱちの夜と踊る
さじで湯をはじいて散らす 珈琲香 ゆで卵の白身を刻む音
万年筆への熱量ともにするふりで近付いたひと 見抜けなかった
晴れのち雨 すがりつく昔の歌を上書きし終えた土の匂い
...
今は 遠距離殺人の出来る時代
子供だってボタンひとつで殺せるんだ
ゲームのように
あなたは国のために命を捨てる覚悟はあるか
あなたは人を殺す
あなたは町を破壊する
あなたは ...
引っ越した日から
時々庭に来ていることに
気づいていた
人になついているのかしら
窓から眺めながら
そんなふうに思った
出ていけば
きっと逃げるのだろうな
ある日、庭で草取りを ...
すごろくみたいだ。
いちばんに上がったあの子が言うには、
とにかくニコニコしてればいいんだよ!って。
私の耳には虚しく響くだけ。
何度も何度も、振り落とされて
私はあと何回ふりだしに戻ればい ...
死んでしまった友人から
もらった熊のぬいぐるみをオークションにだす
並べられた人形はまるで君のよう
どこともあっていない人形の目を
私はこわいとおもい手放そうとしている
君と私が話し ...
お友だちは、何ちゃんかな?
てつです
てつくんの質問は何かな?
僕の担任の先生が
マンガばかりみないで
素晴らしい詩を読みましょうって
クラスのみんなに詩の本を回しました
どんな詩の本か ...
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。
京都でアル中にな ...
詩を書こう書こうとするが、自分には資格が無いと思って止した。
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ...
鬼のような目で
こちらを 見詰めている
お前は 間違って いるのだ と
諭されて いるようで
目を閉じる
吹雪の中で
トンネルの手前を
凝視しては いけないよ
黄色 ...
見たこともない銀河から
見たこともない揚羽蝶が
見たこともない角度から
勇んで勇んで羽ばたいて
宇宙線でDNAや思い出を
損なわぬように注意して
自慢の羽をぶわんと振り
羽の限りを尽くし ...
月はくだけて 花火のようだ
瓶詰の感動を 2ダース買う
予定のない日 自動車を運転して 精神科へ
背の低い医者に ばかでかい椅子のうえから
大丈夫ですよ と言ってもらうために
大丈夫 ...
いいんだよ
いいんだよ
素直に綴って
いいんだよ
いいんだよ
いいんだよ
自由に綴って
いいんだよ
この恋の行方は
まだ誰にも
誰にもわからない
太陽が毎日昇り
月 ...
今日も
泣いたあとみたいに
赤かった
叫ぶみたいに
光ってた
黄昏を
また今日も
10年前の私も
これを見て
夕陽だ、なんて
思っていたのだろう
いなくなった ...
途端に
僕が走りだした
アスファルトの上
睨みつける家々
心臓が
縮み、
放たれた瞬間、
冷や汗、
アドレナリン
躍動する体
開かれた眼
剥き出しの歯
あっという間 ...
自然なんかいらない
人工物が大好きなんだよ
だからともちんの変幻自在振りは
別に気にならない
人工物として
美しくないことを
ぼかあ、言いたいんだよ(雄三)
美しい人工物
例えば、なん ...
月がのぼります 屋根のうえ、
猫がとおります 光る目をして 橋の下
音楽がなります 淋しい顔うつして窓の
ひとつ
燈された電球の影の影の影たどる
時計がページもめ ...
ほら首都高が唸り始めた
まだ週末には一日早いのに
しかも近頃は人手不足
売り手市場だって
遊んでないで仕事に励めよ
わたしの部屋にも一通届いた
握りしめて鍵をしっかりと確認してから
...
一番悲しかった嘘
涙が出るほど優しかった嘘
胸が痛かった嘘
叫び出したいほど切なかった嘘
思わずへたり込んだ残酷な嘘
『君を愛していた』
閉じたまぶたの陰影
紅い唇の
生きることは食べること
というメッセージ
組まれた両手の中に
包まれた空気の発するものは
あなたひとりの言葉でしょうか
きこえる
叫びが
きこえ ...
耳元で囁く日常
猫がじっと目を凝らして
僕の眼をのぞき込む
だらだら歩いていた日常が
突然両手を上げて走りだす。
平穏に不満を述べている日常が走りだす。
大声を上げて
テレビの事件が ...
ダムの両脇を挟んで聴こえてくる唸り声は鬼の咳き込む嗄れた喉笛か、それとも千二百年の樹齢を越えて漸く地睡へと辿り着いた楠木を荒々しく揺さぶる、神垂の擦れあう音なのか 。
この地で我々の欲望を充た ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
留守の番
森川美咲
自由詩
6*
14/5/17 3:57
上り電車
佐白光
自由詩
1
14/5/17 1:33
ひとつ かたわら Ⅲ
木立 悟
自由詩
3
14/5/17 1:11
ノート(51Y.5・14)
〃
自由詩
2
14/5/17 1:10
鈴懸の花や重たき腰の熱
北大路京介
俳句
1
14/5/17 0:50
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り
〃
自由詩
4
14/5/17 0:45
ぼた餅の重さで棚が落ちた
〃
自由詩
10*
14/5/17 0:45
嘘っぱちの夜と踊る
〃
自由詩
2
14/5/17 0:45
罠
深水遊脚
短歌
2*
14/5/16 23:33
覚悟
イナエ
自由詩
7*
14/5/16 22:31
セキレイ
Lucy
自由詩
12*
14/5/16 22:25
ふりだしに戻るを踏んだ
群青ジャム
自由詩
2
14/5/16 22:19
空をとぶ熊
朧月
自由詩
3
14/5/16 22:11
子供電話相談室
花形新次
自由詩
2
14/5/16 21:54
弟の死
馬野ミキ
自由詩
6
14/5/16 21:31
誰にでも平等に陽が差す訳じゃない。
TAT
短歌
0
14/5/16 21:24
詩的なあなた
乱太郎
自由詩
24*
14/5/16 21:01
黄色い鬼の物語
藤鈴呼
自由詩
2*
14/5/16 20:44
ささんと止まって
ブルース瀬戸...
自由詩
3*
14/5/16 20:38
21世紀
はるな
自由詩
3
14/5/16 20:36
おもいのままにかたるうた
渡辺亘
自由詩
0
14/5/16 20:30
今日の黄昏そしてまた
無花果
自由詩
2
14/5/16 19:00
ひどく晴れた日の午後
opus
自由詩
0
14/5/16 18:39
ともちん
花形新次
自由詩
0
14/5/16 18:31
子守唄
月形半分子
自由詩
4
14/5/16 18:06
言寺の尼僧どの
もっぷ
自由詩
4
14/5/16 17:06
嘘
文字綴り屋 ...
自由詩
1
14/5/16 15:57
マリア、どうか邪気のなく
茜井ことは
自由詩
1*
14/5/16 15:31
非日常
……とある蛙
自由詩
15*
14/5/16 14:25
土気ダス溶液
アラガイs
自由詩
4*
14/5/16 13:49
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
2296
2297
2298
2299
2300
2301
2302
2303
2304
2305
2306
2307
2308
2309
2310
2311
2312
2313
2314
2315
2316
2317
2318
2319
2320
2321
2322
2323
2324
2325
2326
2327
3.88sec.