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目を瞑って
灰の砂漠を
食べていると 
こころは徐々に
ひからびて 
ちっぽけな
雲塊になって 
コトコト笑う
鳥の頭蓋に
埋め込まれる 

鳥のくさめ
いや、くし ...
めざめると
 あたまが
  ひらがなだけになっていた
 このままでは 
じょじょおがない

いやいや
 そんなことはない

   〈はるのためいき〉

 ほら


ひらが ...
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
...
息ができなくなるような気がした

心臓がおかしくなるような気がした

痛みはないのにそんな予感に不安になった

だから夜中車を走らせて救急にいった

なにも異変は現れていないから

...
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ...
きっと誰だって
依存しているんだ 

携帯依存 恋人依存 
ネット依存 ゲーム依存 

ちょっと言葉がおかしくったって
気にしない依存 

依存なんてしないゾ依存 

...
きみのなみだは朝の雨
だれにも触れられていない初雪
音のない空に降る
笹船を運ぶ揺らぎ

整列する慰めを
虹色の飴玉に変えて
夜を ...
窓は小さなほうがいい
のかもしれない
見えすぎて困っちゃう
見られすぎて困っちゃう
市販のカーテンじゃ合わせにくいほど
大きな窓なんか
結局あとで困るだけ

窓の無い部屋は
時々すご ...
死について考えたことありますか
記念日とやらに考えるだけじゃなくて
考えたことありますか
名もない雑草のようなそんな
人の死について考えたことありますか
大きな出来事による死ではない死につい ...
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし あるがままに斬り
森は森に重なってゆく
あるがままを喰み
枝のはざまを音は埋める


紅く溶けて
発光する
波が削る岩
魚が視る岩


生まれる瞬間を誰も見ない ...
ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


...
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ...
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ...
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ...
 ああ、
 いまいましい

 言葉を捨てようとして
 夕暮れ時の河原に立って
 何度も、何度も投げつけた

 波打つ水面に
 沈みゆく太陽に

 それでも、
 掌を広げてみると
...
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ...
雪国に吉報届く福寿草


御堀端桜花纏って風游ぐ


春の雨傘一本にひと二人
箱みかん葉っぱつきなら当たりかな 幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
...
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
...
ポストには「抒情文芸」春来る 春ですねシール集めたことはなし 「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり 君の後ろを横切る風
に色褪せた遠い夏

セピア色した紙の四隅から弾けるように溢れ出て

僕は乾いた潮の香りと純白に融けた日射しの熱を思い出す


今も
扉は閉ざさ ...
佐川急便の人にサインして受け取ったダンボールはからっぽで
送られてきたからっぽをどうしようかと思い
捨てるのもわるいし、いやダメだし、
とはいえ好きなものを入れるのもどうかと思うし、
ましてや ...
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み 啓蟄の傷口舐める長い舌 僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼく ...
実家では死んだことになっている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
遠く暗い街壮佑自由詩20*14/3/7 20:22
 春/ハァモニィベ...自由詩6*14/3/7 20:19
鳥の影Lucy自由詩26*14/3/7 20:14
死にたくないのか吉岡ペペロ自由詩314/3/7 20:10
手のひらの設計クナリ自由詩8*14/3/7 19:10
依存藤鈴呼自由詩3*14/3/7 18:54
夜を超えた跡中山 マキ自由詩214/3/7 18:49
窓の大きさチアーヌ自由詩314/3/7 17:51
草の想いもっぷ携帯写真+...314/3/7 17:42
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし短歌214/3/7 17:16
傾滴路 Ⅴ木立 悟自由詩214/3/7 17:15
 修羅/ハァモニィベ...自由詩6*14/3/7 16:36
乱太郎自由詩20*14/3/7 13:47
中二階の黒猫……とある蛙自由詩18*14/3/7 13:41
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、石川敬大自由詩1114/3/7 13:18
光と、沈黙まーつん自由詩8*14/3/7 12:30
再び生きるそらの珊瑚自由詩16*14/3/7 10:15
「春三題」1もっぷ俳句214/3/7 9:42
シーズンオフ俳句214/3/7 9:26
瘡蓋チアーヌ自由詩714/3/7 8:54
はるるるりら自由詩12+*14/3/7 8:11
年に(たった)4回もっぷ川柳214/3/7 7:10
パン祭り川柳2*14/3/7 6:49
サクラ川柳314/3/7 6:22
初聖体拝受13番目の月自由詩014/3/7 2:43
誕生日末下りょう自由詩1*14/3/7 1:09
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み北大路京介俳句614/3/7 0:10
啓蟄の傷口舐める長い舌俳句214/3/7 0:09
ぼくらの悲劇ハァモニィベ...自由詩114/3/7 0:08
実家では死んだことになっている北大路京介自由詩514/3/7 0:08

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