もとほりて街の片すみ
小草生ふ緑萌えつつ
冬すぎて歓びうたふ
木の下の命なるなり
われ座して見詰め入りなば
刻ごとに色変へなせり
名も知らずただ見入りたり
小草いま春の光に
...
地上からトム少佐へ
ブザーが鳴りつづけている
音の先を追いかけている
アムロ、行きます!みたいに
地上からトム少佐へ
ブザーが鳴りやんだ
音の先から放りだされる
...
名前が変わる前のようにはもう生きられないだろうと彼女は小部屋で言った
「自分の中でこっそりと作ったルールは500円までだった
大体高校生が多かったからおやつみたいなものだと思う」
盗人は大人 ...
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
罪もない人を巻き込む新豆腐
残雪や父を庇いて沈黙す
ぷんすかランバダ
ストーブよく燃える誰もいない部屋
人も街もかわって帰らぬ日々
トヨタのワゴンに乗って
ネトウヨの車にのって
おれは回転寿司へむかう
雪はころげつつ
ワイパーにそってふっとぶ
おれは結晶を見るのをやめて
プラスチックボードの
ポリエステルの埃と
フ ...
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ...
お好み焼きや焼きそばを食べるとき
ちょっとご飯をひとくちふたくち
甘い粒々がほこほこ踊る
毎日食べているのにびっくり咀嚼する
私はものぐさなので
精米技術の進歩
お米はすすぐだけ
ボ ...
花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ
何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった
...
貫いて、
まっすぐ空を貫いて
僕は僕の
生きてきた道を
証そうとしていた
この手を握りしめると
隠しようのない非力さが伝わって
けれどわずかに
意外な力も伝わって
...
今日のために
昨日を生き
明日のために
今日を生き
夢のために
明日を生きる
でも
私は知っている
昨日も今日も明日もつながっていることを
だから本当は昨日も今日も明日も ...
子猫を拾った公園
子猫といっしょに
風を切って揺られた
おなかと片手にやわらかさ
ねむくなった子猫
あたしも目を閉じる
上がって下がって
上がりきって下がる瞬間に
子猫が爪 ...
大きく膨らんだお腹に手を当てると
ぐるんと窮屈そうに動いてくれた
明日生まれるよ
君は明日生まれるよ
後ろからそっと抱きしめると
安心そうに身を委ねてくれた
明 ...
そろそろ四股名を
決めた方が良いんじゃないか
遠藤が定着しちゃっても良くないし
そこでこんな四股名を考えてみました
その名も
剛力殺メ衛門
(小須賀部屋)
すげえ、強そうでげしょ ...
荒ぶる夜の果てを十字架に捕まって
とても両手だけじゃ救えないアレコレを
見捨てるかどうするか「たられば」で思案中
死神の催促にどうナシをつけりゃいいんだろ
さようならハ ...
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ
わたしの中か
わたしの外か
楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ...
正確には
なめられ子だよね
なめ子はポツリと呟いた
こんな行為があることを
知らなければ
あたしの人生
もっと違ってたんじゃないかな
舌なしでは生きていけない
舌が必要なの
例えそれ ...
それはなかったことにして
ではなく ないことにして
これもなかったものと泣き
いや ないものと叫びたいだけで
火の粉が夜空を浮遊する
仰ぎ見るわたしの口 ...
眠れ
眠れ
いまは
亡き者よ
眠れ
遠くへ
遠くへ
行って
そこで
眠れ
もう
帰る
ことの
ない
遠くで
眠れ
眠れ
...
その日、私ははじめて人の死体
を見た。いまからおよそ十年前、三月二十六
日の金曜日のことだった。もちろんそれまで
にも祖父や祖母のそれぞれの葬儀に立ち会っ
たことがあるが、その時に ...
会いたい人がいるはずなのに
会わなくても生きていけて
なんとなく煩わしさを感じてしまって
地方から東京に出てきて
祖母とも叔父とも疎遠になっている
わたしは健 ...
藍色など
群青色などと言って
壊れないで下さい
星が点滅する
或は惑星、
と言うか
全ては夜の表に光っている
私は私の肌色を光らせて
草原の上
月の下、
或は上
...
はるののでツクシをつんでいるとき
かんぼくのあいだを とおりすぎるかげ
そいつはイタチだ
かんぼくのなかをのぞくと
なくしたスーパーボールや
ミニカーがみつかるにちがいない
イタチのこ ...
新幹線の窓から見る夢
これはわたしの通い婚
秋と冬と新しい春
心の軌跡とすり減った踵
愛することのうちに
二人だけの秘密を孕もう
散り散りになる言葉よりも
肌に残る温もりだけを
抱 ...
湿度を感じ 曇り空を此処に降らし
その灰色に害されない豊かな今の心を嬉しく思う
なんとものんびりとした時間を過ごすのだろうか
感謝は想うだけでは罪 そのようにも感じる
世の中に何が出来 ...
この分析文は、田中宏輔氏の作品『THE GATES OF DELIRIUM。』が、どういう構造・構成で作られているのかを視覚的に見せることを目的として書いたものだ。
本編はこちらで読める。
『 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小草
織部桐二郎
自由詩
2
14/3/27 7:36
トム少佐の歌
吉岡ペペロ
自由詩
3
14/3/27 4:39
un/re-can-t
ブルーベリー
自由詩
3*
14/3/27 2:49
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
北大路京介
短歌
4
14/3/27 0:44
罪もない人を巻き込む新豆腐
〃
俳句
3
14/3/27 0:44
残雪や父を庇いて沈黙す
〃
俳句
4
14/3/27 0:43
ぷんすかランバダ
〃
自由詩
1
14/3/27 0:43
ストーブよく燃える誰もいない部屋
〃
自由詩
4
14/3/27 0:43
人も街もかわって帰らぬ日々
〃
自由詩
3*
14/3/27 0:42
ネトウヨの車にのって
構造
自由詩
3
14/3/27 0:18
廻る軌跡
ヒヤシンス
自由詩
10*
14/3/27 0:09
ご飯を炊く
灰泥軽茶
自由詩
13
14/3/26 23:50
約束
梅昆布茶
自由詩
17
14/3/26 23:19
十字架の空
千波 一也
自由詩
6
14/3/26 23:03
昨日と今日と明日と
ichiro...
自由詩
10*
14/3/26 22:59
ぶらんこ
藤原絵理子
自由詩
6*
14/3/26 21:55
あたたかい生き物
中村 くらげ
自由詩
6*
14/3/26 21:54
遠藤
花形新次
自由詩
0
14/3/26 21:52
さようならハイウェイ
カマキリ
自由詩
2
14/3/26 20:24
死を装う春の詩
ただのみきや
自由詩
18*
14/3/26 19:44
ちつのひだなめ子の青春
花形新次
自由詩
0
14/3/26 19:39
赤い空 「群青」四月課題『嵐』出品
芦沢 恵
自由詩
24*
14/3/26 19:14
三月の子守唄
岡部淳太郎
自由詩
8
14/3/26 18:05
三月のドキュメント
〃
自由詩
3
14/3/26 18:04
東京女
中山 マキ
自由詩
7*
14/3/26 17:22
エンジン
水衣
自由詩
6
14/3/26 15:59
イタチ
イナエ
自由詩
18*
14/3/26 15:29
通い婚
モリー
自由詩
2*
14/3/26 14:45
他愛のないかけがえのない
朝焼彩茜色
自由詩
13*
14/3/26 12:52
【HHM2参加作品】田中宏輔『THE GATES OF DE ...
こひもともひ...
散文(批評...
2*
14/3/26 7:18
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2322
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2324
2325
2326
2327
2328
2329
2330
2331
2332
2333
2334
2335
2336
4.37sec.