春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ...
雪国に吉報届く福寿草


御堀端桜花纏って風游ぐ


春の雨傘一本にひと二人
箱みかん葉っぱつきなら当たりかな 幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
...
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
...
ポストには「抒情文芸」春来る 春ですねシール集めたことはなし 「サクラサクカモ」と怪しい言葉あり 君の後ろを横切る風
に色褪せた遠い夏

セピア色した紙の四隅から弾けるように溢れ出て

僕は乾いた潮の香りと純白に融けた日射しの熱を思い出す


今も
扉は閉ざさ ...
佐川急便の人にサインして受け取ったダンボールはからっぽで
送られてきたからっぽをどうしようかと思い
捨てるのもわるいし、いやダメだし、
とはいえ好きなものを入れるのもどうかと思うし、
ましてや ...
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み 啓蟄の傷口舐める長い舌 僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼく ...
実家では死んだことになっている 悪魔の顔した正義の味方 あんなに愛し合って他人   晴れた日も、雨の日も、花束は
  年式の古い、ベージュのビートルの
  黴臭いトランクに入れられていた
  (どこがどうとは言わないが)蝸牛に似た平べったい影が
  後部座席にいつ ...
 苦渋に満ちたその顔を男は上げられず、休息をとるためとはいえ、瓶に詰めて保存していた『暫くの間』を使い切ることになるとは思いもよらず。さらにと求めて手探るが、あるのは潮の香ばかり。車体は喘息持ちの子供 ... 足跡を残して
消える
虹の線が
7つの旅先でただゆっくり
きみを透明な光でつつみ
去っていく

おはよう
ああ、おはよう
今日もいい天気だね
そうだね
パンでいいかい?
あ ...
身体畳む。折り畳み式自転車さながらに、輸出品に紛れて大海原を渡る。船中、積み荷のひとやま数え終わらぬうちに異国の風が吹き荒れて、長い記憶の隙間を縫い合わしていく手元が狂う。皆が止めるのを振り切って単身 ... ・・・聞いてください、私

言いたい事がないんです

最近では皆がもう

真剣に何か大切そうな事

国の事、経済の事、災害の事、

その他沢山の事について

真面目そうに語りま ...
私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま

旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った

白樺の林 ...
  日がないちにち、きみは
  ふたの閉じたオルガンにむかっていた
  やりばのないかなしみはもう、
  とうの昔に過ぎさったはずなのに
  雨をうけた一頭のサフォークが
  抱いて ...
ねえプーチン
プーチンったらあ
何考えてるのお?
恐い顔してえ
どうしちゃったのよう?
隠してもむううだっ
あたし分かってるもん
ヤヌコのことでしょ
あの人のことで頭一杯なのよ
何故 ...
今でも憎しみの気持ちを持っている。
8年前おれたちの生活を破壊した医者に。
奴は、手術が失敗する確率は1%
はっきりそう言い切った.
だからおれたちは手術を決めた。
おまえの右前頭葉にできた ...
フォークで肉を、刺す。
スプーンで米を、掬う。

皿に盛られた
ガーリックステーキライスを
凡そ10分で、たいらげる。

皿の上に残された、尖ったフォークを
包むように重なる、楕円のス ...
れんがの家を覚えていますか
東の壁にはドアがあり
南の壁には窓があり
西の壁には物を置き
北の壁ではあなたが待つ

ドアを開けて壁をつたい
一度右へ曲がったら
虹のような形の窓の ...
人生が変わってゆく進んでゆく うまい具合に巧みに
護衛兵も連れ添って

一人で生きない 同じ空気の繋がる空の入り口
一人で生きない 両手を捧げる胸張る花満ちる

瞬く間に置いてゆかれない生 ...
 枯色の空洞をのぞく
 と、もうひとつ空洞があって
 にげてゆく
 母国には顔がない
 まぼろしの、川がない


 オルガンの音がひびく鍵盤の荒野でこごえた兵隊が
 身をよせあ ...
美人、美人と呼ばれるほどでもないよなあ
でも本人がその気になっているんなら
まあいっかと大人の態度で見守っていたが
まさかさむらごうちのライバル的存在に
浮上するとは思わなんだ

いざとな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
再び生きるそらの珊瑚自由詩16*14/3/7 10:15
「春三題」1もっぷ俳句214/3/7 9:42
シーズンオフ俳句214/3/7 9:26
瘡蓋チアーヌ自由詩714/3/7 8:54
はるるるりら自由詩12+*14/3/7 8:11
年に(たった)4回もっぷ川柳214/3/7 7:10
パン祭り川柳2*14/3/7 6:49
サクラ川柳314/3/7 6:22
初聖体拝受13番目の月自由詩014/3/7 2:43
誕生日末下りょう自由詩1*14/3/7 1:09
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み北大路京介俳句614/3/7 0:10
啓蟄の傷口舐める長い舌俳句214/3/7 0:09
ぼくらの悲劇ハァモニィベ...自由詩114/3/7 0:08
実家では死んだことになっている北大路京介自由詩514/3/7 0:08
悪魔の顔した正義の味方自由詩214/3/7 0:08
あんなに愛し合って他人自由詩414/3/7 0:08
年式の古いベージュのビートル草野春心自由詩414/3/6 23:56
円滑水槽こうだたけみ散文(批評...1*14/3/6 23:55
rnonringmizuno...自由詩014/3/6 23:49
縫製を生業とした男とその解体こうだたけみ自由詩0*14/3/6 23:14
私の「文学」との出会いyamada...自由詩1*14/3/6 23:01
山部 佳自由詩814/3/6 22:25
サフォークのオルガン草野春心自由詩5*14/3/6 22:22
ウクライナ情勢2花形新次自由詩114/3/6 22:00
草野大悟2自由詩4*14/3/6 21:54
フォークとスプーン服部 剛自由詩5+14/3/6 21:48
れんがの家クナリ自由詩9+*14/3/6 20:43
一人÷二人駆ける三人=一人の人間朝焼彩茜色自由詩10*14/3/6 19:46
亡国の指先石川敬大自由詩614/3/6 18:38
STOP STAP 美人研究者と呼ばれて花形新次自由詩114/3/6 17:59

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