鳩時計神輿に載せて祭り中ピッポーピッポーワッショイワッショイ
焼きたてを言い訳にして明日の朝食べるはずだったメロンパン喰う
いい夫婦の日に別れている
隣の家の目覚まし時計に起こされた
社交辞令の「大丈夫?」もない
沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら
言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ...
穏やかな目をした医者は
「あなたの血液はどれくらいあぶくが立ちますか?」
と尋ねた
壁にアンコール・ワットの写真が飾られた診察室
この医者は修羅場をくぐってきていると直感した
肺や喉の貫 ...
不完全な春に花を盗もうと今から用意している
星が堕ちても拾わないで誰のものでもないのだから
約束って悲しい響き裏切りを孕んでいるから
一足飛びに人生を俯瞰してでも今が好きなんだごめん ...
歯垢を怒突いています
歯間ブラシの先っちょが─
カルマのあいだでさ迷っています
加湿器のゆげが─
縮んだ背中を舐めています
瓦斯ヒーターのファンが─
無人駅で泳いでいます ...
<肉食獣>
私があなたに耳にかみつくと
あなたは私の腕にかみつく
私があなたの眼にかみつくと
あなたは私の手のひらにかみつく
私が食い込むたびに
あなたは遠ざかっていく
...
嗅ぎおぼえのある匂い
唾液か、汗か
誓いか、衝きか
嗅ぎおぼえのある匂いが
馴れ馴れしくて
腹立たしい
それなのに
後押しするものがある
割り切 ...
あの草原のうえに浮かんだ雲はいまもかわらない
風はやわらかな吐息とともに春をはこんでくる
春待ち鳥は歌声を整えてこぼれる季節にそなえる
翻弄されながらもまた花びらとなって流れてゆく
ひとの ...
理由がわからないままに
自分で自分を守れなくなる時
居てくれるひとがいる
しあわせなことだと思う
稀有なほどの
尊いやさしさをいつも
ありがとう
ケータイ越しに伝えて
切れても大切に抱 ...
むかし、ぼくが田舎で少年をやっていたころ、野性の動物が家の周りを彷徨いていた。畦を通れば、蛇が逃げ、イタチやムジナに出会うことも、珍しくはなかった。イノシシは畑の作物を喰い荒らしていた。雪の日には山 ...
かあさんのしんぞうはけいたいでんわだ
いつでもどこでも
だいじにもっていて
いつでもどこでも
ひらいてみてる
かあさんのものは
たいていさわらせてもらえるけれど
けいたいでんわだ ...
そうです 私は妥協しません
私はイケメンでお金を持っていて
若くて、良い大学を出ていて
将来有望な男性と結婚します
そうです 私は妥協しません
だから、そこらの男 ...
左腕に
浮き出た内出血の痣
八年前に受けた
ハーセプチンの点滴は
あたしの血管までもぼろぼろにして
以来 採血は
看護士泣かせの儀式となった
その痕を
老いた母は
かわいそうにと
...
いわないけど、ないしょだけど
けさ、前髪切って
おさなくなったの、わたし
せかいの見通しよくなり
切り揃えたまっすぐな視覚
ぴかぴかの鉄砲水がさらってく。
きみとあえるうれしさが
心 ...
だれも知らない思い出は
知られたくはない思い出とは違うけど
知らせたくはない思い出だと
ぼんやりと、
でも熱心に誓う自分は強いのだろうか
あらゆるやせ我慢でにんげん時間を
やり過ごしてつい ...
確かなことに偽りはない
浅はかな人が
なんとなく決め付けた
たった一秒足らずの疑問符で
隙間風が吹く確固なんてたかが知れているのさ
問われることを怯む正しさなんて
砂漠に建つ砂 ...
こんな朝から大好きです
あなたと連絡が取れた1ヶ月前から
わたしの気持ちはふわふわしてます
片想い なんだけど
メールしたら 返ってきて
しかも 柔らかい内容で
ナイ ...
夕ごはんの買い物帰りにママンが仔猫を拾ってきた
パッパは余計なもの拾ってくるなよと言った
ぼくはびっくりして、触ったりした
今日から兄弟だよって
ママンが言った
少し震えながら
鳴 ...
朝まだき鴉溶けゆく菫色
ごうごうと北国の川動き出す
シロツメとレンゲソウなりどこまでも
御堀端風の戯れ桜花飛ぶ
蝶々が母をたずねて三千里
蝋梅を写真で ...
雁行と学校帰りと茜色
足許に石つころあり春霞
人間の射る眼を赦す白き梅
遠のいてセピアの写真春銀河
東京の長靴が踏む春の雪
樹を捨てて立ち去りし雁の翼 ...
思い出ははるかな昔
若い日の夏のひと時
あなたの瞳さやかな髪
緑の山はわたしたちを
つつみわたしは歌った
あなたは銀笛を吹く
その後ろ姿のさやけさ
声ひとつなく別れ
記憶はついに絶えず ...
海で眠っていれば
起こされるんだよ
水平線が
空にあるのは
海が
銀河に流れていくから
船の上で
そう思ったとき
ぼくは
信号機の音を
聞いた
片隅に花
飾られた花
精一杯咲いていても
根なし草
命短し
赤い花
愛でて綺麗だとは
儚すぎる
明日
色褪せれば
色鮮やかな
新しい赤い花 ...
片方の手を取って
九十歳のきくさんと
介護の青年は
デイサービスの廊下を
ゆっくり、歩く。
きくさんは、皺の寄った右の拳で
くしゃくしゃなちり紙を
握り締めている。
「それ ...
Objectの先端を
愛していた
だれ\よりも好きだったと
思えたものは
本当だろうか?
Objectの窓には
硝子色をした
カーテンが
硝子色の
空を映している ...
戦争って何だ?
戦争でなぜ人は死ぬ?
いや違う
戦争で人は死ぬのではなく
人が人を殺すのだ
戦争って何だ?
戦争で勝った方が正しいのか?
たくさん人を殺した方が正しいのか?
戦 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
鳩時計神輿に載せて祭り中ピッポーピッポーワッショイワッショイ
北大路京介
短歌
0
14/2/28 21:49
焼きたてを言い訳にして明日の朝食べるはずだったメロンパン喰 ...
〃
短歌
3
14/2/28 21:49
いい夫婦の日に別れている
〃
自由詩
2
14/2/28 21:49
隣の家の目覚まし時計に起こされた
〃
自由詩
7
14/2/28 21:49
社交辞令の「大丈夫?」もない
〃
自由詩
5
14/2/28 21:49
沼のほとり
Lucy
自由詩
19*
14/2/28 20:57
診察室
山部 佳
自由詩
0
14/2/28 20:55
不完全な春
梅昆布茶
短歌
10
14/2/28 20:01
土色のspiral(8)
信天翁
自由詩
1
14/2/28 19:57
肉食獣 / 不思議
クナリ
自由詩
4*
14/2/28 19:50
ワンナイト・ルーム
千波 一也
自由詩
2
14/2/28 19:04
流れる
梅昆布茶
自由詩
13
14/2/28 18:34
今日も良しなに
もっぷ
自由詩
3*
14/2/28 13:01
掌編「悪夢」
イナエ
散文(批評...
7*
14/2/28 10:46
かあさんのけいたいでんわ
小原あき
自由詩
5*
14/2/28 9:49
意識の高い『女子』
yamada...
自由詩
3*
14/2/28 9:45
【紫の華】 詩人サークル「群青」二月のお題「紫」への提出作品
そらの珊瑚
自由詩
13*
14/2/28 8:40
なちゅらるハイ
凍湖
自由詩
2
14/2/28 8:08
午前三時の常識
もっぷ
自由詩
2*
14/2/28 6:51
疑心
ニワコ
自由詩
2
14/2/28 6:03
すき
はるこ
自由詩
2*
14/2/28 5:38
メーピスカリャー
末下りょう
自由詩
4*
14/2/28 3:08
春「シロツメ、蕗の薹」 (一〇句)
もっぷ
俳句
2*
14/2/28 2:55
春「あお」 (一〇句)
〃
俳句
1*
14/2/28 1:01
運命
織部桐二郎
自由詩
1*
14/2/28 0:42
海
佐藤伊織
自由詩
4
14/2/27 23:55
片隅
くうに
自由詩
1
14/2/27 23:39
白いちり紙
服部 剛
自由詩
10
14/2/27 23:30
Object
佐藤伊織
自由詩
0
14/2/27 22:57
戦争って何だ?
ichiro...
自由詩
9*
14/2/27 22:56
2300
2301
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2336
2337
2338
2339
2340
加筆訂正:
★三月三日 雛のお祭企画のお知らせ。★追加の連絡事項があります。
/
るるりら
[14/2/28 12:35]
ポイントなしレスポンスは、 五日の日付の間までによろしく。
5.47sec.