1
目を瞑って
灰の砂漠を
食べていると
こころは徐々に
ひからびて
ちっぽけな
雲塊になって
コトコト笑う
鳥の頭蓋に
埋め込まれる
鳥のくさめ
いや、くし ...
めざめると
あたまが
ひらがなだけになっていた
このままでは
じょじょおがない
いやいや
そんなことはない
〈はるのためいき〉
ほら
*
ひらが ...
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある
影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす
失われた鳥の形の
風が舞う
私は
声を出せるだろうか
...
息ができなくなるような気がした
心臓がおかしくなるような気がした
痛みはないのにそんな予感に不安になった
だから夜中車を走らせて救急にいった
なにも異変は現れていないから
...
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ
まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ
おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ...
きっと誰だって
依存しているんだ
携帯依存 恋人依存
ネット依存 ゲーム依存
ちょっと言葉がおかしくったって
気にしない依存
依存なんてしないゾ依存
...
きみのなみだは朝の雨
だれにも触れられていない初雪
音のない空に降る
笹船を運ぶ揺らぎ
整列する慰めを
虹色の飴玉に変えて
夜を ...
窓は小さなほうがいい
のかもしれない
見えすぎて困っちゃう
見られすぎて困っちゃう
市販のカーテンじゃ合わせにくいほど
大きな窓なんか
結局あとで困るだけ
窓の無い部屋は
時々すご ...
死について考えたことありますか
記念日とやらに考えるだけじゃなくて
考えたことありますか
名もない雑草のようなそんな
人の死について考えたことありますか
大きな出来事による死ではない死につい ...
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし
あるがままに斬り
森は森に重なってゆく
あるがままを喰み
枝のはざまを音は埋める
紅く溶けて
発光する
波が削る岩
魚が視る岩
生まれる瞬間を誰も見ない ...
ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている
さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる
...
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌
もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ
渋くはないよね
不安げが ...
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ...
トランプやサイコロをさっと取りだす
マジックのように風景
という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
ひぐちさんは
ほら
ここよ
この部分が大好きなの
といって頬 ...
ああ、
いまいましい
言葉を捨てようとして
夕暮れ時の河原に立って
何度も、何度も投げつけた
波打つ水面に
沈みゆく太陽に
それでも、
掌を広げてみると
...
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう
逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ...
雪国に吉報届く福寿草
御堀端桜花纏って風游ぐ
春の雨傘一本にひと二人
箱みかん葉っぱつきなら当たりかな
幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
...
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた
あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
...
ポストには「抒情文芸」春来る
春ですねシール集めたことはなし
「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり
君の後ろを横切る風
に色褪せた遠い夏
セピア色した紙の四隅から弾けるように溢れ出て
僕は乾いた潮の香りと純白に融けた日射しの熱を思い出す
今も
扉は閉ざさ ...
佐川急便の人にサインして受け取ったダンボールはからっぽで
送られてきたからっぽをどうしようかと思い
捨てるのもわるいし、いやダメだし、
とはいえ好きなものを入れるのもどうかと思うし、
ましてや ...
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み
啓蟄の傷口舐める長い舌
僕を待っている君を 僕は待っていた
君を待っている僕を 君は待っていた
待ち合わせの時が 何かに押し流されず
待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても
もともと ぼく ...
実家では死んだことになっている
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遠く暗い街
壮佑
自由詩
20*
14/3/7 20:22
春/
ハァモニィベ...
自由詩
6*
14/3/7 20:19
鳥の影
Lucy
自由詩
26*
14/3/7 20:14
死にたくないのか
吉岡ペペロ
自由詩
3
14/3/7 20:10
手のひらの設計
クナリ
自由詩
8*
14/3/7 19:10
依存
藤鈴呼
自由詩
3*
14/3/7 18:54
夜を超えた跡
中山 マキ
自由詩
2
14/3/7 18:49
窓の大きさ
チアーヌ
自由詩
3
14/3/7 17:51
草の想い
もっぷ
携帯写真+...
3
14/3/7 17:42
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし
〃
短歌
2
14/3/7 17:16
傾滴路 Ⅴ
木立 悟
自由詩
2
14/3/7 17:15
修羅/
ハァモニィベ...
自由詩
6*
14/3/7 16:36
柿
乱太郎
自由詩
20*
14/3/7 13:47
中二階の黒猫
……とある蛙
自由詩
18*
14/3/7 13:41
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、
石川敬大
自由詩
11
14/3/7 13:18
光と、沈黙
まーつん
自由詩
8*
14/3/7 12:30
再び生きる
そらの珊瑚
自由詩
16*
14/3/7 10:15
「春三題」1
もっぷ
俳句
2
14/3/7 9:42
シーズンオフ
〃
俳句
2
14/3/7 9:26
瘡蓋
チアーヌ
自由詩
7
14/3/7 8:54
はる
るるりら
自由詩
12+*
14/3/7 8:11
年に(たった)4回
もっぷ
川柳
2
14/3/7 7:10
パン祭り
〃
川柳
2*
14/3/7 6:49
サクラ
〃
川柳
3
14/3/7 6:22
初聖体拝受
13番目の月
自由詩
0
14/3/7 2:43
誕生日
末下りょう
自由詩
1*
14/3/7 1:09
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み
北大路京介
俳句
6
14/3/7 0:10
啓蟄の傷口舐める長い舌
〃
俳句
2
14/3/7 0:09
ぼくらの悲劇
ハァモニィベ...
自由詩
1
14/3/7 0:08
実家では死んだことになっている
北大路京介
自由詩
5
14/3/7 0:08
2316
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2333
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2341
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2350
2351
2352
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2356
4.3sec.